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夫婦編
苛立ち
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Side マリア
この世界はおかしい
どう考えたっておかしい…
ううん、最初はおかしくなかった…
あたしの知ってる物語…学園を舞台にした恋愛小説の世界…あたしが聖女であたしに酷いことをする女豹みたいな女メニラ姫がいて、あたしを幸せにしてくれる第二王子が居たんだもの
メニラ姫の出番少しおかしくて虐めらしい虐めが無いからちょっと捏造したけど…それでも、ちゃんと物語のように進んでたのに…なんでこんな事になっちゃったの?
あたしは転生者、前世の知識は偉大なのに
この、レラージェ国を舞台とした恋愛小説の世界で幸せになる事を約束されている物語の…主人公なのに…
約束された未来、第二王子と婚約して…王妃になって…世界で一番幸せになる筈だった…それなのに何故?あたしは恋愛小説で描写されてないメニラ姫の故郷、ドラレイド帝国でメイドなんてしているのよ!!!
尊い存在なのに、レラージェ国を救う聖女様なのに…
美しい光の奇跡でありとあらゆる結界を操り、国民から尊ばれるのが仕事なんだよ?
何処から狂ってしまったの?
何がいけなかったの?
この見た目も、この力も、出生も、名前も、第二王子との出会いも…全て小説と一緒
ただ違うのは虐めてくる筈のメニラ姫が豹の獣人じゃなくて、猫の獣人だった事…虐めをしてくれる気配が無かったこと…
ソレ以外は全部全部全部全部あの、あたしが大好きだった恋愛小説の世界だった
街も人も学園も、設定資料集でみた世界、みた人々なんだよ?あたしが主人公で間違いないじゃない!
第二王子もあたしと出会ったらびっくりするほど愛を呟いてくれて、必ず2人で国を治めようってキスしてくれたのに
幸せだった世界は今は無い、まるで犯罪者のように幽閉されて、賠償としてドラレイド帝国に連れてこられたんだから
でも、あたしの結界の力は本物なんだよ?なんでレラージェ国はあたしを尊ばないの?
だってドラレイド帝国でもその力は健在で、みんな時間を掛ければあたしを愛してくれる…
「…おい新人……あ…………いや…………ねぇ、マリアちゃん、お仕事は終わった?終わってないなら私も手伝うよ!なんでも言ってね!」
「先輩…!嬉しいです!全然慣れなくて…あたしこんな事やった事無くて…全部お任せしてもいいですか?」
「もちろんよ、貴方は…そうね、お客様のお見送りに参加してもらってもいい?」
はい、と元気に答える
可愛い笑顔で、可愛い声で…美しい光を纏って…
ほら、第二王子じゃなくてもこの世界はあたしが大好きで間違いない
あたしの中に宿る聖女の結界を作り出す力
それは魔力の障壁を生み出す力、障壁の種類だって自由自在なんだ
恋愛小説での聖女は結界にだけ使ってたけど、自分の身にまとえば自分を護る障壁になる、護るって意味設定できる素晴らしい力
物理的に守るんじゃなくて精神的に労わるように、幼い我が子を愛するようにって内容を変えれるの
だからあたしはずっとそれを纏って暮らしてきた、あたしへの距離が近ければ近いほどこの結界魔法は強く効果を表すから、一緒に過ごせば過ごすほど、あたしを好きでたまらなくなる
あたしをメニラ姫を侮辱した女だと憎んでるドラレイド帝国応急にいるメイドの先輩だってほら…この通り…最初は唾でも吐いてくる勢いで嫌ってたけど、段々とあたしの事を守りたくなっている
まぁ、万能じゃないから、あたしよりも強い魔力や光と反発する魔力を持つ相手には中々効かないのが問題かな…?
最近だとあたしを連れてきた第三王子、あの魚野郎?シャチって魚だっけ?覚えてないけどあいつには効いてないってわかる、あと一緒に連れてこられた可哀想なおじさんも闇だから効きにくい…
他にも王族には魔力で負けちゃうから効きにくいけど、ある程度の家臣には効く…
だから初日から大人しくメイドするフリをして今は仲間を増やしてるの♡
大きく動かなければ反省して大人しくメイドしているように見えるんだよ?便利でしょ、この結果魔法…
反省なんかしない、だってあたしが正しいんだから
やってやる、少しずつ、少しずつ…この世界をちゃんとした形に戻す為に…
けど、もう第二王子はあたしに相応しくない
レラージェ国からドラレイド帝国に連れてこられて、拘束されたまま男の嫁になんてされて、初日から女みたいに泣いて尻穴にあんなの突っ込まれて射精してる姿みたら嫌いになっちゃった…
何が自分を信じてよ!、よ!!自分も守れていないくせに!
それに、可憐な乙女に精液とおしっこでドロットロのシーツを交換しろって言うのはおかしいもの!
汚い、絶対に触りたくない!だからあたしの王子様は違う人に変えるわ…
あの恋愛小説のIFストーリーで発売されたアデルバイト辺境伯と聖女の国を越えた愛の物語!そっちを成立させて見せる!
その為には…邪魔者がいるからそれをなんとかして排除しなきゃ…
お客様のお見送りって行った先で、顔を見たら思い出したんだもの…あの日!あの断罪劇の日!!あたしの第二王子との素敵なハッピーエンドをぶち壊した見たこともないモブが、アデルバイト辺境伯と一緒に居た…名前なんだっけ…忘れたけどモブよ
見た時ゾッとしたわ、また…あたしの素敵な世界を壊すの?何処まで汚い人間なの?って
ねぇ、名前も知らないモブさん?
あたしは絶対に許さない…あんたを消してやるるわ…!!!!
この世界はおかしい
どう考えたっておかしい…
ううん、最初はおかしくなかった…
あたしの知ってる物語…学園を舞台にした恋愛小説の世界…あたしが聖女であたしに酷いことをする女豹みたいな女メニラ姫がいて、あたしを幸せにしてくれる第二王子が居たんだもの
メニラ姫の出番少しおかしくて虐めらしい虐めが無いからちょっと捏造したけど…それでも、ちゃんと物語のように進んでたのに…なんでこんな事になっちゃったの?
あたしは転生者、前世の知識は偉大なのに
この、レラージェ国を舞台とした恋愛小説の世界で幸せになる事を約束されている物語の…主人公なのに…
約束された未来、第二王子と婚約して…王妃になって…世界で一番幸せになる筈だった…それなのに何故?あたしは恋愛小説で描写されてないメニラ姫の故郷、ドラレイド帝国でメイドなんてしているのよ!!!
尊い存在なのに、レラージェ国を救う聖女様なのに…
美しい光の奇跡でありとあらゆる結界を操り、国民から尊ばれるのが仕事なんだよ?
何処から狂ってしまったの?
何がいけなかったの?
この見た目も、この力も、出生も、名前も、第二王子との出会いも…全て小説と一緒
ただ違うのは虐めてくる筈のメニラ姫が豹の獣人じゃなくて、猫の獣人だった事…虐めをしてくれる気配が無かったこと…
ソレ以外は全部全部全部全部あの、あたしが大好きだった恋愛小説の世界だった
街も人も学園も、設定資料集でみた世界、みた人々なんだよ?あたしが主人公で間違いないじゃない!
第二王子もあたしと出会ったらびっくりするほど愛を呟いてくれて、必ず2人で国を治めようってキスしてくれたのに
幸せだった世界は今は無い、まるで犯罪者のように幽閉されて、賠償としてドラレイド帝国に連れてこられたんだから
でも、あたしの結界の力は本物なんだよ?なんでレラージェ国はあたしを尊ばないの?
だってドラレイド帝国でもその力は健在で、みんな時間を掛ければあたしを愛してくれる…
「…おい新人……あ…………いや…………ねぇ、マリアちゃん、お仕事は終わった?終わってないなら私も手伝うよ!なんでも言ってね!」
「先輩…!嬉しいです!全然慣れなくて…あたしこんな事やった事無くて…全部お任せしてもいいですか?」
「もちろんよ、貴方は…そうね、お客様のお見送りに参加してもらってもいい?」
はい、と元気に答える
可愛い笑顔で、可愛い声で…美しい光を纏って…
ほら、第二王子じゃなくてもこの世界はあたしが大好きで間違いない
あたしの中に宿る聖女の結界を作り出す力
それは魔力の障壁を生み出す力、障壁の種類だって自由自在なんだ
恋愛小説での聖女は結界にだけ使ってたけど、自分の身にまとえば自分を護る障壁になる、護るって意味設定できる素晴らしい力
物理的に守るんじゃなくて精神的に労わるように、幼い我が子を愛するようにって内容を変えれるの
だからあたしはずっとそれを纏って暮らしてきた、あたしへの距離が近ければ近いほどこの結界魔法は強く効果を表すから、一緒に過ごせば過ごすほど、あたしを好きでたまらなくなる
あたしをメニラ姫を侮辱した女だと憎んでるドラレイド帝国応急にいるメイドの先輩だってほら…この通り…最初は唾でも吐いてくる勢いで嫌ってたけど、段々とあたしの事を守りたくなっている
まぁ、万能じゃないから、あたしよりも強い魔力や光と反発する魔力を持つ相手には中々効かないのが問題かな…?
最近だとあたしを連れてきた第三王子、あの魚野郎?シャチって魚だっけ?覚えてないけどあいつには効いてないってわかる、あと一緒に連れてこられた可哀想なおじさんも闇だから効きにくい…
他にも王族には魔力で負けちゃうから効きにくいけど、ある程度の家臣には効く…
だから初日から大人しくメイドするフリをして今は仲間を増やしてるの♡
大きく動かなければ反省して大人しくメイドしているように見えるんだよ?便利でしょ、この結果魔法…
反省なんかしない、だってあたしが正しいんだから
やってやる、少しずつ、少しずつ…この世界をちゃんとした形に戻す為に…
けど、もう第二王子はあたしに相応しくない
レラージェ国からドラレイド帝国に連れてこられて、拘束されたまま男の嫁になんてされて、初日から女みたいに泣いて尻穴にあんなの突っ込まれて射精してる姿みたら嫌いになっちゃった…
何が自分を信じてよ!、よ!!自分も守れていないくせに!
それに、可憐な乙女に精液とおしっこでドロットロのシーツを交換しろって言うのはおかしいもの!
汚い、絶対に触りたくない!だからあたしの王子様は違う人に変えるわ…
あの恋愛小説のIFストーリーで発売されたアデルバイト辺境伯と聖女の国を越えた愛の物語!そっちを成立させて見せる!
その為には…邪魔者がいるからそれをなんとかして排除しなきゃ…
お客様のお見送りって行った先で、顔を見たら思い出したんだもの…あの日!あの断罪劇の日!!あたしの第二王子との素敵なハッピーエンドをぶち壊した見たこともないモブが、アデルバイト辺境伯と一緒に居た…名前なんだっけ…忘れたけどモブよ
見た時ゾッとしたわ、また…あたしの素敵な世界を壊すの?何処まで汚い人間なの?って
ねぇ、名前も知らないモブさん?
あたしは絶対に許さない…あんたを消してやるるわ…!!!!
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