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#060 : 前振り
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前回までのあらすじ。
→ 辰夫がまだバイトしてる。
──
夕暮れ時、私たちは酒場でお酒を楽しんでいた。
「まさか、こんな形で揃うことになるとはね」
私はジョッキを置くとツバキを見た。
案の定、ツバキが例の厨二病全開モードに入る。
「ふふふ...『異世界』にて、我らが『宿命の戦士』再び集結せし時!」
はぁ。相変わらず。
「ねぇねぇ、サクラ!ツバキ!昔みたいだねー嬉しいねー!」
カエデも相変わらずバカだ。
「…ふん…うるさいわね」
私はジョッキを見つめながら笑っていた。
そうは言いつつも嬉しかった。
カエデもツバキもニコニコしながらそんな私を見ていた。
──
次の日、私たちは辰美の背中に乗り、住処である常闇のダンジョンを目指していた。
辰夫は夜勤明けで寝てたので置いてきた。
誤解しないで欲しいが、これは優しさである。
私はデキル上司なので、せっかくの出張先なので羽を伸ばして欲しかったのだ。
そうそう。宿屋と昨晩の酒場の支払いはよろしくね。
「おおお…空を飛んでいる…」
ツバキが興奮している。
しばらく空の旅を満喫していると、突然、強大な気配を感じた。
巨大な影が私たちの前に現れる。その存在感だけで、周囲の空気が凍りつくようだった。
「大魔王、勇者、聖女、竜王が揃ったか。」
この気配は...忘れもしない...エスト様を殺した気配。
ずっと探していた...ずっと殺したかった相手だ。
魔神め!
私は身構えながら、歯を食いしばった。
「やっと出てきたなぁ?覚悟はできてるんだろうなぁ?」
「魔神...アミーよ!辰美!地上に降りて。」
辰美に指示をする。
「はい。アミー!やっと出てきましたね!」
辰美が地上へと降下を始めた。
アミーも追ってくる。
「あれ?あの人、エストちゃんソックリだね…」
カエデが驚き、エスト様とアミーを交互に見ている。
そしてアミーは冷笑した。
「久しぶりだな。今日はお前たちを消しに来た。面倒なメンツが揃っているからな。」
「会いたかったわ。もうね。会いたくて会いたくて…これが恋なのかと思ったほどよ。」
地上に降りた私はアミーを睨みつけて指を鳴らしながら笑った。
「それは嬉しいな。」
そしてアミーの視線がエスト様に向く。
「おや、これはまた...予想外だ」
エスト様が困惑した表情で尋ねる。
「あなたは...私に似ている…私を…知っているのですか?」
アミーは高らかに笑う。
「はっ!お前が生きていたとはな!我らが失敗作が。」
失敗作?エスト様が?私は驚きを隠せなかった。
アミーが続ける。
「エストは我々魔神が創り出した魔王だ。だが、その優しすぎる心が仇となった。我々の計画の障害となったのでな。」
「はッ…あ、頭が痛い!痛いよぉ!」
エスト様が頭を抱えて苦しみだすと、突然!エスト様の体から突然、闇のオーラが発生し、それに包まれた。
「小娘!?」
「エストちゃん!」
カエデが闇に包まれたエスト様を抱きかかえる。
「そ、そうだ…」
闇の中でエスト様がゆっくりと目を開け、静かに口を開いた。
「少しだけ...思い出した。私は...魔神たちの残虐な計画に従えなかった」
アミーが不敵に言う。
「そうだ。お前は我々の期待に応えられなかった。だから私はお前を倒し、魂を引き裂いた。」
エスト様の目に涙が浮かぶ。
「そうか...私は...」
アミーが続ける。
「お前の魂の大部分は我々が奪った。今のお前は、かろうじて逃れた魂の欠片に過ぎん。だからこそ、記憶のほとんどを失ったのだ」
「ふん、随分と手の込んだことをするのね。魔神側の事情なんてどうでも良いが、正直気分が悪いなぁ?」
アミーを睨みつけた。
エスト様は震える声で言う。
「そ、そう。私は...最後の力を振り絞って魂を分離する『禁術』を使ったの。魂の大部分は奪われたけど、ほんの一部を現世に残すことができた。その代償として、記憶のほとんどを……」
アミーが不敵に言う。
「そうだ。お前は失敗作だ。今ここでお前たち全員を消し去り、エストの残りの魂も回収するとするか」
突如、アミーの体から漆黒のオーラが立ち昇り始めた。
「 !! 」
私の肌が粟立つのを感じた。
「気をつけろ!」
自分でも驚くほど、必死の声で叫んでいた。
「くそー!面白お姉さんだと思ってたのに!」
辰美が、その鋭い爪がアミーに襲いかかる。
「ふ、火竜か。久しいな。」
アミーはニヤリと笑い、辰美の爪を避けた。
同時にカウンターのパンチが辰美の脇腹にめり込んでいた。
「ぐはッ…」
辰美が地面に叩きつけられた。
その衝撃で、地面に蜘蛛の巣状のひびが走る。
「辰美ー!」
辰美に駆け寄ろうとするが、アミーからただならぬ気配を感じて踏みとどまった。
アミーが両手を広げると、黒い雷を纏った竜巻のようなオーラが渦巻いた。
ツバキが前に出る。「闇には光!『聖なる我が瞳』よ!『ホーリービーム♡』」
ビームが放たれるが、アミーの黒い雷にあっさりと飲み込まれる。
やっぱり♡にイラッとした。
「ぐあっ!」
悲鳴と共に、ツバキの体が宙を舞い、地面に叩きつけられた。
「ツバキー!」
私は叫んだ!
