61 / 78
雑音
しおりを挟む
人間は無意識のうちに必要のない音を排除するようにできているらしい。
補聴器にはその機能が無く、その機械に頼る人々にとって必要以上の音が常に聞こえ続けているそうだ。
そのほとんどが雑音と呼ばれるありとあらゆる音の集合体でそれを聞き続けるのは楽しいものではないらしい。
だが人間の視界には同じような能力が備わっていないとされている。
ただしそれは必ずしもそうであるという保証はないのである。
必要無い音を判断するのは恐らく鼓膜では無く脳であると考えられるからである。
故に視界を必要か判断するのも脳なのである。
私には物の色はわからないものの、形は殆ど区別できる目がついている。
だけどどうしてだろうか。
あなたの顔が見えないのだ。
必要だという信号を送り続けているのにあなたの顔はないことになっているのだ。
あなたの存在は恐らく雑音なのだ。
無意識に排除すべきものなのだ。
たかがあなたの存在なんて。
補聴器にはその機能が無く、その機械に頼る人々にとって必要以上の音が常に聞こえ続けているそうだ。
そのほとんどが雑音と呼ばれるありとあらゆる音の集合体でそれを聞き続けるのは楽しいものではないらしい。
だが人間の視界には同じような能力が備わっていないとされている。
ただしそれは必ずしもそうであるという保証はないのである。
必要無い音を判断するのは恐らく鼓膜では無く脳であると考えられるからである。
故に視界を必要か判断するのも脳なのである。
私には物の色はわからないものの、形は殆ど区別できる目がついている。
だけどどうしてだろうか。
あなたの顔が見えないのだ。
必要だという信号を送り続けているのにあなたの顔はないことになっているのだ。
あなたの存在は恐らく雑音なのだ。
無意識に排除すべきものなのだ。
たかがあなたの存在なんて。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる