20 / 21
青木さんと再び喫茶店
しおりを挟む
翌日の木曜日、俺は青木さんに放課後時間が欲しいとメッセージアプリで聞いた。
ガラガラガラガラ
俺はいつも通り昼は保健室に向かう。この時に気配消失を使っているため、誰にも気がつかれない。
このスキルは日常でよく使うことになるだろう。面倒なクラスメイトにも関わらずに済むからな。
「佐藤君来週の遠足、誰かと回るの?」
「え?、遠足?あっ!」
「ハァ、忘れてたのね、まあいいけど。」
「俺1人で周りますよ、その方が気楽ですし、面倒な連中とまわるのは御免ですから。」
あの連中とまわるのなら1人で回ったほうがマシだ。どうせタカラれるに違いないからな。
「私のクラスにも2人そういう生徒居るのよ。」
「誰ですか?」
へぇーボッチが居るのか、それもクラスに2人かそれは珍しいな。
その2人で仲良くすればいいものを。
「青木さんと渡辺さんですよ。」
涼香かよ!
少し予想してたけど、まじでボッチなんだな。
顔は整っていて、男子に人気あるのに、ボッチなのかよ、男子を侍らせればいいのに。まぁ、そんなことをあいつは絶対しないな。
もう1人居るのか、それにさん付けだから女子生徒なのかな?聞いたことないな。
「まあ、1人でまわればいいんじゃないですか?」
「いいですけど、流石に心配ですから。私も共に回れればいいですけど教師としての仕事がありますから。」
「浜田先生は?」
「私は遠足に行きませんよ、生徒の怪我を治さないといけませんから。」
ほとんど生徒はここに来ないでしょう、と言いたいがやめておこう。
「なるほど、俺は渡辺さんのこと知らないのですけどどんな方ですか?」
「静かな方です。」
それはボッチなのだから当たり前だろう。そんなことを聞きたいわけではない。
「優秀ですし、いつも本を読んでますよ。みんな近寄り難いのかも知れませんね。たまに青木さんと話しているのを見ますが、本当たまににですよ。」
「2人でまわるということはないですか?」
「聞いてみましたが、まだ決めていないと言われました。今朝もそう言われました。」
それは、その話題で話していないだけだろう。
「俺、放課後涼香に呼ばれてるんですよその時聞いてみますよ。」
「あら!佐藤くん、名前で呼ぶようになってのですね!」
浜田先生何故そんなことで興奮するんだよ。さっきまで静かだったのに。
「ダンジョンで青木さんと呼ぶのは無駄が多いですから。」
「なんだ、面白くないわね。」
「変なことを期待しないで下さい。」
俺はこの後お弁当を平らげ教室へと向かった。
放課後俺は指示された喫茶店に向かった。
するともう既に涼香と知らないもう1人の女子高生が座っていた。
「待ったか?」
「え?今どこから?」
あっ!気配消失使ったままだったわ。
「ごめん、気にしないでくれ。それでとなりの人は?」
「私は渡辺恵理と言います。」
「俺は佐藤颯太だ、宜しく。」
やはり渡辺さんじゃないか。それにしても何故ここに2人がいるんだよ。他の生徒見つかったら面倒だ。俺のことを認識できないようにしといた。
「それで、涼香今日はどうしたんだ?」
「来週、遠足あるじゃん?」
もしかして….
