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冷遇妻編
伝わらない気持ちと、来たる商人
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Side フリード
な、なんだあの可愛すぎる存在は…!!!
俺の妻が余りにも可愛すぎて発生した動悸と息切れ、そして本能のままに襲いそうになるのを必死にこらえて裏口から自室へ戻る…
襲ってはいない、いないが…つい、寂しいと泣く姿が可愛すぎて涙を舐めてしまった…蜜のように甘いそれは確かに俺とリデンが番であることを証明していて嬉しくもある…しかし、その中に悲しさも満ちてしまうのもまた現実
何故こんなにも愛おしいのに、愛してると抱き締めひたすら可愛がりたいのにそれを封じられているんだ…
全ては皇帝と重鎮が脳筋であり、根本の原因はレラージェ国の第二王子と聖女だが、それを言っても何も解決しない、元凶を殴りにレラージェ国へ行きたいがそんな事をしたら私が駄犬のレッテルを貼られて処分されてしまう
冷遇は演技なのだと何かで伝えられればいいが、あの脳筋皇帝は感が余りにも鋭い
手紙などで伝えたとしても必ず気付いてしまうだろう、それだけ野生の勘でこの国をここまで大きくしたカリスマを舐めてはいけないのだ
リデンの周囲にいる密偵…皇帝の飼い鼠の気配もある中、余計な事をして俺からリデンを物理的に奪われては困る
一月もすれば恐らく脳筋の怒りも冷めるだろう…
そうなれば冷遇の矛先が違うと、俺の番を巻き込まないでくれとそう言う願いも聞いてもらえる可能性が高い
その日まで心苦しいがリデンには耐えてもらうしかないのだ…全てが解決したら腹を出して謝る気持ちもある…だから耐えてくれリデン…
部屋に戻るとメアリーが泣きそうな顔で俺の帰りを待っていたが、そこで気付いてしまう
「旦那様…奥様にとんでもないモノ…ラヴ様の件は上手く伝えて誤解を解けましたか…?」
「………………………忘れてた」
嫁が可愛すぎて、あのとんでもないモノの事聞き忘れていた…いやいや、しかし…アレの存在を教えて良いものか悩む所もある…
だが、泣いていた理由が寂しいからなら大丈夫か?まさかアレからリデンに接触する事など無いだろう…まさか…まさかな?
とりあえずまたリデンをみたら今度こそ俺の狼が本気で立ち上がってしまう…メアリーには少し様子を見るように伝え、とりあえず商人を呼ぶよう指示を出す
商人を呼んで何を買うんだ?リデン…別邸での暮らしはさぞ辛いだろう…しかし、高価な物は冷遇対象となってしまう…本当に
居づらい環境を押し付けてしまい悪いな…
なるべく希望に沿いながら冷遇する、それで許してくれ…俺のその気持は言葉に出せずリデンには伝わらないのはわかってるが願うしかない
………………………
Side 冷遇任務の商人
儂の名はロバネル、辺境伯家お抱えの商人だ
この度フリード様より、奥様としてアデルバイト家に来られたリデン様の買い物を適度に冷遇しつつ対応して欲しいと依頼があった
一体何を言ってるのか意味がわからなかったが、メニラ姫の婚約破棄事件で理解した
悪い噂だと思っていたが…まさか…本当だったとは…
レラージェ国から連れてこられた巻き添えの妻、それが番だったなど悲劇でしかない
「ロバネルすまないな…皇帝からの命なのだ…
我が番…リデンを冷遇しつつ、なるべく希望を叶える無難な対応をしてくれるか?」
「かしこまりましたフリード様、このロバネル先代の無理難題も成し遂げしお抱え商人としてこの任務対応して見せましょう!」
お任せ下さいフリード様、一番高価な宝石を受注されたら同じくらい輝く無難な粗悪品一歩手前の絶妙にうつくし商品を紹介して見せましょうぞ!
そう、意気込み別邸へ足を踏み入れた儂を待ち受けて居たのは…想像の斜め上を行く存在だった
………………
…………
……
「種とクワ、あと肥料は取り扱いしてるかな?」
ふぁい??????????
ニコニコと可愛らしい笑みを浮かべながら、辺境伯夫人であるリデン様は獣人の商人である儂を見下すことも無く、むしろ紅茶と菓子まで自ら準備しもてなしてくれる
一口飲んだが普段から自身で紅茶を淹れているのかと思うほど美味しい、しかし茶葉自体はそこまで高価ではない…確かな冷遇、それを理解しつつたかが商人をこんな良待遇でもてなし、どんな宝石や装飾品、服を買おうと言うのかと思っていたのだが…
種…?クワ…?肥料…?
今、なんとおっしゃった………??
「タネッダリーサファイヤの事でしょうか…?クワグリットルビーも当商会では取り扱いしておりますが…肥料…ひ、肥料という服や宝石は申し訳ございません取り扱いした事はなかったですなぁ」
「宝石?服?そんなものは必要ないよ、普通に庭で育てる種と農業に必要なクワと肥料が欲しいんだ
どんな品種なら取り扱いしてるだろうか?アデルバイト辺境伯での気候にもまだ詳しくなくてね…これから育成に適した物を教えてくれると助かるよ
あと花も少し欲しいかな?花も食べれるともっといいね」
んっ????????
聞き間違いじゃなかっただと…!!?こんなにも可愛らしい人族の元公爵子息は農業をするのか…?いやいや、そんな話聞いたことはない、知り合いの商人がレラージェ国で貴族相手に商売をしているが宝石や服などの取引ばかりだ…それが農業…?本当にフリード様の奥様が農業を…?
もしや、もしや冷遇されている事を理解していてそれを踏まえての無茶振りなのかもしれない
こんな環境に置かれて正常で居ることの方が珍しい、こんな商品扱っているかカマをかけている可能性もある
「も、勿論でございますとも、当商会はありとあらゆる物を取り揃えておりますゆえ、これからの時期ですと泥の中で育つ穀物や芋類、食べれる花ですもと兎族が取引している物がございますね」
フリード様に言われた通り冷遇要素、貴族は泥に触れると発狂するを持ち出し泥の中で育つ穀物を紹介する、そして兎族が発明した食べれる花など獣人と同じものは食べたくないと叫ぶきっかけにもなる、これも冷遇と言えるだろう…
申し訳ございませんリデン様…宝石が欲しい所を無理に種など言うのはさぞお辛いでしょう…ですがその流れで行かせてもらいますよ!
「え!?泥の中で育つ穀物!?それは本当かい!!是非欲しい、芋類も扱ってる分それぞれいくつかと、兎族の皆さんがそんな素敵なものを取引しているなら少し私にも買わせて欲しいな!あ、支払いは共通金貨でいいかい?」
ほんっ?????????
いや?これは素ではないか?
可愛らしい笑みを更に深め特に泥に好反応をしている気がしてならない…
兎族と同じものを喜んで食べたいと言うような気配ですらある…これはもしや本当にただの被害者なのでは無いだろうか…?
フリード様のお言葉を信じていなかったわけでは無かったが、メニラ姫の件はレラージェ国にのみ非があり獣人嫌いの人質が来たという噂になっていた…番だからと真実を見れていないと思っていたのだが…
その噂は嘘であると目の前の存在が物語っている
その後も暫くリデン様と会話をして、本当にただの被害者であり、根が優しい素晴らしい方であることがわかった
宝石でも何でもない種や肥料、それを紹介する度に本当に嬉しそうに笑顔を見せてくださる…
種など頼まれてる時点で冷遇だろうと注文された商品を直ぐに配送する為に別邸を後にする
なんともこれは…フリード様…良き妻を得られましたね…
リデン様と話を終えた心は何故か癒されているのだ、なんとも不思議な雰囲気の辺境伯夫人…
また呼ばれた時には珍しい種や植物も持参しよう、そう思える素晴らしい商談の時間だった
な、なんだあの可愛すぎる存在は…!!!
俺の妻が余りにも可愛すぎて発生した動悸と息切れ、そして本能のままに襲いそうになるのを必死にこらえて裏口から自室へ戻る…
襲ってはいない、いないが…つい、寂しいと泣く姿が可愛すぎて涙を舐めてしまった…蜜のように甘いそれは確かに俺とリデンが番であることを証明していて嬉しくもある…しかし、その中に悲しさも満ちてしまうのもまた現実
何故こんなにも愛おしいのに、愛してると抱き締めひたすら可愛がりたいのにそれを封じられているんだ…
全ては皇帝と重鎮が脳筋であり、根本の原因はレラージェ国の第二王子と聖女だが、それを言っても何も解決しない、元凶を殴りにレラージェ国へ行きたいがそんな事をしたら私が駄犬のレッテルを貼られて処分されてしまう
冷遇は演技なのだと何かで伝えられればいいが、あの脳筋皇帝は感が余りにも鋭い
手紙などで伝えたとしても必ず気付いてしまうだろう、それだけ野生の勘でこの国をここまで大きくしたカリスマを舐めてはいけないのだ
リデンの周囲にいる密偵…皇帝の飼い鼠の気配もある中、余計な事をして俺からリデンを物理的に奪われては困る
一月もすれば恐らく脳筋の怒りも冷めるだろう…
そうなれば冷遇の矛先が違うと、俺の番を巻き込まないでくれとそう言う願いも聞いてもらえる可能性が高い
その日まで心苦しいがリデンには耐えてもらうしかないのだ…全てが解決したら腹を出して謝る気持ちもある…だから耐えてくれリデン…
部屋に戻るとメアリーが泣きそうな顔で俺の帰りを待っていたが、そこで気付いてしまう
「旦那様…奥様にとんでもないモノ…ラヴ様の件は上手く伝えて誤解を解けましたか…?」
「………………………忘れてた」
嫁が可愛すぎて、あのとんでもないモノの事聞き忘れていた…いやいや、しかし…アレの存在を教えて良いものか悩む所もある…
だが、泣いていた理由が寂しいからなら大丈夫か?まさかアレからリデンに接触する事など無いだろう…まさか…まさかな?
とりあえずまたリデンをみたら今度こそ俺の狼が本気で立ち上がってしまう…メアリーには少し様子を見るように伝え、とりあえず商人を呼ぶよう指示を出す
商人を呼んで何を買うんだ?リデン…別邸での暮らしはさぞ辛いだろう…しかし、高価な物は冷遇対象となってしまう…本当に
居づらい環境を押し付けてしまい悪いな…
なるべく希望に沿いながら冷遇する、それで許してくれ…俺のその気持は言葉に出せずリデンには伝わらないのはわかってるが願うしかない
………………………
Side 冷遇任務の商人
儂の名はロバネル、辺境伯家お抱えの商人だ
この度フリード様より、奥様としてアデルバイト家に来られたリデン様の買い物を適度に冷遇しつつ対応して欲しいと依頼があった
一体何を言ってるのか意味がわからなかったが、メニラ姫の婚約破棄事件で理解した
悪い噂だと思っていたが…まさか…本当だったとは…
レラージェ国から連れてこられた巻き添えの妻、それが番だったなど悲劇でしかない
「ロバネルすまないな…皇帝からの命なのだ…
我が番…リデンを冷遇しつつ、なるべく希望を叶える無難な対応をしてくれるか?」
「かしこまりましたフリード様、このロバネル先代の無理難題も成し遂げしお抱え商人としてこの任務対応して見せましょう!」
お任せ下さいフリード様、一番高価な宝石を受注されたら同じくらい輝く無難な粗悪品一歩手前の絶妙にうつくし商品を紹介して見せましょうぞ!
そう、意気込み別邸へ足を踏み入れた儂を待ち受けて居たのは…想像の斜め上を行く存在だった
………………
…………
……
「種とクワ、あと肥料は取り扱いしてるかな?」
ふぁい??????????
ニコニコと可愛らしい笑みを浮かべながら、辺境伯夫人であるリデン様は獣人の商人である儂を見下すことも無く、むしろ紅茶と菓子まで自ら準備しもてなしてくれる
一口飲んだが普段から自身で紅茶を淹れているのかと思うほど美味しい、しかし茶葉自体はそこまで高価ではない…確かな冷遇、それを理解しつつたかが商人をこんな良待遇でもてなし、どんな宝石や装飾品、服を買おうと言うのかと思っていたのだが…
種…?クワ…?肥料…?
今、なんとおっしゃった………??
「タネッダリーサファイヤの事でしょうか…?クワグリットルビーも当商会では取り扱いしておりますが…肥料…ひ、肥料という服や宝石は申し訳ございません取り扱いした事はなかったですなぁ」
「宝石?服?そんなものは必要ないよ、普通に庭で育てる種と農業に必要なクワと肥料が欲しいんだ
どんな品種なら取り扱いしてるだろうか?アデルバイト辺境伯での気候にもまだ詳しくなくてね…これから育成に適した物を教えてくれると助かるよ
あと花も少し欲しいかな?花も食べれるともっといいね」
んっ????????
聞き間違いじゃなかっただと…!!?こんなにも可愛らしい人族の元公爵子息は農業をするのか…?いやいや、そんな話聞いたことはない、知り合いの商人がレラージェ国で貴族相手に商売をしているが宝石や服などの取引ばかりだ…それが農業…?本当にフリード様の奥様が農業を…?
もしや、もしや冷遇されている事を理解していてそれを踏まえての無茶振りなのかもしれない
こんな環境に置かれて正常で居ることの方が珍しい、こんな商品扱っているかカマをかけている可能性もある
「も、勿論でございますとも、当商会はありとあらゆる物を取り揃えておりますゆえ、これからの時期ですと泥の中で育つ穀物や芋類、食べれる花ですもと兎族が取引している物がございますね」
フリード様に言われた通り冷遇要素、貴族は泥に触れると発狂するを持ち出し泥の中で育つ穀物を紹介する、そして兎族が発明した食べれる花など獣人と同じものは食べたくないと叫ぶきっかけにもなる、これも冷遇と言えるだろう…
申し訳ございませんリデン様…宝石が欲しい所を無理に種など言うのはさぞお辛いでしょう…ですがその流れで行かせてもらいますよ!
「え!?泥の中で育つ穀物!?それは本当かい!!是非欲しい、芋類も扱ってる分それぞれいくつかと、兎族の皆さんがそんな素敵なものを取引しているなら少し私にも買わせて欲しいな!あ、支払いは共通金貨でいいかい?」
ほんっ?????????
いや?これは素ではないか?
可愛らしい笑みを更に深め特に泥に好反応をしている気がしてならない…
兎族と同じものを喜んで食べたいと言うような気配ですらある…これはもしや本当にただの被害者なのでは無いだろうか…?
フリード様のお言葉を信じていなかったわけでは無かったが、メニラ姫の件はレラージェ国にのみ非があり獣人嫌いの人質が来たという噂になっていた…番だからと真実を見れていないと思っていたのだが…
その噂は嘘であると目の前の存在が物語っている
その後も暫くリデン様と会話をして、本当にただの被害者であり、根が優しい素晴らしい方であることがわかった
宝石でも何でもない種や肥料、それを紹介する度に本当に嬉しそうに笑顔を見せてくださる…
種など頼まれてる時点で冷遇だろうと注文された商品を直ぐに配送する為に別邸を後にする
なんともこれは…フリード様…良き妻を得られましたね…
リデン様と話を終えた心は何故か癒されているのだ、なんとも不思議な雰囲気の辺境伯夫人…
また呼ばれた時には珍しい種や植物も持参しよう、そう思える素晴らしい商談の時間だった
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