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一件落着の部屋3
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「万能鍵開け術や戦闘で破壊してしまった部分の償いはさせてほしい」
「万能鍵開け術?」
「そんな、頭を上げてくれ。元々この施設は放棄されたものを勝手に使ってただけで俺達のものでもないんだ、損害は特にないさ」
「万能鍵開け術ってなんですか?」
「だが、利用しようとしていたことは確かだろう。聞けば貴殿達が暮らしているラタ街は避難民が集まってできた街だと聞く。どんな物資や施設であろうと必要としている者はいるはずだ」
「鍵開けでなんで破壊って言葉が出てくるんです?」
「それは確かにそうなんだが……しかしあんた、償いをするって言ったって修理代を捻出できるような資産なんかないだろう。その唯一持ってる鎧を売るわけにもいかんだろうし」
「だが、私には肉体がある」
「えっ」
「幸い貴殿らのおかげで動いても問題ない程度には回復できた。助けてもらった身だ、好きにこき使ってくれて構わない」
「えっ!? あいたぁ!」
キューが奇声を上げた原因は、万能鍵開け術が気になって仕方なかったテンリィがこれはふざけてる場合じゃないとキューの頭をはたいたからである。
日頃から無表情の彼女であったが、頭を抑えるキューを見下ろす視線は大変に冷たかった。
「労働力として、って意味ですからね。間違えないでくださいよボス」
「うっ、わ、わかってらぁ」
間違っても○奴隷なんて口にするなよ? と言わんばかりの圧に、さすがのキューも浮かれかけた頭を冷やす。
「万能鍵開け術?」
「そんな、頭を上げてくれ。元々この施設は放棄されたものを勝手に使ってただけで俺達のものでもないんだ、損害は特にないさ」
「万能鍵開け術ってなんですか?」
「だが、利用しようとしていたことは確かだろう。聞けば貴殿達が暮らしているラタ街は避難民が集まってできた街だと聞く。どんな物資や施設であろうと必要としている者はいるはずだ」
「鍵開けでなんで破壊って言葉が出てくるんです?」
「それは確かにそうなんだが……しかしあんた、償いをするって言ったって修理代を捻出できるような資産なんかないだろう。その唯一持ってる鎧を売るわけにもいかんだろうし」
「だが、私には肉体がある」
「えっ」
「幸い貴殿らのおかげで動いても問題ない程度には回復できた。助けてもらった身だ、好きにこき使ってくれて構わない」
「えっ!? あいたぁ!」
キューが奇声を上げた原因は、万能鍵開け術が気になって仕方なかったテンリィがこれはふざけてる場合じゃないとキューの頭をはたいたからである。
日頃から無表情の彼女であったが、頭を抑えるキューを見下ろす視線は大変に冷たかった。
「労働力として、って意味ですからね。間違えないでくださいよボス」
「うっ、わ、わかってらぁ」
間違っても○奴隷なんて口にするなよ? と言わんばかりの圧に、さすがのキューも浮かれかけた頭を冷やす。
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