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夢魔と人形
機械人形の苦悩・1
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「助かるよ。それじゃあ、よろしくね」
「かしこまりました」
食堂の片付けと備品の損害状況のまとめがあらかた終わったため、マッピーは場所を移動していた。
ウィル・オ・ウィスプとトレントの鎮圧を手伝ってくれたお礼に、今度はゴーレムの手伝いをするためだ。
しかし、目星をつけていた反省室はもぬけの殻。
ウィル・オ・ウィスプへの説教はとうに終わってしまったらしい。
仕方ないのでマッピーはゴーレムを探すためにあちこち歩き回る羽目になったのだった。
「おのれウィル・オ・ウィスプ」
絶の方が歩き回らなあかん原因って俺関係なくない?
脳内でイタズラ小僧がつぶやいた気がするが、仕事が増えた原因そのものなので慈悲はない。
そうして十数分歩き回った後。
マッピーはようやく目当てのゴーレムを見つけ、冒頭の会話を聞いたのだった。
事務室の前で会話をしていたのは、人間の職員の一人だった。
ゴーレムへ何事か指示を出し終わった後らしく、その場を離れようとしてマッピーと目が合う。
ぺこりと会釈。
顔は知っているものの、そこまで仲良く話すこともない間柄なので、マッピーも言葉は掛けずにぺこりと会釈。
そのまま職員は廊下の角を曲がって姿を消していった。
「かしこまりました」
食堂の片付けと備品の損害状況のまとめがあらかた終わったため、マッピーは場所を移動していた。
ウィル・オ・ウィスプとトレントの鎮圧を手伝ってくれたお礼に、今度はゴーレムの手伝いをするためだ。
しかし、目星をつけていた反省室はもぬけの殻。
ウィル・オ・ウィスプへの説教はとうに終わってしまったらしい。
仕方ないのでマッピーはゴーレムを探すためにあちこち歩き回る羽目になったのだった。
「おのれウィル・オ・ウィスプ」
絶の方が歩き回らなあかん原因って俺関係なくない?
脳内でイタズラ小僧がつぶやいた気がするが、仕事が増えた原因そのものなので慈悲はない。
そうして十数分歩き回った後。
マッピーはようやく目当てのゴーレムを見つけ、冒頭の会話を聞いたのだった。
事務室の前で会話をしていたのは、人間の職員の一人だった。
ゴーレムへ何事か指示を出し終わった後らしく、その場を離れようとしてマッピーと目が合う。
ぺこりと会釈。
顔は知っているものの、そこまで仲良く話すこともない間柄なので、マッピーも言葉は掛けずにぺこりと会釈。
そのまま職員は廊下の角を曲がって姿を消していった。
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