次の瞬間、アミーの姿が消えた!?いや、速すぎて見えない!
「くっ…!」
背後から襲いかかってきたアミーの拳を、私は間一髪でかわした。
「硬質化が間に合わな…」
拳から放たれた衝撃波が私の頬を掠めるが、間一髪で攻撃を避けた。
「隙ありー!」
私は体勢を崩したアミーにドロップキックを仕掛けた。
ガツン!
しかし、アミーに張られているバリアによって私は弾き飛ばされた。
「硬ッ!いたた…なにあれ…バリア?おい!ズルい!バリアなんてズルいぞ!」
地団駄を踏みながら猛抗議した。
「ふん。殺し合いにズルいも何も無いだろう。」
「た!たしかに!」
私はアミーとは美味しいお酒が飲めるんじゃないかなと思った。
「この程度か?お前の仲間から殺してやろう!」
アミーが嘲笑う。
その右手から、今度は無数の黒い槍が現れた。
それらは一斉にカエデたちめがけて飛来する。
「う、嘘...こんなの避けられるわけ...」
「カエデお姉ちゃん!」
カエデとエストが驚きの声を上げる。
「やめッ…あぶッ!カエデ!小娘!」
私は咄嗟に二人を庇おうとした。
だが間に合わない。
黒い槍の雨が彼女達に降り注ぐ。
槍が地面を打つ度に、小さな爆発を起こす。
煙と砂塵が辺りを覆い、視界が奪われる。
咳き込みながら、私は周りを見回した。
二人は地面に倒れ、全身に無数の擦り傷を負っている。
「カエデーッ!?小娘ーッ!?」
私は叫ぶことしか出来なかった。
「ふふふ。」
アミーはこちらを向くと同じく無数の黒い槍の雨を降らす。
槍が硬質化した私の皮膚で小さな爆発を起こす。
「くっ...」
私が前に出ようとした瞬間、アミーに捕まれ地面に叩きつけられる。
「ふん。」
「ぐぁッ!」
痛みで視界が霞む中、仲間たちの姿を必死に探した。
私の視界の端で辰美の姿が目に入った。
彼女は必死に立ち上がろうとしている。
「サクラさん...!私がなんとか...!」
辰美は轟音と共に大きく息を吸い込む。
そして、凄まじい熱量の炎のブレスをアミーに向かって吐き出した。
灼熱の炎がアミーを包み込む。
だが、炎が収まると、そこには無傷のアミーの姿があった。
ブレスはアミーのバリアによって阻まれていた。
アミーは退屈そうに言う。
「ふん。火竜か。この程度の熱など効かぬわ。」
辰美は驚愕の表情を浮かべる。
そして次の瞬間、アミーの拳が辰美の顎を捉えた。
「がッ…!」
巨大な火竜の体が、まるで紙人形のように宙を舞う。
「辰美!」
私の叫び声が虚しく響く。
アミーの冷笑が耳に届く。
「哀れな。お前たちの力など、この程度か」
アミーはその場から飛び上がり、地上の私たちを見下ろしながら言った。
「これで焼き尽くして終わりだな。」
そしてその両手から、今度は青白い炎が立ち上る。
「くっ...やりたくなかった…これだけはやりたくなかった…怖いから…本当に怖いから…でもこのままではみんな死ぬ…それならばッ…!!」
私は歯を食いしばってカエデに向かって叫んだ。
「カエデーーーーー!起きろーーーーー!メテオストライクをアイツにぃーーーーー!」
「ぇ…」
倒れているカエデの目が開いた。
(つづく)
→ 辰夫がまだバイトしてる。
──
夕暮れ時、私たちは酒場でお酒を楽しんでいた。
「まさか、こんな形で揃うことになるとはね」
私はジョッキを置くとツバキを見た。
案の定、ツバキが例の厨二病全開モードに入る。
「ふふふ...『異世界』にて、我らが『宿命の戦士』再び集結せし時!」
はぁ。相変わらず。
「ねぇねぇ、サクラ!ツバキ!昔みたいだねー嬉しいねー!」
カエデも相変わらずバカだ。
「…ふん…うるさいわね」
私はジョッキを見つめながら笑っていた。
そうは言いつつも嬉しかった。
カエデもツバキもニコニコしながらそんな私を見ていた。
──
次の日、私たちは辰美の背中に乗り、住処である常闇のダンジョンを目指していた。
辰夫は夜勤明けで寝てたので置いてきた。
誤解しないで欲しいが、これは優しさである。
私はデキル上司なので、せっかくの出張先なので羽を伸ばして欲しかったのだ。
