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決闘の部屋3
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何度か折返し、階段を下りていく。
かつ、かつん、と鉄靴と床が当たる音だけが何度も響いた。
やがてその音は唐突に途切れる。
階段を囲む壁、その一辺に扉が現れたのだ。
上階の物と同じ造形のそれは、鍵が掛かっているか確認するまでもなかった。
開いている。
私は踊り場で一旦足を止め、扉の先をしげしげと観察した。
向こう側は明るい。
照明系統はつつがなく作動しているようだ。
選択肢は二つあった。
階段はその扉以降も続いている。
扉の向こうへ足を踏み入れるか、無視して階段を下り続けるか。
迷うところだがしかし、私は既に答えを出していた。
理由は単純だ。
扉の向こうに、生き物の気配がする。
殺意とすら取れそうな濃密さは、わざとでなければ説明がつかない。
何者かが、私に気づかせるためにそうしているに違いなかった。
わざと気配を調整しているという事実からして向こう側にいる何者かが相当な手練であることに間違いはない。
しかし、この謎の空間に放り込まれて初めての意思疎通を図れそうな存在との邂逅だ。
会うべきだ、と自身の第六感も告げている。
鉄靴の音を響かせ、私は階段を下り。
そのまま速度を落とすこともなく、扉を潜り抜けたのであった。
扉を抜けた先は、細長い廊下であった。
先程いた場所と違うのは、廊下の片側の壁はガラス張りとなっており、向こう側が見えるという点。
かつ、かつん、と鉄靴と床が当たる音だけが何度も響いた。
やがてその音は唐突に途切れる。
階段を囲む壁、その一辺に扉が現れたのだ。
上階の物と同じ造形のそれは、鍵が掛かっているか確認するまでもなかった。
開いている。
私は踊り場で一旦足を止め、扉の先をしげしげと観察した。
向こう側は明るい。
照明系統はつつがなく作動しているようだ。
選択肢は二つあった。
階段はその扉以降も続いている。
扉の向こうへ足を踏み入れるか、無視して階段を下り続けるか。
迷うところだがしかし、私は既に答えを出していた。
理由は単純だ。
扉の向こうに、生き物の気配がする。
殺意とすら取れそうな濃密さは、わざとでなければ説明がつかない。
何者かが、私に気づかせるためにそうしているに違いなかった。
わざと気配を調整しているという事実からして向こう側にいる何者かが相当な手練であることに間違いはない。
しかし、この謎の空間に放り込まれて初めての意思疎通を図れそうな存在との邂逅だ。
会うべきだ、と自身の第六感も告げている。
鉄靴の音を響かせ、私は階段を下り。
そのまま速度を落とすこともなく、扉を潜り抜けたのであった。
扉を抜けた先は、細長い廊下であった。
先程いた場所と違うのは、廊下の片側の壁はガラス張りとなっており、向こう側が見えるという点。
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