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王子様のヒミツ
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それを…どうして初対面の燈馬くんが知ってるの?
「なんで?って顔してるけど、あんたからそのノート受け取ったの、俺だから」
は…はい……?
なに言ってるの、この人…。
あたしはあの日、自分の手で直接優馬くんにノートを渡した。
“なにこれ?”
…と、言われてしまった。
でも、最後にはちゃんと…。
“ふ~ん。まっ、サンキュ”
って、言ってくれた。
いつもと違う優馬くんの反応に戸惑ったけど、優馬くんに手渡したのは確かなはず……。
………はず。
ん…………?
…って、もしかして………。
「…まさか、あれって……!!」
「やっと気づいた?」
燈馬くんは、意地悪く笑った。
「あの日…あんたからノートを受け取った日、花森中学の優馬の席にいたのは、俺でしたー」
はっ……!?
「…ちょっ。え…!?なにそれ…!?」
あのとき、優馬くんの席にいたのは燈馬くん…!?
ということは…。
あたしは、がんばって作ったノートを優馬くんではなく、燈馬くんに渡してたってこと…!?
…それなら納得がいく。
“なにこれ?”
と言われたことにも。
だって、あたしと優馬くんが休み前に交わした約束なんて、燈馬くんが知るわけないんだもの。
「俺ら、たまに入れ替わってるんだよね。顔同じだから、入れ替わっててもバレないし」
わたしに説明する燈馬くん。
「じゃあな、お2人さん」
燈馬くんはそう言って、持っていた本を本棚にしまうと、図書館から出て行った。
その帰り。
「ごめんね、びっくりさせちゃって」
「あ…うん。まさか、優馬くんが2人いるとは思わなかったから」
図書館からの帰り道、優馬くんの隣を歩く。
「ねぇ、優馬くん。燈馬くんと入れ替わってるって…本当なの?」
「ん?本当だよ」
「で…でも、もし先生にバレたらっ…」
「マズイだろうね」
…だよね。
「けど、べつにこれが初めてじゃないんだよね」
「え…?」
あたしが尋ねると、優馬くんは話してくれた。
優馬くんと燈馬くんが、初めて入れ替わったのは小学4年生のとき。
あまりにも周りが2人のことを間違うから、いっそのこと入れ替わってしまおうと。
それは、単なる小学生のイタズラ心。
クラスの違った優馬くんと燈馬くんは、1時間だけ入れ替わったんだそう。
でも、結局だれも気づかなかった。
それがなんだかおもしろくて、2人はそれからも入れ替わるようになった。
小学校は同じ学校だったため、その日、そのときの気分で入れ替わっていた。
1時間だけや、朝の間だけ…など。
しかし、中学はお互い別々。
だから入れ替わるとなると、丸一日になる。
「バレるかバレないか…。そんなスリルが楽しいみたいでさ、燈馬のヤツ」
どうやら、入れ替わりを持ちかけているのは燈馬くんのよう。
それに、向こうの学校の雰囲気も気になるからと、優馬くんもそれに乗っかっているんだそう。
「でも、やっぱりバレないんだよね。そもそも学校の先生が、俺らが双子だって知らないから」
双子だということを知らない先生たちは、優馬くんと燈馬くんが入れ替わっているなんて考えてもいないだろう。
「…けど、顔はそっくりだけど、正直…優馬くんと燈馬くんって、性格は真逆だよね…?」
「それ、よく言われれる」
クスッと笑う優馬くん。
優しくて、クラスのムードメーカー的な存在の優馬くん。
もちろん、女の子からも人気があって…。
それに比べて、燈馬くんはと言うと…無愛想。
双子とはいえ、優馬くんとは正反対の性格。
昨日まで人懐っこかった優馬くんが、次の日いきなり無愛想になっていたら、いくら容姿が同じだと言っても、だれだって怪しがると思う。
「俺も星華に行ったとき、『今日の燈馬、なんかテンション高いね』って言われたりしてさ」
…そりゃ、そうだ。
いくら顔が同じだとはいえら、こんなに性格が違ってはいつバレてもおかしくない。
…ふと、あたしはここで疑問に思った。
「でも、どうしてあたしに話してくれたの…?あまり周りに知られたら、いけないことだよね?…入れ替わりのことって」
あたしが尋ねると、優馬くんはにっこりと微笑んであたしを見つめた。
「それは、ほのかちゃんだから」
…え?
あたし…だから?
「まだ出会って数ヶ月だけど、そばにいて、ほのかちゃんのいいところは知ってるつもり。だから、信頼してるほのかちゃんなら、話しても大丈夫だって思ったから」
…優馬くん。
あたしのこと、“信頼”してくれていただなんて…。
…嬉しい。
「それに、燈馬にも会っちゃったしねっ」
「それもそうだね」
あたしたちは顔を見合わせて笑う。
優馬くんとのナイショごと。
イケナイことなのに、なんだかその響きが嬉しくて。
「でも、そのうちアミにもバレるんじゃないかな?いろいろと鋭かったりするし」
「あ~、それはそうかも」
「アミなら口も堅いだろうし、話しても大丈夫じゃないかな?ほら、いつもの優馬くんと違うってなった場合、うまくフォローしてくれそうだし」
「たしかに、それいい案だね」
あたしは、優馬くんと話しながら帰った。
ゆっくり歩いていたつもりなのに、時間はあっという間で――。
「…じゃあ、あたしはこっちだから」
分かれ道に差し掛かった。
「今日はありがとう、ほのかちゃん」
「ううん。明日からのテスト、がんばろうねっ」
あたしと優馬くんは手を振った。
放課後に図書館に行って、勉強。
そこで、優馬くんの双子の弟の燈馬くんに遭遇…!
入れ替わっているという、2人の秘密を知ってしまった。
たった数時間の出来事なのに、とても内容の濃い時間だった。
優馬くんと、燈馬くん。
主に燈馬くんの気まぐれで、入れ替わる2人。
ただ、絶対に入れ替わらないときがある。
それは、…試験の日。
たとえ、姿や形、声やクセが同じだったとしても、それぞれ得意な科目や苦手な科目があるらしい。
だから、試験に関しては自分の力でやり遂げようという決まりがあるんだそう。
この前の中間テスト、そして今回の期末テストも、花森でテストを受けるのは、優馬くん本人。
それを聞いて、少し安心した。
でも、テストが終われば、またいつ優馬くんと燈馬くんが入れ替わっているかはわからない。
しかし、なんと見分ける方法があるんだそう…!
図書館からの帰り道、優馬くんと並んで歩いていたとき…。
「2人を見分ける、…なにか違いがあればいいんだけどなぁ」
あたしは、優馬くんの隣でポツリと呟いた。
すると…。
「あるよっ」
「…え!?」
思ってもいなかった返事に、あたしは驚く。
顔も髪型も背丈も声も、まったく同じ…優馬くんと燈馬くん。
違う色の服を着ていてくれないと、絶対に見分けがつかない。
そう思っていたけど…。
「実は、俺にはあって、燈馬にはないものがあるんだ」
優馬くんにあって、燈馬くんにはないもの…?
「んーとね、これなんだけど…」
そう言って、優馬くんは右耳をあたしに近づけてきた。
耳…?
「これこれっ」
右耳に髪をかけて、優馬くんがなにかを指差している。
「…あっ」
ようやくあたしは、それに気づいた。
そこにあったのは、ホクロ。
黒い小さなホクロが、優馬くんの右耳の付け根あたりにポツンとあった。
「まぁこのホクロも、遠くからじゃわからないけど、小学校のときの友達は、みんなこれで見分けてたみたいだよ」
あとは、燈馬くんは左手首にパワーストーンのブレスレットをつけている。
…ということくらい。
双子とはいえ、やっぱり間違えられるのはあまりいい気はしないものらしい。
優馬くんはそうでもないみたいなんだけど、特に燈馬くんが。
だからホクロ以外に、すぐに目に付く違いとして、燈馬くんはパワーストーンのブレスレットを付けている。
…と、優馬くんは話してくれた。
確かに、ルーズリーフを渡したときも、左腕にブレスレットを付けていたような…。
そこで気づくべきだった。
いつもの優馬くんと違うことに。
けど、その見分け方がわかったなら、もう間違うことはないっ。
期末テスト期間終了後。
やっとテストが終わったというのに、もう次の日には授業でテストが返却される。
「ほのかのおかげで、なんとか平均点は取れてたよ~」
「それはよかった!」
休み時間、アミが話しかけにきた。
「なんで?って顔してるけど、あんたからそのノート受け取ったの、俺だから」
は…はい……?