「よかったら一緒に回りたいと思って。」
やっぱりかぁ~
「渡辺さんも?」
「私も同行したいと思ってますが、宜しいですか?」
「2人で回ればいいじゃん、俺は1人でまわるからいいよ。」
とりあえず断っておこう。もしかしたら2人に迷惑かかるかもしれないからね。
そして、俺への嫌がらせが発展してしまう。もう無駄な時間を取られたくない。
毎朝、机の落書き消すのも一苦労だからな。
「佐藤くん、お願いできませんか?」
「渡部さん、俺と回ったら2人に迷惑がかかって俺に面倒事がふりかかる。それになんで俺なんだよ、俺より他にいいやついると思うけど。」
「颯太、とりあえず理由を聞いて貰っていい?」
「そうだな、理由もなしにこんなこと言われないか。」
俺は2人が俺と回りたいと言った理由を聞くことにした。
「私たち、男子に声かけられてるだけど、そいつら私たちを顔でしか見ていない、そして私たちのことも考えず、自分のことだけもし私たち2人でまわったしても男子にしつこくついて来て遠足どころじゃないの。」
「そうです、あの男子と言ったら私の読書の時間を邪魔して、有象無象のくせに関わってこないで欲しいのですよ。私は静かに観光したいのにつきまとわれたら楽しめません。」
なるほど、俺は人よけか。俺にはなんのメリットが無いな。
「そんな理由か?じゃあ遠足を休めば解決だろう。返金されたお金で個人で行けばいいだろ?」
「そ、それは」
「涼香もそうだろう?」
「わ、私は」
「じゃあ遠足を休め。」
「颯太!私は颯太と恵理とまわりたいの。」
「それは、人避けだろ?」
「それもあるけど、だけどせっかくの遠足三人で楽しみたいの!」
珍しいな涼香がここまで言ってくるのは。
「渡辺さんも?」
「はい、佐藤くんお願いします。」
「まあ、いいか。」
「やったあ。」「良かった!」
「でも、条件がある場所は確か神奈川の横浜だったな」
「はい。」
「俺たちは東京に行こう。そして、バスを降りた直後、指定した場所に集合してスキルで東京に行く。こうすればクラスメイトの誰にも会わない。そして、気配を消すスキルを使う。俺たちの様子が誰かに気づかれたりして学校の奴らに知られるのは不味い。」
「分かった。」
「え?東京?どうやって行くんですか?」
渡辺さんは混乱してるな、ここで渡辺さんのスキルを見たが速読と深層思考のスキルしかなかった。
この人はダンジョンとかスキルとかよく理解してないかも知れないな。
「えぇーとそれは」
と涼香は俺の方を見てくる。セバスの契約書に書いてもらおうか。
「渡辺さんこれに名前書いてくれたら教えるよ。書かないと駄目だな。」
「分かりました。」
と言い渡辺さんは軽く読んで名前を書いた。
「では、教えて下さい。」
「俺が暇な日、東京駅に行きって遠足当日にそこに転移する。その時は誰にもバレないようにする。」
「て、転移ですか。もしかしてお二人はダンジョンに?」
「そうだ、俺は涼香とパーティを組んでいる。」
「恵理、颯太はめちゃくちゃ強いから。いや強いとかの次元じゃないかも。」
確かにもう俺は人間やめたようなものだ。死なないし、全て消せるし。なんだこの生物はと言いたい。
「そ、そうですか。私には無縁ですね。でも機会があれば行ってみたいですね。」
無縁と言いながら行きたいのかよ。この人は意外に好奇心旺盛だな。
「それは涼香と行ってくれ、俺はパスだ。下手したらお前を殺してしまう。今は能力を完全に使うことが出来てないからか。」
「分かりました、では涼香機会があれば是非。」
「わ、分かった。機会があればね。」
この後遠足について少し話した後、俺は帰宅した。
久々の更新となりました。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。他作品と比べてあまり人気のないので今後続けるか迷っております。とりあえずお気に入り1000はいきたいですね。
ガラガラガラガラ
俺はいつも通り昼は保健室に向かう。この時に気配消失を使っているため、誰にも気がつかれない。
このスキルは日常でよく使うことになるだろう。面倒なクラスメイトにも関わらずに済むからな。
「佐藤君来週の遠足、誰かと回るの?」
「え?、遠足?あっ!」
「ハァ、忘れてたのね、まあいいけど。」
「俺1人で周りますよ、その方が気楽ですし、面倒な連中とまわるのは御免ですから。」
あの連中とまわるのなら1人で回ったほうがマシだ。どうせタカラれるに違いないからな。
「私のクラスにも2人そういう生徒居るのよ。」
「誰ですか?」
へぇーボッチが居るのか、それもクラスに2人かそれは珍しいな。
その2人で仲良くすればいいものを。
「青木さんと渡辺さんですよ。」
涼香かよ!
