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第六章 秋だよ、文化祭だよ!①
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しおりを挟む秋も深まる十一月。
青海中の二大行事の一つ、青海祭がもうすぐ行われる。
学年ごとにクラス対抗で合唱コンクールが行われたり、
有志を募って出し物(バンドやダンス、演劇等)が行われる。
自由時間には展示物を見に行ったり、茶道部によるお抹茶会なんてのもある。
「じゃあ、もう一回初めから~。」
♪ 幼い微熱を~…
今年のうちのクラスの合唱曲は【空も飛べるはず】という曲。
何曲か候補が出た中で、知ってる人が多かったため選ばれた。
初めての合唱コンクールに、各クラスそれなりに気合も入っていた。
「さおちゃん、優羽先輩のクラス、【COSMOS】って曲だって。
知ってる?」
「んー分かんない。本番までの楽しみだね。」
昇降口横にある、掲示板に張り出された各クラスの曲紹介と、
指揮者紹介のポスターを見ながら今日も優羽先輩の下校出待ちをする私たち。
ふと、二年の指揮者紹介に気になる人を見つけた。
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