そうそう。宿屋と昨晩の酒場の支払いはよろしくね。
「おおお…空を飛んでいる…」
ツバキが興奮している。
しばらく空の旅を満喫していると、突然、強大な気配を感じた。
巨大な影が私たちの前に現れる。その存在感だけで、周囲の空気が凍りつくようだった。
「大魔王、勇者、聖女、竜王が揃ったか。」
この気配は...忘れもしない...エスト様を殺した気配。
ずっと探していた...ずっと殺したかった相手だ。
魔神め!
私は身構えながら、歯を食いしばった。
「やっと出てきたなぁ?覚悟はできてるんだろうなぁ?」
「魔神...アミーよ!辰美!地上に降りて。」
辰美に指示をする。
「はい。アミー!やっと出てきましたね!」
辰美が地上へと降下を始めた。
アミーも追ってくる。
「あれ?あの人、エストちゃんソックリだね…」
カエデが驚き、エスト様とアミーを交互に見ている。
そしてアミーは冷笑した。
「久しぶりだな。今日はお前たちを消しに来た。面倒なメンツが揃っているからな。」
「会いたかったわ。もうね。会いたくて会いたくて…これが恋なのかと思ったほどよ。」
地上に降りた私はアミーを睨みつけて指を鳴らしながら笑った。
「それは嬉しいな。」
そしてアミーの視線がエスト様に向く。
「おや、これはまた...予想外だ」
エスト様が困惑した表情で尋ねる。
「あなたは...私に似ている…私を…知っているのですか?」
アミーは高らかに笑う。
「はっ!お前が生きていたとはな!我らが失敗作が。」
失敗作?エスト様が?私は驚きを隠せなかった。
アミーが続ける。
「エストは我々魔神が創り出した魔王だ。だが、その優しすぎる心が仇となった。我々の計画の障害となったのでな。」
「はッ…あ、頭が痛い!痛いよぉ!」
エスト様が頭を抱えて苦しみだすと、突然!エスト様の体から突然、闇のオーラが発生し、それに包まれた。
「小娘!?」
「エストちゃん!」
カエデが闇に包まれたエスト様を抱きかかえる。
「そ、そうだ…」
闇の中でエスト様がゆっくりと目を開け、静かに口を開いた。
「少しだけ...思い出した。私は...魔神たちの残虐な計画に従えなかった」
アミーが不敵に言う。
「そうだ。お前は我々の期待に応えられなかった。だから私はお前を倒し、魂を引き裂いた。」
エスト様の目に涙が浮かぶ。
「そうか...私は...」
アミーが続ける。
「お前の魂の大部分は我々が奪った。今のお前は、かろうじて逃れた魂の欠片に過ぎん。だからこそ、記憶のほとんどを失ったのだ」
「ふん、随分と手の込んだことをするのね。魔神側の事情なんてどうでも良いが、正直気分が悪いなぁ?」
アミーを睨みつけた。
エスト様は震える声で言う。
「そ、そう。私は...最後の力を振り絞って魂を分離する『禁術』を使ったの。魂の大部分は奪われたけど、ほんの一部を現世に残すことができた。その代償として、記憶のほとんどを……」
アミーが不敵に言う。
「そうだ。お前は失敗作だ。今ここでお前たち全員を消し去り、エストの残りの魂も回収するとするか」
突如、アミーの体から漆黒のオーラが立ち昇り始めた。
「 !! 」
私の肌が粟立つのを感じた。
「気をつけろ!」
自分でも驚くほど、必死の声で叫んでいた。
「くそー!面白お姉さんだと思ってたのに!」
辰美が、その鋭い爪がアミーに襲いかかる。
「ふ、火竜か。久しいな。」
アミーはニヤリと笑い、辰美の爪を避けた。
同時にカウンターのパンチが辰美の脇腹にめり込んでいた。
「ぐはッ…」
辰美が地面に叩きつけられた。
その衝撃で、地面に蜘蛛の巣状のひびが走る。
「辰美ー!」
辰美に駆け寄ろうとするが、アミーからただならぬ気配を感じて踏みとどまった。
アミーが両手を広げると、黒い雷を纏った竜巻のようなオーラが渦巻いた。
ツバキが前に出る。「闇には光!『聖なる我が瞳』よ!『ホーリービーム♡』」
ビームが放たれるが、アミーの黒い雷にあっさりと飲み込まれる。
やっぱり♡にイラッとした。
「ぐあっ!」
悲鳴と共に、ツバキの体が宙を舞い、地面に叩きつけられた。
「ツバキー!」
私は叫んだ!
