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平凡と獣が平穏な新生活を望む話
地下室で
しおりを挟むグレスと互いに求め合いまくって気絶したおれ
目が覚めると目の前にはグレスの胸筋が見え、抱きしめられたままいつもの様に眠っていた事実に気づき、更にベタついた感じもないからきっとお風呂も入れてくれている……嬉しさが込み上げてくる
少し見上げると可愛い耳に超絶男前な寝顔を晒してくるグレス…おれの唯一…
昨日の夜は………うん、一言で言うなら最高だった…
おれが男だとかペットだとか関係ないくらい幸せで気持ちよかった…気絶するほど
まだ抱いて貰えないのに、おれ…グレスに抱かれたくてお腹が疼くんだよ…女の子が好きだったはずの、性対象が異性だったおれは…グレスだけの雌に早くなりたいんだ
少し前のおれなら男のプライドが犯されるとか言ってさ…グレスのペニスを舐めるたり、精液を飲みたいとか早く抱いてなんて…絶対言わなかったよ
愛しい男の性器を咥えるのはこんなにも抵抗も、嫌悪感も何もないのかと驚いた…
雄臭く精液だって生臭い筈なのにそれすら愛しい…少し甘く感じる…ご奉仕したい気持ちが溢れる…
おれの気持ちはここまで変わったのか
ずっと一緒に過ごしてきて片思いだと想っていたおれの気持ちは一方通行じゃなくて…これからグレスの妻になれる…ずっと一緒に居れる
嬉しい…男でも孕めるこの世界ならグレスとの赤ちゃんを望める事も嬉しい…
性的暴行の記憶を塗りつぶして愛してくれるグレス…ありがとう…
おれ、お前が居なかったらもう駄目だったよ、人生終わってた気がするんだ
愛しい気持ちが溢れ、逞しい胸板を舐めてしまったのはしょうがない、本能だ、本能は誰にも止められないんだしょうがない
ぺろぺろと子が母を舐めるように背中と違って人と同じ皮膚を舐める…味はしないけど美味しい気がする…うん、楽しい…
乳首まで舐めたら怒られるかな?とぺろぺろ舐めながら上を見ると…
グレスが起きていた……………
「ユウマ………?そんなに昨日のでは足りなかったか?胸をもっと愛撫されたかったなら言えばよかったのに」
違います、違う違う!違うから!
あっ、まって…そんな雄の顔で見ないで…!
混乱するおれの唇を軽く舐め、キスをされると無意識に目を閉じてしまう…軽いキスも気持ちいい…好き…駄目だ…キス好き、もっとしてくれ……
ちゅ、ちゅ♡と優しく啄まれていたのに、手を掴まれる感覚に流されてしまったと思ったらもう遅かった…目を開けると両手を頭の上にグレスの片手で固定され、仰向けのおれに覆いかぶさるグレス
足の間に膝を入れられ足も閉じられない…
ぺろりとグレスが舌なめずりする………なんでそんな男前なんだよ…………♡♡
ちゅ♡ぢゅるるる♡♡♡れろれろ…♡れろっ♡
くにくにっ♡スリスリスリ♡♡♡♡
「ぁああ♡♡あっ♡………ぁあん♡♡♡乳首とれるっ♡♡♡ひぃん♡♡♡♡ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙♡♡♡吸わないで♡♡♡好き♡ぎもぢじいがら♡♡
んぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙♡♡♡♡ぐりぐり♡ちぐびぐりぐりやばいっ♡爪立てないで♡♡♡びぎぃ♡♡♡ちぐびちゅぶれるーーーー♡♡♡♡♡♡♡」
まさか起きたグレスに朝食まで乳首責めされたかったのか?なんて…服が擦れて着れなくなるくらい乳首を愛撫されるなんて思ってもみなかった…♡
全身に付けられた噛み跡を見せ付けられて朝から盛大にイったおれ……………素直に言おう
グレスにされるとこ全てが嬉しいです!!!!
でも恥ずかしいのでやるなら夜にして下さい!!!!
明るい部屋で盛大に乳首で射精してしまい恥ずかしくなったおれの心の叫びをグレスは知らない
……………………
……………
……
朝の乳首責めが嘘のように、キリッとした男前できる男のグレスはその後朝食を摂り、応接室におれを運んだ…とても真剣な厳格な雰囲気にざわりとしてしまう
「よく集まってくれた、本日から尋問を始めようと思うが、シュゼル殿下、私に一任させて貰うで大丈夫だろうか…?」
「はい、命を奪う内容で無ければ大丈夫です
一応我が国の国民でもありますので…祖国の法でしっかりと裁く為にも過度な拷問による死は遠慮頂けると」
朝ご飯を食べた後の会話とは思えない内容にびっくりだ…そうか…あのクソ野郎どもみんな尋問されるのか…拷問もセットなの………?異世界怖い…
応接室に集められたセイルくんも、執事さんも、使節団の皆さんもしょうがないという顔をしている
罪には相当の罰を、そういう事なのだろう
「又、ユウマを汚した奴には精神的苦痛を味合わせたい、もう二度このような事を考えられないほど徹底的に…だ、シュゼル殿下、1人正常な判断が付かなくなる可能性があるが、構わないか…?」
「問題ありません、五体満足で命があれば…拷問の末に狂うものなど少なくないので大丈夫です」
しれっと怖い話をしないで欲しい!こちら一般人!一般人です!尋問?拷問?何それ???の世界から来ている社畜にはどんなことするんだよこえーよって気持ちが溢れてしまっています!