少し予想してたけど、まじでボッチなんだな。
顔は整っていて、男子に人気あるのに、ボッチなのかよ、男子を侍らせればいいのに。まぁ、そんなことをあいつは絶対しないな。
もう1人居るのか、それにさん付けだから女子生徒なのかな?聞いたことないな。
「まあ、1人でまわればいいんじゃないですか?」
「いいですけど、流石に心配ですから。私も共に回れればいいですけど教師としての仕事がありますから。」
「浜田先生は?」
「私は遠足に行きませんよ、生徒の怪我を治さないといけませんから。」
ほとんど生徒はここに来ないでしょう、と言いたいがやめておこう。
「なるほど、俺は渡辺さんのこと知らないのですけどどんな方ですか?」
「静かな方です。」
それはボッチなのだから当たり前だろう。そんなことを聞きたいわけではない。
「優秀ですし、いつも本を読んでますよ。みんな近寄り難いのかも知れませんね。たまに青木さんと話しているのを見ますが、本当たまににですよ。」
「2人でまわるということはないですか?」
「聞いてみましたが、まだ決めていないと言われました。今朝もそう言われました。」
それは、その話題で話していないだけだろう。
「俺、放課後涼香に呼ばれてるんですよその時聞いてみますよ。」
「あら!佐藤くん、名前で呼ぶようになってのですね!」
浜田先生何故そんなことで興奮するんだよ。さっきまで静かだったのに。
「ダンジョンで青木さんと呼ぶのは無駄が多いですから。」
「なんだ、面白くないわね。」
「変なことを期待しないで下さい。」
俺はこの後お弁当を平らげ教室へと向かった。
放課後俺は指示された喫茶店に向かった。
するともう既に涼香と知らないもう1人の女子高生が座っていた。
「待ったか?」
「え?今どこから?」
あっ!気配消失使ったままだったわ。
「ごめん、気にしないでくれ。それでとなりの人は?」
「私は渡辺恵理と言います。」
「俺は佐藤颯太だ、宜しく。」
やはり渡辺さんじゃないか。それにしても何故ここに2人がいるんだよ。他の生徒見つかったら面倒だ。俺のことを認識できないようにしといた。
「それで、涼香今日はどうしたんだ?」
「来週、遠足あるじゃん?」
もしかして….
「よかったら一緒に回りたいと思って。」
やっぱりかぁ~
「渡辺さんも?」
「私も同行したいと思ってますが、宜しいですか?」
「2人で回ればいいじゃん、俺は1人でまわるからいいよ。」
とりあえず断っておこう。もしかしたら2人に迷惑かかるかもしれないからね。
そして、俺への嫌がらせが発展してしまう。もう無駄な時間を取られたくない。
毎朝、机の落書き消すのも一苦労だからな。
「佐藤くん、お願いできませんか?」
「渡部さん、俺と回ったら2人に迷惑がかかって俺に面倒事がふりかかる。それになんで俺なんだよ、俺より他にいいやついると思うけど。」
「颯太、とりあえず理由を聞いて貰っていい?」
「そうだな、理由もなしにこんなこと言われないか。」
俺は2人が俺と回りたいと言った理由を聞くことにした。
「私たち、男子に声かけられてるだけど、そいつら私たちを顔でしか見ていない、そして私たちのことも考えず、自分のことだけもし私たち2人でまわったしても男子にしつこくついて来て遠足どころじゃないの。」
「そうです、あの男子と言ったら私の読書の時間を邪魔して、有象無象のくせに関わってこないで欲しいのですよ。私は静かに観光したいのにつきまとわれたら楽しめません。」
なるほど、俺は人よけか。俺にはなんのメリットが無いな。
「そんな理由か?じゃあ遠足を休めば解決だろう。返金されたお金で個人で行けばいいだろ?」
「そ、それは」
「涼香もそうだろう?」
「わ、私は」
「じゃあ遠足を休め。」
「颯太!私は颯太と恵理とまわりたいの。」
「それは、人避けだろ?」
「それもあるけど、だけどせっかくの遠足三人で楽しみたいの!」
珍しいな涼香がここまで言ってくるのは。
「渡辺さんも?」
「はい、佐藤くんお願いします。」
「まあ、いいか。」
「やったあ。」「良かった!」
「でも、条件がある場所は確か神奈川の横浜だったな」
「はい。」
「俺たちは東京に行こう。そして、バスを降りた直後、指定した場所に集合してスキルで東京に行く。こうすればクラスメイトの誰にも会わない。そして、気配を消すスキルを使う。俺たちの様子が誰かに気づかれたりして学校の奴らに知られるのは不味い。」
「分かった。」
「え?東京?どうやって行くんですか?」
渡辺さんは混乱してるな、ここで渡辺さんのスキルを見たが速読と深層思考のスキルしかなかった。
この人はダンジョンとかスキルとかよく理解してないかも知れないな。
