自業自得

真鉄

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自業自得

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「なぁに、ボク傷つきました、みたいな顔してるわけ?」
「うああっ!」

  唐突に乳首を捻り上げられ、龍は身体をわななかせた。細目が耳元でねっとりと囁く。

「これが今まで君が遊び半分でやってきたことだよ。一人の人間を"ただのおまんこ"っていう記号に貶める行為さ。それまでに培った人生と人格の否定だよ」
「ふ、うっ……」

  今、ようやく細目の言うことが分かる気がした。だがもう何もかも遅い。龍の脚の間には、既に男が一人、自分の屹立をしごきながら準備万端で立っていた。腰巾着のようにおこぼれに与っていたしょうもない男だ。ぼさぼさのプリン頭を振り、男はにやりと笑った。

「俺はさぁ、お前のことマジ嫌いだったよ。いつもいつも小バカにしやがってよ」
「……俺もだ。俺も、お前のこと本気でムカついてた」

  新たな声がした方に目を向ける。顔の横に立っていたのは逞しい身体つきの短髪。もう一人の腰巾着が龍を睨みつけていた。龍は生まれて初めて面と向かってぶつけられる剥き出しの悪意に震えた。細目がにこにこと笑いながら龍の顎を掴み、大きく開いた口に金属の輪っかを噛ませた。輪の両端から伸びた革ベルトで後頭部で固定され、おかげで口を閉じることは適わない。涎にまみれた唇を指先で撫でながら、細目がプリンと短髪に笑いかけた。

「ケツマンとくちマン、どっち使ってもいいよ」
「んあえんあ! おい!」

  ガチガチと金属の輪に歯を立て、龍が喚く。そんな龍の目の前に赤黒くずんぐりとした肉塊が突き出された。目だけで恐る恐る見上げると、短髪が冷たい目で龍を見下ろしていた。今まで遊ぶ金目当てにこっちに阿ってきたくせに勝手なことを言いやがって――。カッとなってそう喚こうとした龍の口の中に半勃ちの肉茎がねじ込まれた。

「んぐうっ……!」
「口閉じれねー分ちゃんと舌使えオラ」

  短髪が龍の髪を鷲掴んで己の下腹に鼻先を埋め込ませた。イラマチオは彼がいつも襲った女にさせることだ。龍は呻きながら喉の奥に入り込もうとする肉茎を舌で押し出そうと懸命になったが、その刺激は屹立に血を集め、口内で固く太く育ててしまうだけだった。

「龍ちゃんの喉マンどうよ?」
「ん? ……まあ、ここは女と変わんねえな」

  プリン頭の問いかけに短髪が冷静に答えた。龍の荒い鼻息が茂る下生えをそよがせ、時折喉がえずくようにヒクつくのがいかにも屈辱を与えている感じがして少し溜飲が下がった。しかし技量があるわけではないので特に気持ちいいわけでもない。龍の後頭部を押さえつけ、積極的に快感を求めて短髪の腰が緩やかに前後し始めた。

「じゃあ俺はケツマン犯すわな」
「ん! んうぅぅぅっ!」
「あっはは、何言ってんのか全然わっかんねえよ龍ちゃん」

  プリン頭はゲラゲラと笑うと完勃ちになった剛直をわななく後肛に押し当てた。腰を掴み、躊躇なく一気に奥まで突き立てる。

「んぐうぅぅぅっ!」
「龍ちゃんのケツマンあったけー」

  ぐぽぐぽと口内を犯されながらも気丈に睨みつける龍に気づき、プリン頭は蔑むように笑った。赤く腫れた胸の先に伸ばされるプリン頭の指先に気付き、龍の目が苦しげに細まる。

「乳首いじられてひんひんヨガってたくせにカッコつけてんじゃねえぞ」
「ん!んううっ!」

  指先がくりくりと勃起した乳首を転がすと、ぞくぞくと背筋を甘い刺激が駆け上がっていく。龍は腹筋をびくびくとわななかせた。

「おーすげー、乳首いじる度にケツマンきゅんきゅん締まってくっそ気持ちいわ」

  龍の乳首を両手で引っ張り上げながらプリン頭が腰を動かし始めた。痛みと快感が綯い交ぜになりながら龍の身体を駆け巡る。短髪の屹立で口を塞がれ酸素不足の頭はぼんやりと甘い電流に痺れ始めていた。その様子をカメラで撮影していた髭男がにやりと笑い、プリン頭に耳打ちする。それを受けてプリン頭もいやらしく笑い返すと、龍の腰を掴んでしっかりと固定した。

「こうっすか」
「んんんんぅっ……!」

  雑に出し入れされていた動きが小刻みに突き上げるようなものに変わった。先端が龍の張り詰めた前立腺を細かくノックし、その度に身体の芯からとろけるような甘い奔流が意識に流れ込む。濡れた媚肉が搾り取るようにプリン頭の雄竿に絡みついた。

「龍ちゃん、俺にケツマンずこずこされて気持ちいんだ?」
「んっ、んっ、んぅ、んんっ……」

  プリン頭は雄膣を突き上げながら、口内を犯されながらも快感に流されつつある龍を見て愉悦に唇を歪めた。短髪がとろんとした龍の口から屹立を抜き出した。粘度の高い唾液が纏わりつき、拭えない涎が口から垂れ落ち椅子を汚す。

「あっ、あっ、あっ、あん、あ、あっ……」
「……は、すっかり雌の顔してやがる」

  口枷で開きっぱなしになった喉からは突き上げられる度に甘い声が漏れた。とろけた龍の顔をとっくりと眺めた後、短髪は龍の後頭部に手を伸ばして口枷を取り去った。半開きの濡れた唇を指先でなぞると、再度屹立をあてがい、ぬるぬると唇や鼻先に擦り付ける。

「ン、あん、あっ、は、んんっ……」

  自然と開いた唇に肉竿を押し込むと、短髪は腰を前後させて頬肉や上顎に先端を擦り付けた。強烈な雄の匂いが鼻腔にこもり、ぞくぞくと背筋を震わせる。その震えはさざ波のように広がり、突き上げられた雄膣から湧き出す快感の泉に甘い波紋を広げていく。震えが止まらない。その時、短髪の指が赤く腫れた乳首を捻り、龍の頭の奥で白い閃光が瞬いた。

「ん、んっ、んーっ! んうーっ!」

  がくがくと拘束された身体を震わせ、首から胸の辺りを赤く染めて龍は塞がれた喉で叫んだ。今までに感じたことのない異質で壮絶なエクスタシーに理性を押し流され、龍はただ喉を震わせ歓喜に叫ぶ。きゅっきゅっとリズミカルに締め付ける媚肉からの強烈な快感にプリン頭は眉をしかめ、唇を歪めた。

「じゃあ龍ちゃんのおまんこにいっぱい子種くれてやるからなぁ!」

  突き上げる動きから、今度は自分が射精に至るための激しい動きへと変化する。そんな自分勝手な動きにすら、絶頂に至った雄膣は敏感に快感を拾い上げ、まるで愛おしげに中を掻き回す肉竿に絡みつき、搾り上げるようにうねった。体内で剛直がびくびくと震えた。

「龍ちゃんの好きなザーメンいっぱい出すぞっ!」
「んんんんぅっ……! あ、ンあああっ! 出て、るぅ……っ!」

  びゅうびゅうと媚肉に熱い精液がぶちまけられ、龍はその衝撃でまた高みへと押し流された。がくがくと身体を震わせ絶頂する龍の口から短髪が肉茎を抜き出すと、涎にまみれた唇から甘い断末魔がほとばしった。一滴も逃すまいとするかのように雄膣が搾り上げ、過度の刺激にプリン頭は思わず腰を引いた。
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