禁煙所

夜美神威

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意味を理解すると怖い話

第二話 「溶けない雪」

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私は生まれてから今まで雪を見た事が無かった

仕事の都合でニッポンに行った際に

初めて雪を見た

板を履き滑るスポーツや雪を丸めて投げ合う遊びとか



雪が降らない私の国・・・

私はとある学者の門を叩いた



学者

「雪?かね?」





「はい!この国でも雪が降れば国民は喜ぶかと」

「でも難点が・・・」



学者

「難点?」





「雪って溶けるんですよね」

「あっという間に無くなるのがね~」

「そこで溶けない雪を降らせる事って出来ますか?」



学者

「まぁ 気象研究している私にとっては簡単だが・・・」





「ではお願いします」



・・・・・・・・・・・・・・



後日

我が国のロケット発射場から気象コントロール衛星を

空に向かって打ち上げた

毎月12月になったら雪が降ると言う



そして12月

本当に雪が降って来た

山には雪が積もりスキー・スノボーと言う雪を滑るスポーツ

子供達は雪合戦に雪だるまを作り

大人達はかまくらやアートな雪像など

国民は初めて触れる雪に大興奮だった





「先生 大成功ですね!」



教授

「これから12月になると雪が降るよ」



誰も来年も再来年もこの<溶けない雪>が

降り積もるのを知る由もなかった・・・
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