「えぇーとそれは」
と涼香は俺の方を見てくる。セバスの契約書に書いてもらおうか。
「渡辺さんこれに名前書いてくれたら教えるよ。書かないと駄目だな。」
「分かりました。」
と言い渡辺さんは軽く読んで名前を書いた。
「では、教えて下さい。」
「俺が暇な日、東京駅に行きって遠足当日にそこに転移する。その時は誰にもバレないようにする。」
「て、転移ですか。もしかしてお二人はダンジョンに?」
「そうだ、俺は涼香とパーティを組んでいる。」
「恵理、颯太はめちゃくちゃ強いから。いや強いとかの次元じゃないかも。」
確かにもう俺は人間やめたようなものだ。死なないし、全て消せるし。なんだこの生物はと言いたい。
「そ、そうですか。私には無縁ですね。でも機会があれば行ってみたいですね。」
無縁と言いながら行きたいのかよ。この人は意外に好奇心旺盛だな。
「それは涼香と行ってくれ、俺はパスだ。下手したらお前を殺してしまう。今は能力を完全に使うことが出来てないからか。」
「分かりました、では涼香機会があれば是非。」
「わ、分かった。機会があればね。」
この後遠足について少し話した後、俺は帰宅した。
久々の更新となりました。誤字脱字がありましたらご報告お願いします。他作品と比べてあまり人気のないので今後続けるか迷っております。とりあえずお気に入り1000はいきたいですね。
0
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説
妻を寝取ったパーティーメンバーに刺殺された俺はもう死にたくない。〜二度目の俺。最悪から最高の人生へ〜
橋本 悠
ファンタジー
両親の死、いじめ、NTRなどありとあらゆる`最悪`を経験し、終いにはパーティーメンバーに刺殺された俺は、異世界転生に成功した……と思いきや。
もしかして……また俺かよ!!
人生の最悪を賭けた二周目の俺が始まる……ってもうあんな最悪見たくない!!!
さいっっっっこうの人生送ってやるよ!!
──────
こちらの作品はカクヨム様でも連載させていただいております。
先取り更新はカクヨム様でございます。是非こちらもよろしくお願いします!
かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる
竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。
ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする.
モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする.
その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
高難易度ダンジョン配信中に寝落ちしたらリスナーに転移罠踏まされた ~最深部からお送りする脱出系ストリーマー、死ぬ気で24時間配信中~
紙風船
ファンタジー
入るたびに構造が変わるローグライクダンジョン。その中でもトップクラスに難易度の高いダンジョン”禍津世界樹の洞”へとやってきた僕、月ヶ瀬将三郎はダンジョンを攻略する様を配信していた。
何でも、ダンジョン配信は儲かると聞いたので酔った勢いで突発的に始めたものの、ちょっと休憩してたら寝落ちしてしまったようで、気付けば配信を見ていたリスナーに居場所を特定されて悪戯で転移罠に放り込まれてしまった!
ばっちり配信に映っていたみたいで、僕の危機的状況を面白半分で視聴する奴の所為でどんどん配信が広まってしまう。サブスクも増えていくが、此処で死んだら意味ないじゃないか!
僕ァ戻って絶対にこのお金で楽な生活をするんだ……死ぬ気で戻ってやる!!!!
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様でも投稿しています。
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~
天秤兎
ファンタジー
突然、何故か異世界でチート能力と不老不死を手に入れてしまったアラフォー38歳独身ライフ満喫中だったサラリーマン 主人公 神代 紫(かみしろ ゆかり)。
現実世界と同様、異世界でも仕事をしなければ生きて行けないのは変わりなく、突然身に付いた自分の能力や異世界文化に戸惑いながら自由きままに転職しながら生活する行き当たりばったりの異世界放浪記です。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる