日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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2020/12/15

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12月15日(火)

昨日の授業は2つ。
1つは新しい学生とのレッスンで、1つは夜の現地の授業だった。
新しい学生の方を先に書くと、まず学生はドイツの学生だった。
日本語はそれなりに上手であり、時々語彙を忘れていたり、知らなかったりする程度であり、会話に支障はなかった。
トークテーマはドイツについて私が質問し、それに答えてもらったり、説明してもらったりと、そういうありきたりと言えばありきたりなものだった。
具体的にはその国の食べ物だったり、感染状況だったりとそう言うものである。
メモとして残すべきことがあるとすれば、若い学生ではなかつたことである。
人柄は良さそうだったし、今後予約をもらったとしても問題はないだろう。
現地の授業について書く。
この日は今年最後の授業だったのだが、ちょっとモヤっとすることがあった。
それはインターネットやアプリケーションの音質の問題だった。
今日はリスニングをする予定だったため、アプリケーションの機能を使ってこちらのMP3の音源を流した。
仮に聞こえない学生がいてもいいように、メッセージアプリを使って再生する音源も送信した。
そして4回か5回、音源を流したところで、設問に答えてもらおうと学生を指名すると音質が悪くて聞こえなかったと言われた。
そこで私はイラッとした。
聞こえないなら1回目で言うべきだし、毎回リスニングの時は音源を送っている。
口頭ではそのことについて伝えていたが、誰も理解していなかったようだ。
既習の語彙で説明したのにそれでは残念でしかない。
そこで学生を叱る訳にもいかないため、アプリケーションの方を確認した。
それから5分くらいの後、その問題は解決したようで、私も原因についてはよく分からない。
色々いじったが、学生は協力的ではなかったため、結局どの方法が効果的だったのか分からない。
少なくとも私がストレスを感じたのは間違いではない。
教師をやっているとつくづく思うのだが、学生が客なだけに、こちらから学生を叱ることはできるだけ避けたく、褒めて向上させたいのだが、学生はというといつも問題がある時にしか何も言わない。
仕方ないことではあるものの、それが嫌になる時がある。
それからその後のリスニングは問題なかったが、そのあと学生に質問をした時に音質が悪いと言われた。
その時は、アプリケーションの音声の共有が問題になっていたようで、それを切ったら音が良くなったらしい。
これを言われたのは授業が終わる10分前ほどである。
リスニングが終わってから1時間ほどは経っている。
それまでずっと音質の悪いまま聴いていたのかと思うとどうして指摘しなかったのか分からなかった。
そりゃ話している側からしたらわからないし、ログインしている学校側は何も言わない。
そりゃ録画用にログインしているだけで、授業に参加している訳ではないため仕方がない。
しかし誰も指摘してくれないのはため息が出る。
先程も「言ってください」と伝えたのに誰も言わない。
教師として、仕事としては一向に構わないが、お金を払っている学生側はそれでいいのだろうか。
そして教師と学生はそれなりに信頼関係が必要だと思っている手前、残念でならない。
こうしてモヤモヤしたまま最後の授業を終えた。
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