日本語教師日誌

6月26日

6月26日

今日の授業は２つ。
本来は３つだったのだが、キャンセルがあったため一コマ減ってしまった。
そうは言ってもお金は支払われたため、こちらとしては問題はないのだが、払わなくていいと言ったにも関わらず支払われたため、それについては少し気になる。
形式的には問題がないのだが、キャンセルは学生にとってプラスなことではないため、次の予約はないかもしれない。
元々それほど積極的な学生でもなかったため、どうなるかはわからない。
さて、今日のクラスだが、今日は一つが体験授業、もう一つが漢字の授業であった。
体験授業の学生は、2年ほど前に日本に留学した経験があるらしく、会話はかなり上手であった。
会話というよりは、おそらく日本語を聞き慣れているのだろう。
耳がいいという表現が正確である。
日本に滞在したのは4ヶ月らしいのだが、それにしては会話が上手だ。
きっと真面目に勉強したのだろう。
学生はもう一度日本に行きたいと言っていた。
できればIT関連の仕事を日本で見つけたいので、日本語をもっと勉強したいと言っていた。
会話がスムーズなだけに、授業はすごくスムーズでやりやすかった。
こちらが何か会話テーマを用意するということで解散したため、きっとまた予約してくれるだろう。
大変楽しみである。
2コマ目は日本に住んでいる学生であり、漢字が苦手という学生であった。
学生は漢字こそ苦手なものの、会話については特別問題はなく、そのため説明も日本語でできるためとてもやりやすく、こちらとしても楽しんで授業ができた。
今日は「鳥」と「王」に関係する漢字の解説をしたのだが、今日も今日で多少バイオレンスな表現を含んでしまった。
主な漢字は古代中国を起源としているため、奴隷や抑圧のような表現を使わざるを得ない。
近年では「本当は怖い漢字の語源」のような類の書籍も発売されているくらいであるため、それなりの量の漢字がそのような表現を含む。
避けては通れないため、説明するものの、説明する時になって多少がっかりする。
学生は楽しそうに聞いてくれるため問題はないし、過去の事象やルールを今更問題視する必要もないのだが、学生の地雷がどこにあるか分からないため、注意は必要である。
なにせ文化が違うのだ。
「郷に従え」とは言えない。
漢字の授業をするのは個人的には好きなので、続けていきたいとは思うし、それらが好きな人もいるため、体験授業などの際により確認していこうと思う。