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獣王国にて
アレンの学園生活5
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sideアレン
今日からトレイル領の学校に交換留学する。僕達の学園からは僕とリナ、ミレーナ王女とリンとゴーシュが行くことになっている。
元々僕はこの学園に通う予定だったので、少しだけ通えることに嬉しく思っている。
また、聖国との戦争の影響で実施する期間が少し遅くなってしまった。そのため、他国、いつもは帝国と聖国で行っていた学園対抗戦に日にちと近くなっていた。
両国と戦争はしたが、学園とは無関係ということや子供にとって他国と交流をできるのは良い機会、良い経験と考えて行うことに決まったそうだ。
王国から学園対抗戦に出場する生徒計30名を国内から選抜する大会もあり、これからはかなり過密スケジュールとなっている。
トレイル領の学園に来たのも、良い鍛錬の場所と思って励みたいと思う。ライバルはトレイル領の学園には沢山いる。
ダンジョンに日頃から潜っている生徒は単純に強いと思う。命の危険は無いが緊張感を味わえることわ命のやりとりを出来ることは大きな経験となるだろう。
リナ達は既に僕たちを除いて学園でも敵がいない状態になっているので良い刺激となるだろう。
魔物との戦闘も経験できるため、強くなることも可能だし、ここはそれ以上に教育に力を入れているため特にゴーシュは賢くなるだろうな。
ミレーナ王女だからといって、ここの学園は常に新たな情報、知識を蓄え続けているため分からないことはあるだろう。
僕はというと一番はこの領地に戻って来れたことが嬉しい。王都にもサイゴウ商会が進出しているが、トレイル領には本店があるため顔馴染みも多く温かいみなさんがいて心地よく過ごすことが出来る。
王都の元スラム街にあるサイゴウ商会は僕にかなりペコペコしてくるから、嬉しい反面少し気の置けないところなのだ。
「アレンちゃん、あの可愛い子とは仲良くやってるかい?割引券あげるからまた来なよ!」
「アレンの坊主、また大きくなりやがってますますイケメンになってるじゃねえか。また、顔を出してくれよな!!」
とトレイル領では気楽に接してくれるためかなり楽に過ごすことができるんだ。
トレイル領では僕たちは学園に併設している寮に入る事になっている。僕は魔国の王子のユウと平民のナードと一緒の部屋に配属された。
ユウは前までツトムさんのお城に住んで居たらしいけど、ここの存在を知るなりすぐに移動したそうだ。
色々と居づらかったらしい、ツトムさん達のお城だもんね。何となくわかる気がする。
「多分知ってるけどアレンです。短い期間だけど宜しく!」
「宜しくね!アレン君」
「アレン君宜しくお願いします」
「2人とも宜しくね。」
「アレン君はパーティーは一緒に来た人と組んでいるの?」
「いや、パーティーはくんで無いけど。」
「なら、明日の放課後この3人でダンジョンに行かない?ナード君もいい?」
「はい、僕も身体を動かしたいと思っていたところです。」
その後、気さく話して良いと言って2人には君付けをやめてもらった。僕も2人のことはそれぞれナード、ユウと呼ぶことにした。
「ナードとユウはどんな事が得意?」
「僕は虚無魔法と鎌術が得意です。」
「鎌?」
「はい、ツトムさんに教えてもらいました。鎌を教えたのは僕だけだって」
えぇ、ツトムさんって鎌術も出来るの?初耳何だけど僕の知らないことがまだまだありそうだね。
「僕は糸術と闇魔法が得意です。」
「糸術?」
「はい、このように」
とナードは糸を出してそばにあった紙を切り刻んだ。糸術って凄いな。背後からやられたら怖いよ。
「それと隠密が得意です、僕は情報組合に所属したいと思っておりますので」
「どうして情報組合に所属したいんだ?気を悪くしないで欲しいんだけどナードの実力があれば他の職業でもやっていけるような気がするんだけど」
冒険者や騎士になりたいというのが多いと思うけど、情報組合に所属したいというのは珍しい。
疑問に思った僕はナードには多少失礼に感じるかもしれないが聞いてみた。
「僕はこの街に貢献したいんです、ガリガリだった僕を救ってくれたのはツトムさん達とここの校長、そしてこの街のみなさん、もちろんトレイル家の皆さんからの支援も忘れておりません。僕の得意分野を生かすなら情報組合だと思いまして情報組合に所属したいと思いました。」
トレイル領に尽くそうとしてくれるなんて、父さんが聞いたら嬉しいだろうなぁ。
「凄いね、是非応援させてもらうよ。」
「ありがとうございます。アレンはどんな事が得意なのですか?」
「僕は魔法全般かな、遠距離からの攻撃になると思うから後衛を任せて欲しい」
近接戦闘も出来ない事もないけど、2人に比べたら劣るだろう。
「僕は前衛、ナードは斥候かな?」
「はい、そうですね。」
「僕はあまりパーティーを組んだ事がないから拙いところがあると思うからどんどん指摘して欲しい。」
僕は一人で魔物を狩る事しかしてこなかったからパーティーでの戦い方が分からない。その点では二人の足を引っ張ってしまうかもしれない。
「分かったよ、一応、簡単なフォーメーションを決めておこうか。」
「そうですね、ダンジョンに行ってからでは危険ですから」
僕は今日、寮に来たばかりなのに2人は気さくに話してくれて夜遅くまで互いのことについて話し合った。
翌朝は遅刻ギリギリだったけど転移でどうにか間に合った。もちろんそれは僕とユウだけでナードは既に席についていた。
起こしてくれても良いじゃん!それにしても他のみんなは大丈夫かな?
次の話はミレーナ王女視点の話になります。
今日からトレイル領の学校に交換留学する。僕達の学園からは僕とリナ、ミレーナ王女とリンとゴーシュが行くことになっている。
元々僕はこの学園に通う予定だったので、少しだけ通えることに嬉しく思っている。
また、聖国との戦争の影響で実施する期間が少し遅くなってしまった。そのため、他国、いつもは帝国と聖国で行っていた学園対抗戦に日にちと近くなっていた。
両国と戦争はしたが、学園とは無関係ということや子供にとって他国と交流をできるのは良い機会、良い経験と考えて行うことに決まったそうだ。
王国から学園対抗戦に出場する生徒計30名を国内から選抜する大会もあり、これからはかなり過密スケジュールとなっている。
トレイル領の学園に来たのも、良い鍛錬の場所と思って励みたいと思う。ライバルはトレイル領の学園には沢山いる。
ダンジョンに日頃から潜っている生徒は単純に強いと思う。命の危険は無いが緊張感を味わえることわ命のやりとりを出来ることは大きな経験となるだろう。
リナ達は既に僕たちを除いて学園でも敵がいない状態になっているので良い刺激となるだろう。
魔物との戦闘も経験できるため、強くなることも可能だし、ここはそれ以上に教育に力を入れているため特にゴーシュは賢くなるだろうな。
ミレーナ王女だからといって、ここの学園は常に新たな情報、知識を蓄え続けているため分からないことはあるだろう。
僕はというと一番はこの領地に戻って来れたことが嬉しい。王都にもサイゴウ商会が進出しているが、トレイル領には本店があるため顔馴染みも多く温かいみなさんがいて心地よく過ごすことが出来る。
王都の元スラム街にあるサイゴウ商会は僕にかなりペコペコしてくるから、嬉しい反面少し気の置けないところなのだ。
「アレンちゃん、あの可愛い子とは仲良くやってるかい?割引券あげるからまた来なよ!」
「アレンの坊主、また大きくなりやがってますますイケメンになってるじゃねえか。また、顔を出してくれよな!!」
とトレイル領では気楽に接してくれるためかなり楽に過ごすことができるんだ。
トレイル領では僕たちは学園に併設している寮に入る事になっている。僕は魔国の王子のユウと平民のナードと一緒の部屋に配属された。
ユウは前までツトムさんのお城に住んで居たらしいけど、ここの存在を知るなりすぐに移動したそうだ。
色々と居づらかったらしい、ツトムさん達のお城だもんね。何となくわかる気がする。
「多分知ってるけどアレンです。短い期間だけど宜しく!」
「宜しくね!アレン君」
「アレン君宜しくお願いします」
「2人とも宜しくね。」
「アレン君はパーティーは一緒に来た人と組んでいるの?」
「いや、パーティーはくんで無いけど。」
「なら、明日の放課後この3人でダンジョンに行かない?ナード君もいい?」
「はい、僕も身体を動かしたいと思っていたところです。」
その後、気さく話して良いと言って2人には君付けをやめてもらった。僕も2人のことはそれぞれナード、ユウと呼ぶことにした。
「ナードとユウはどんな事が得意?」
「僕は虚無魔法と鎌術が得意です。」
「鎌?」
「はい、ツトムさんに教えてもらいました。鎌を教えたのは僕だけだって」
えぇ、ツトムさんって鎌術も出来るの?初耳何だけど僕の知らないことがまだまだありそうだね。
「僕は糸術と闇魔法が得意です。」
「糸術?」
「はい、このように」
とナードは糸を出してそばにあった紙を切り刻んだ。糸術って凄いな。背後からやられたら怖いよ。
「それと隠密が得意です、僕は情報組合に所属したいと思っておりますので」
「どうして情報組合に所属したいんだ?気を悪くしないで欲しいんだけどナードの実力があれば他の職業でもやっていけるような気がするんだけど」
冒険者や騎士になりたいというのが多いと思うけど、情報組合に所属したいというのは珍しい。
疑問に思った僕はナードには多少失礼に感じるかもしれないが聞いてみた。
「僕はこの街に貢献したいんです、ガリガリだった僕を救ってくれたのはツトムさん達とここの校長、そしてこの街のみなさん、もちろんトレイル家の皆さんからの支援も忘れておりません。僕の得意分野を生かすなら情報組合だと思いまして情報組合に所属したいと思いました。」
トレイル領に尽くそうとしてくれるなんて、父さんが聞いたら嬉しいだろうなぁ。
「凄いね、是非応援させてもらうよ。」
「ありがとうございます。アレンはどんな事が得意なのですか?」
「僕は魔法全般かな、遠距離からの攻撃になると思うから後衛を任せて欲しい」
近接戦闘も出来ない事もないけど、2人に比べたら劣るだろう。
「僕は前衛、ナードは斥候かな?」
「はい、そうですね。」
「僕はあまりパーティーを組んだ事がないから拙いところがあると思うからどんどん指摘して欲しい。」
僕は一人で魔物を狩る事しかしてこなかったからパーティーでの戦い方が分からない。その点では二人の足を引っ張ってしまうかもしれない。
「分かったよ、一応、簡単なフォーメーションを決めておこうか。」
「そうですね、ダンジョンに行ってからでは危険ですから」
僕は今日、寮に来たばかりなのに2人は気さくに話してくれて夜遅くまで互いのことについて話し合った。
翌朝は遅刻ギリギリだったけど転移でどうにか間に合った。もちろんそれは僕とユウだけでナードは既に席についていた。
起こしてくれても良いじゃん!それにしても他のみんなは大丈夫かな?
次の話はミレーナ王女視点の話になります。
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