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恐るべき真実の部屋10
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扉の向こうにはまた扉があった。
面食らったが、どうやら踏み入ったのはほんの小部屋であるらしかった。
扉と扉の間には様々なスイッチが備わっており、ここでなんらかの調整をしてから更に本命の部屋へ入るらしい。
もう一つの扉もやはり同じく頑丈そうな構造だ。
記録が保管されていた一番最初の部屋には鍵がかかっていたというのに、どうしてここは施錠されていないのか。
疑問は増えるばかりだ。
それにしても狭い。
なんと厳重な造りだと見回しているうちに、手甲が壁にぶつかり、スイッチの一つを押してしまった。
「あっ」
パチン。
軽い音と同時に、光が降り注いだ。
暗闇に慣れていた視界には刺激が強く、私は思わず鎧の中で強く目を瞑る。
どうやら偶然触れてしまったスイッチは照明を操作するものであったらしい。
目の部分も視覚のないスライム体に戻しておくべきだったか、と己の迂闊さを悔やみながらも、数秒で目を慣れさせて視界を確保する。
固まっている間、奇襲はなかった。
それは幸運なことであった。
しかし、目を開けた瞬間飛び込んできた光景は、けして幸運とは言い難いものだった。
「……は?」
戦場に身を置く者としてはあるまじきことに。
数秒視界を眩ませた失態以上に、私は目の前の現実を信じられずに立ち尽くしてしまったのだ。
面食らったが、どうやら踏み入ったのはほんの小部屋であるらしかった。
扉と扉の間には様々なスイッチが備わっており、ここでなんらかの調整をしてから更に本命の部屋へ入るらしい。
もう一つの扉もやはり同じく頑丈そうな構造だ。
記録が保管されていた一番最初の部屋には鍵がかかっていたというのに、どうしてここは施錠されていないのか。
疑問は増えるばかりだ。
それにしても狭い。
なんと厳重な造りだと見回しているうちに、手甲が壁にぶつかり、スイッチの一つを押してしまった。
「あっ」
パチン。
軽い音と同時に、光が降り注いだ。
暗闇に慣れていた視界には刺激が強く、私は思わず鎧の中で強く目を瞑る。
どうやら偶然触れてしまったスイッチは照明を操作するものであったらしい。
目の部分も視覚のないスライム体に戻しておくべきだったか、と己の迂闊さを悔やみながらも、数秒で目を慣れさせて視界を確保する。
固まっている間、奇襲はなかった。
それは幸運なことであった。
しかし、目を開けた瞬間飛び込んできた光景は、けして幸運とは言い難いものだった。
「……は?」
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数秒視界を眩ませた失態以上に、私は目の前の現実を信じられずに立ち尽くしてしまったのだ。
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