旋律

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ねぇ？ 簡単でしょう？

物語の書き始めは基本的に誰かに挨拶をするようなものでいいし、途中は雑談や商談のように説明を織り交ぜて進めばいい。ただ、私がいつも苦としている場所がある。

物語の締めだ。

終わり、END、〆、完、などなどと1番最後に書かれる最後のページは、毎度毎度頭を抱えた上、何となく放置して未完になってしまう原因である。
それに関しては私に聞かないでくれ、私は未だに物語の締め部分は苦手だ。
え？ 違う？
中の描写はどうなんだよ？ 他人と被らないかつ、他人に伝わる描写表現があるだろ、早く教えてコピペさせてくれよって？


知るか自分で見つけろ。


1つ2つ言ってやろうか、私は皮肉言うと周りの皆が引くぐらいの口の悪さを持っているが、準備は出来ているか？
まず1つ目だ、他人と被らないで他人に伝わる表現なんてもんは、この世には無い。
他人と被らないで他人に意思疎通出来るのは、日本ハイコンテクスト選手権殿堂入りを果たしているこの言葉。

「母ちゃん、あれ！」

ぐらいだ。
母ちゃんの観察力と愛情と優しさを、ただの一般通行人無名物書きに求めてんじゃねぇ。 そんなの他人に求めるなら、今すぐに親孝行しに行くか、先祖か大事な人の墓参りでも行ってくるんだな。
描写を勉強したいなら外に出てスマホの電源落として言葉探しをしに行きなさい、あとはあれだ。 明治後期から昭和前期辺りの小説家たちの作品を読め、あの方々の描写能力は流石の一言で片付くし、何より今とは少し違う言葉や商品名が出てきてそれが理解できてないと話が気になることがある。
気になる言葉を検索する、知識が増える、読み進める、気になる言葉を見つける。

はい、読書版PDCAサイクルの完成だ。 またの名を「教養が増える」という。


ねぇ？ 簡単でしょう？？


だいたい君ら、あの長いソースコードから動いている箇所を探し出す能力に長けているのだから、見つけるのは得意だろ？ 言わずもがな、私なんぞ問題箇所を見つけることすら出来なかった。 君らの方が優秀な索敵能力を有しているのだから、自信持って描写は自分でなんとかしなさい。
はい1つ目は終了、次は2つ目だ。 大事なことだから、2つ目はきちんと読んでおけ。

2つ目は、コピペした作品は君らの作品ではないから、著作権で訴えられるぞ。
という話だ。
コピーアンドペースト或いは、よく界隈で騒がれる「アイディアを盗用された事件」について、私の見解を話したい。
私が物語を好きなことは散々語っている訳だが、やはり世の中には似たような話になってしまったなんて言うのもよくある話であり。 なんなら、音楽の業界ではメロディーラインが似ている曲が出ると「盗用ッ！ 盗用ッ！」と偶に流れてくるし、絵師界隈に関しては少し経てば「トレパクッ！ トレパクッ！」の話題でザワついて来る。
音楽に関して私はあまり知識は無いから語れないが、絵師界隈に関して言うなら私は、トレースされたイラストやトレパクで生まれたイラストに対して、悲しみを覚えるのだ。

罵倒を受けるために、この作品はこの世に生まれ出た訳じゃないのに。

と。
とはいえ、トレパクも盗用もいけない事だ。 無論、文学又は学者の世界ですらだ。
故に私は、コピペになりそうな文章をここに載せる訳にはいかない。 あ、この作品も勿論コピペ禁止だ。
この際だからついでに、アイディアについてだ。 アイディアを盗用された話というのは、比較的よく聞く話だ。 そして、良く奪われた側の方が奪ったと思われる側に対して苦言を呈するのも度々耳にする。が、しかしここで残念なお知らせだ。



アイディアは具体的な形にしない限り、自分の大事なモノとして守ることが出来ない。



AIとはいえ作品を創る君らも、当然知っているだろう？

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