なに言ってるの、この人…。
あたしはあの日、自分の手で直接優馬くんにノートを渡した。
“なにこれ?”
…と、言われてしまった。
でも、最後にはちゃんと…。
“ふ~ん。まっ、サンキュ”
って、言ってくれた。
いつもと違う優馬くんの反応に戸惑ったけど、優馬くんに手渡したのは確かなはず……。
………はず。
ん…………?
…って、もしかして………。
「…まさか、あれって……!!」
「やっと気づいた?」
燈馬くんは、意地悪く笑った。
「あの日…あんたからノートを受け取った日、花森中学の優馬の席にいたのは、俺でしたー」
はっ……!?
「…ちょっ。え…!?なにそれ…!?」
あのとき、優馬くんの席にいたのは燈馬くん…!?
ということは…。
あたしは、がんばって作ったノートを優馬くんではなく、燈馬くんに渡してたってこと…!?
…それなら納得がいく。
“なにこれ?”
と言われたことにも。
だって、あたしと優馬くんが休み前に交わした約束なんて、燈馬くんが知るわけないんだもの。
「俺ら、たまに入れ替わってるんだよね。顔同じだから、入れ替わっててもバレないし」
わたしに説明する燈馬くん。
「じゃあな、お2人さん」
燈馬くんはそう言って、持っていた本を本棚にしまうと、図書館から出て行った。
その帰り。
「ごめんね、びっくりさせちゃって」
「あ…うん。まさか、優馬くんが2人いるとは思わなかったから」
図書館からの帰り道、優馬くんの隣を歩く。
「ねぇ、優馬くん。燈馬くんと入れ替わってるって…本当なの?」
「ん?本当だよ」
「で…でも、もし先生にバレたらっ…」
「マズイだろうね」
…だよね。
「けど、べつにこれが初めてじゃないんだよね」
「え…?」
あたしが尋ねると、優馬くんは話してくれた。
優馬くんと燈馬くんが、初めて入れ替わったのは小学4年生のとき。
あまりにも周りが2人のことを間違うから、いっそのこと入れ替わってしまおうと。
それは、単なる小学生のイタズラ心。
クラスの違った優馬くんと燈馬くんは、1時間だけ入れ替わったんだそう。
でも、結局だれも気づかなかった。
それがなんだかおもしろくて、2人はそれからも入れ替わるようになった。
小学校は同じ学校だったため、その日、そのときの気分で入れ替わっていた。
1時間だけや、朝の間だけ…など。
しかし、中学はお互い別々。
だから入れ替わるとなると、丸一日になる。
「バレるかバレないか…。そんなスリルが楽しいみたいでさ、燈馬のヤツ」
どうやら、入れ替わりを持ちかけているのは燈馬くんのよう。
それに、向こうの学校の雰囲気も気になるからと、優馬くんもそれに乗っかっているんだそう。
「でも、やっぱりバレないんだよね。そもそも学校の先生が、俺らが双子だって知らないから」
双子だということを知らない先生たちは、優馬くんと燈馬くんが入れ替わっているなんて考えてもいないだろう。
「…けど、顔はそっくりだけど、正直…優馬くんと燈馬くんって、性格は真逆だよね…?」
「それ、よく言われれる」
クスッと笑う優馬くん。
優しくて、クラスのムードメーカー的な存在の優馬くん。
もちろん、女の子からも人気があって…。
それに比べて、燈馬くんはと言うと…無愛想。
双子とはいえ、優馬くんとは正反対の性格。
昨日まで人懐っこかった優馬くんが、次の日いきなり無愛想になっていたら、いくら容姿が同じだと言っても、だれだって怪しがると思う。
「俺も星華に行ったとき、『今日の燈馬、なんかテンション高いね』って言われたりしてさ」
…そりゃ、そうだ。
いくら顔が同じだとはいえら、こんなに性格が違ってはいつバレてもおかしくない。
…ふと、あたしはここで疑問に思った。
「でも、どうしてあたしに話してくれたの…?あまり周りに知られたら、いけないことだよね?…入れ替わりのことって」
あたしが尋ねると、優馬くんはにっこりと微笑んであたしを見つめた。
「それは、ほのかちゃんだから」
…え?
あたし…だから?
「まだ出会って数ヶ月だけど、そばにいて、ほのかちゃんのいいところは知ってるつもり。だから、信頼してるほのかちゃんなら、話しても大丈夫だって思ったから」
…優馬くん。
あたしのこと、“信頼”してくれていただなんて…。
…嬉しい。
「それに、燈馬にも会っちゃったしねっ」
「それもそうだね」
あたしたちは顔を見合わせて笑う。
優馬くんとのナイショごと。
イケナイことなのに、なんだかその響きが嬉しくて。
「でも、そのうちアミにもバレるんじゃないかな?いろいろと鋭かったりするし」
「あ~、それはそうかも」
「アミなら口も堅いだろうし、話しても大丈夫じゃないかな?ほら、いつもの優馬くんと違うってなった場合、うまくフォローしてくれそうだし」
「たしかに、それいい案だね」
あたしは、優馬くんと話しながら帰った。
ゆっくり歩いていたつもりなのに、時間はあっという間で――。
「…じゃあ、あたしはこっちだから」
分かれ道に差し掛かった。
「今日はありがとう、ほのかちゃん」
「ううん。明日からのテスト、がんばろうねっ」
あたしと優馬くんは手を振った。
放課後に図書館に行って、勉強。
そこで、優馬くんの双子の弟の燈馬くんに遭遇…!
入れ替わっているという、2人の秘密を知ってしまった。
たった数時間の出来事なのに、とても内容の濃い時間だった。
優馬くんと、燈馬くん。
主に燈馬くんの気まぐれで、入れ替わる2人。
ただ、絶対に入れ替わらないときがある。
それは、…試験の日。
たとえ、姿や形、声やクセが同じだったとしても、それぞれ得意な科目や苦手な科目があるらしい。
だから、試験に関しては自分の力でやり遂げようという決まりがあるんだそう。
この前の中間テスト、そして今回の期末テストも、花森でテストを受けるのは、優馬くん本人。
それを聞いて、少し安心した。
でも、テストが終われば、またいつ優馬くんと燈馬くんが入れ替わっているかはわからない。
しかし、なんと見分ける方法があるんだそう…!
図書館からの帰り道、優馬くんと並んで歩いていたとき…。
「2人を見分ける、…なにか違いがあればいいんだけどなぁ」
あたしは、優馬くんの隣でポツリと呟いた。
すると…。
「あるよっ」
「…え!?」
思ってもいなかった返事に、あたしは驚く。
顔も髪型も背丈も声も、まったく同じ…優馬くんと燈馬くん。
違う色の服を着ていてくれないと、絶対に見分けがつかない。
そう思っていたけど…。
「実は、俺にはあって、燈馬にはないものがあるんだ」
優馬くんにあって、燈馬くんにはないもの…?
「んーとね、これなんだけど…」
そう言って、優馬くんは右耳をあたしに近づけてきた。
耳…?
「これこれっ」
右耳に髪をかけて、優馬くんがなにかを指差している。
「…あっ」
ようやくあたしは、それに気づいた。
そこにあったのは、ホクロ。
黒い小さなホクロが、優馬くんの右耳の付け根あたりにポツンとあった。
「まぁこのホクロも、遠くからじゃわからないけど、小学校のときの友達は、みんなこれで見分けてたみたいだよ」
あとは、燈馬くんは左手首にパワーストーンのブレスレットをつけている。
…ということくらい。
双子とはいえ、やっぱり間違えられるのはあまりいい気はしないものらしい。
優馬くんはそうでもないみたいなんだけど、特に燈馬くんが。
だからホクロ以外に、すぐに目に付く違いとして、燈馬くんはパワーストーンのブレスレットを付けている。
…と、優馬くんは話してくれた。
確かに、ルーズリーフを渡したときも、左腕にブレスレットを付けていたような…。
そこで気づくべきだった。
いつもの優馬くんと違うことに。
けど、その見分け方がわかったなら、もう間違うことはないっ。
期末テスト期間終了後。
やっとテストが終わったというのに、もう次の日には授業でテストが返却される。
「ほのかのおかげで、なんとか平均点は取れてたよ~」
「それはよかった!」
休み時間、アミが話しかけにきた。
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