グレスに抱っこされたままで、怖くなって抱きつくと抱きしめ返してくれる…好き…怖いこと言ってるけど好き…
シュゼル殿下の前だろうが、使節団の皆さんの前だろうが今回の事に巻き込まれたおれにみんな優しいので許される王族の前で膝抱っこのおれ
尋問と拷問の様子見るか?と誘われたが、断固拒否した…夜寝れなくなったらどうしてくれるんですか!!!!嫌でも万が一…巻き込まれている人が…いたりしたら…………そんな人もいるんじゃないの?追加で捕まったの十何人?だろ?
「いや、あ…………断固拒否………だけと………あの、ちょっとだけ見学する………許せないのは許せないけどさ…物事には理由あったりするじゃないですか…
反省して素直に罪認めて、罪を償う人いたらさ…無実の巻き込まれた人とかもいたり………さ?そんな人に、ご、ご、拷問…可哀想かなって………」
平和な日本で暮らしてきたおれに、巻き込まれて冤罪…そんな人もいるかも知れない…そんな想像が浮かんでしまって後に引けなかった…
「…………ユウマは優しいな…そんな考えを持つ国で生活してきた証拠か……罪人には基本肉刑なんだ、この世界は…確かに知らなくていいことも多い、無理しない範囲で勉強だと思って見学したらいい
シュゼル殿下、あの者達と一緒に閉じ込めてあるミーシア王女はあなたにお任せしますね」
「勿論です、ミーシアは私が対応します
尋問と拷問される愚か者の姿を見せてやれば反省くらいはしてくれると考えたいですね…」
なんとかおれの見学は許され、なんとミーシア王女、裏切り従者ヘリックとその他愉快な仲間たちと一緒に閉じ込められているらしいと知った…それすら地獄だろう…あの性格の王女なら…………
………………………
………………
………
辺境伯邸から少し離れた石造りの建築物、今まで入ったこと無かったなと思っていたが…ここは罪を犯したものを一時的に捕らえておく牢獄でした…
国へと送ったり尋問するのに逃げられないよう強固な魔法陣に包まれ、地下室に捕らえるらしい
簡素な作りの室内には机と椅子しかなく、地下へ降りる階段がほとんどを占めている
階段の前に見張りとして入口に2人の衛兵がいるのみ…本当に殺風景な室内…だ
衛兵2人はおれたちを見ると敬礼し礼を取る
「グレス辺境伯、シュゼル殿下、皆様、ご足労ありがとうございます、かの者達は厳重に拘束し魔封じの枷を付け地下室におります
重症の者は命がある程度に回復も掛けております
中は大変暗いため、足元にお気を付けてください」
そう言われ、地下室への階段を見る…先が見えないほどの暗闇…人は暗闇の中に置き去りにされると恐怖を覚えると聞いたことがあるけど…暗闇で拘束されるのか…?これ自体が既に拷問じゃ……異世界怖い…
なんの躊躇いもなく衛兵に案内され先を皆進むから迷っている暇もなくグレスに着いて歩く
カツンカツン…各々の響く靴音さえも怖い…
螺旋状の階段をゆっくり降りていく、どのくらい降りたかは分からないが…グレスの後に着いていくと目の前にはそこそこ広い空間、四方に牢屋が並ぶファンタジーあるある牢獄のような空間が広がっていた
でも、誰もいない…ミーシア王女含め確か十何人居たはずだ…暗闇で誰の声も聞こえないのも恐ろしい…
見張りの衛兵がランタンを持ち、更におれたちを奥へ案内する…部屋の更に奥、光など入らない場所に厳重な鎖の巻き付いた扉があった
中は防音になっており外の音が聞こえない作りになっていて驚く…
ガチャリ……………ギギギギギ…………
グレスの指示で重々しい南京錠が外される
ほんこ少し扉が開くと…耳に響く高めの声が甲高く聞こえてきた…ミーシア王女の声だ…………
「…………………よ!!!!あの化け物グレス辺境伯の前で性奴隷を壊して上げましょう!私をこんな目に合わせたんだもの当然だわ!
他国の王女を害した罪で処刑は勿論、でも最高に辱めて今の私の屈辱を晴らさなくてはいけない
裸に剥いて囚人の男達に死ぬまで慰み者になる姿を見たらきっとあの化け物も私を運命の番だと騙した罪の重さを知るわ
性奴隷には犯されながら謝罪をさせたい、そうしたら私のドレスをこんなにも汚してしまった事を少しだけ許してあげるなんて私は優しいの?
早く!誰かココを開けなさい!私を助け出しなさい!!!!」
ランタンの光に照らされ…室内が見える
ミーシア王女は叫んでいた…暗闇の中で這うように…周囲に沢山の男達が倒れ拘束されている現場で…反省の色の見えない酷い暴言の内容になんとも言えない表情になってしまう…
ああ…シュゼル殿下も悲しみと怒りが滲む表情をしている事に気づいてしまった…
グレスは化け物じゃないよ…ミーシア王女…
ヘリックに騙された者同士少しは同情できると思ったのにな…
扉が開いた音に気づいたのかミーシア王女は這いつくばった姿勢のままこちらに姿を向ける
瘴気の魔獣の血に塗れ黒く顔も髪も、ドレスも真っ黒に染まった化け物のような姿で…こちらを見る彼女、途端に笑顔になる彼女の口の中は真っ赤に見えた……………
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