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第4章過去との決別
37大ホラ吹き
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ダンジョンから脱出した翌日。
この日から俺の人生は様変わりした。例えば登校の日、幼馴染の氷華の前で異常な脚力を披露したりしたんだ。
というかおんぶして、彼女を高校の始業時間までになんとか間に合わせた。
「ここでいいか氷華?」
「うん! ありがと」
今俺は氷華の高校の前で少し立ち話をしている。もちろん内容は蓮の身体能力についてだ。
彼女は信じられない。といった表情で俺に詰め寄っている。
「ちょっと蓮! どうしたのよ、その脚力」
「あはは。物理攻撃値と防御値を少しいじったんだ、というか氷華も装備してたら物理防御値100万超えてたし、身体能力向上してるんじゃないの?」
「いじるって何……? 向上はしてると思うけど、装備品が重すぎてこんなに早く動くことは出来ないの!」
「そんなに重いんだ」
「まぁそうだけど。てか蓮……あんたは学校の時間いいの?」
「あ……やばい。じゃあまたな氷華!」
時間に気づいた俺は、その異常な脚力を活かして自身の高校に向かって走って行った。
誰もいない校門にたどり着くと、急いで階段を駆け上がり自分のクラスへと向かう。流石(さすが)に間に合わなかったのだ。
他のクラスではもう授業が始まっているようでチョークを黒板に叩きつける音が聞こえる。
(10分遅刻してしちゃったか)
俺は深いため息をつくと、自分のクラスの扉をゆっくりと開けて入っていく。
するとその教室内には先生はまだ居(お)らず、なぜか教室の隅に人が集まっていた。
教室の扉付近で蓮は状況を理解できずに固まっている。
「ん? 今日ってなんかあったっけ」
「特に何もないわよ。今、教室内がこうなっているのは彼のせいよ。全く」
「あっ……火憐」
俺が独り言を言うと彼女の声が聞こえてきた。
そう。机に頬杖をついてダルそうに発言をするのは火憐である。彼女は扉付近に席を取っているのだ。
「彼って誰のこと?」
「クラスの人達に囲まれて分からないかしら。鮫島よ。あなたが倒した化け物、鮫島が倒した事にされてるわよ」
「え……」
さらに表情が固まる俺。
俺達を裏切った鮫島が、学校に来ること自体驚愕の事実なのにまさかクラスのみんなに嘘をついてまわるなんて。
ふつふつと湧いてくる感情だったが、その後の鮫島の発言で呆れてしまった。
「みんな! 俺はダンジョン討伐隊に参加するぜ」
意気揚々と放った鮫島の発言はクラス中を沸かせた。もちろん俺と火憐を除いて。
この日から俺の人生は様変わりした。例えば登校の日、幼馴染の氷華の前で異常な脚力を披露したりしたんだ。
というかおんぶして、彼女を高校の始業時間までになんとか間に合わせた。
「ここでいいか氷華?」
「うん! ありがと」
今俺は氷華の高校の前で少し立ち話をしている。もちろん内容は蓮の身体能力についてだ。
彼女は信じられない。といった表情で俺に詰め寄っている。
「ちょっと蓮! どうしたのよ、その脚力」
「あはは。物理攻撃値と防御値を少しいじったんだ、というか氷華も装備してたら物理防御値100万超えてたし、身体能力向上してるんじゃないの?」
「いじるって何……? 向上はしてると思うけど、装備品が重すぎてこんなに早く動くことは出来ないの!」
「そんなに重いんだ」
「まぁそうだけど。てか蓮……あんたは学校の時間いいの?」
「あ……やばい。じゃあまたな氷華!」
時間に気づいた俺は、その異常な脚力を活かして自身の高校に向かって走って行った。
誰もいない校門にたどり着くと、急いで階段を駆け上がり自分のクラスへと向かう。流石(さすが)に間に合わなかったのだ。
他のクラスではもう授業が始まっているようでチョークを黒板に叩きつける音が聞こえる。
(10分遅刻してしちゃったか)
俺は深いため息をつくと、自分のクラスの扉をゆっくりと開けて入っていく。
するとその教室内には先生はまだ居(お)らず、なぜか教室の隅に人が集まっていた。
教室の扉付近で蓮は状況を理解できずに固まっている。
「ん? 今日ってなんかあったっけ」
「特に何もないわよ。今、教室内がこうなっているのは彼のせいよ。全く」
「あっ……火憐」
俺が独り言を言うと彼女の声が聞こえてきた。
そう。机に頬杖をついてダルそうに発言をするのは火憐である。彼女は扉付近に席を取っているのだ。
「彼って誰のこと?」
「クラスの人達に囲まれて分からないかしら。鮫島よ。あなたが倒した化け物、鮫島が倒した事にされてるわよ」
「え……」
さらに表情が固まる俺。
俺達を裏切った鮫島が、学校に来ること自体驚愕の事実なのにまさかクラスのみんなに嘘をついてまわるなんて。
ふつふつと湧いてくる感情だったが、その後の鮫島の発言で呆れてしまった。
「みんな! 俺はダンジョン討伐隊に参加するぜ」
意気揚々と放った鮫島の発言はクラス中を沸かせた。もちろん俺と火憐を除いて。
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