次の瞬間、アミーの姿が消えた!?いや、速すぎて見えない!
「くっ…!」
背後から襲いかかってきたアミーの拳を、私は間一髪でかわした。
「硬質化が間に合わな…」
拳から放たれた衝撃波が私の頬を掠めるが、間一髪で攻撃を避けた。
「隙ありー!」
私は体勢を崩したアミーにドロップキックを仕掛けた。
ガツン!
しかし、アミーに張られているバリアによって私は弾き飛ばされた。
「硬ッ!いたた…なにあれ…バリア?おい!ズルい!バリアなんてズルいぞ!」
地団駄を踏みながら猛抗議した。
「ふん。殺し合いにズルいも何も無いだろう。」
「た!たしかに!」
私はアミーとは美味しいお酒が飲めるんじゃないかなと思った。
「この程度か?お前の仲間から殺してやろう!」
アミーが嘲笑う。
その右手から、今度は無数の黒い槍が現れた。
それらは一斉にカエデたちめがけて飛来する。
「う、嘘...こんなの避けられるわけ...」
「カエデお姉ちゃん!」
カエデとエストが驚きの声を上げる。
「やめッ…あぶッ!カエデ!小娘!」
私は咄嗟に二人を庇おうとした。
だが間に合わない。
黒い槍の雨が彼女達に降り注ぐ。
槍が地面を打つ度に、小さな爆発を起こす。
煙と砂塵が辺りを覆い、視界が奪われる。
咳き込みながら、私は周りを見回した。
二人は地面に倒れ、全身に無数の擦り傷を負っている。
「カエデーッ!?小娘ーッ!?」
私は叫ぶことしか出来なかった。
「ふふふ。」
アミーはこちらを向くと同じく無数の黒い槍の雨を降らす。
槍が硬質化した私の皮膚で小さな爆発を起こす。
「くっ...」
私が前に出ようとした瞬間、アミーに捕まれ地面に叩きつけられる。
「ふん。」
「ぐぁッ!」
痛みで視界が霞む中、仲間たちの姿を必死に探した。
私の視界の端で辰美の姿が目に入った。
彼女は必死に立ち上がろうとしている。
「サクラさん...!私がなんとか...!」
辰美は轟音と共に大きく息を吸い込む。
そして、凄まじい熱量の炎のブレスをアミーに向かって吐き出した。
灼熱の炎がアミーを包み込む。
だが、炎が収まると、そこには無傷のアミーの姿があった。
ブレスはアミーのバリアによって阻まれていた。
アミーは退屈そうに言う。
「ふん。火竜か。この程度の熱など効かぬわ。」
辰美は驚愕の表情を浮かべる。
そして次の瞬間、アミーの拳が辰美の顎を捉えた。
「がッ…!」
巨大な火竜の体が、まるで紙人形のように宙を舞う。
「辰美!」
私の叫び声が虚しく響く。
アミーの冷笑が耳に届く。
「哀れな。お前たちの力など、この程度か」
アミーはその場から飛び上がり、地上の私たちを見下ろしながら言った。
「これで焼き尽くして終わりだな。」
そしてその両手から、今度は青白い炎が立ち上る。
「くっ...やりたくなかった…これだけはやりたくなかった…怖いから…本当に怖いから…でもこのままではみんな死ぬ…それならばッ…!!」
私は歯を食いしばってカエデに向かって叫んだ。
「カエデーーーーー!起きろーーーーー!メテオストライクをアイツにぃーーーーー!」
「ぇ…」
倒れているカエデの目が開いた。
(つづく)
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