日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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12月12日(土)

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12月12日(土)

今日の授業は2つ。
どちらも現地の授業であり、いつものように計240分の労働だった。
私が学生の頃、先生になるべく実習をしていたとき、120分の授業は長いと言う者も大勢いた。
しかし私としては当時からそうでもないと思っていたし、それこそ慣れてしまえばどうってことはない。
これが仮に私のプライベートの会話の授業であれば、話題の転換や文法の導入など、常に考え続けて、アイデアを枯渇させないように立ち回らないといけないため、それは苦労するのだが、学校に所属している以上は基本的に教科書に従うため、ネタが切れることはない。
むしろ一コマの中でのやることが決まっていることも多いため、追われる立場になることも少なくはない。
今日の授業に関しても、土曜日のクラスは年内最後だったため、残っていた漢字を詰め込んだ形になった。
学生には申し訳ないが、いつものびのびやらせているツケだと思ってもらう他ない。
そして「年内最後」と書いたものの、内1つのクラスに関しては今日が最後の授業になった。
諸事情で来年以降その時間帯にできなくなったからである。
だからといって何か別れの挨拶のようなことをした訳ではない。
「ハッピークリスマスー的な、「良いお年を」的なことを言って、いつものように授業を終えただけである。
教師が変わることを伝えたため、残念がっていたが、今度は多分スペイン語も堪能な先生が来て、ストレス無く授業ができればすぐに慣れるだろうと思う。
教師なんてそんなものである。
もう一つのクラスに関してはもうやるべきことはほぼ終えているため、後半1時間近くは会話の練習にした。
はじめての試みだったため、得たものと課題とが見つかった。
得たものと言えば、やはり普段からよく質問をする学生は話すのがうまいということである。
普段から話しているため、臆せずに話せるというのもあるのだろう。
その上で、能動的に発言が出来るというのは言語学習においてはかなりの武器になる。
それと反対のことが課題だが、普段から真面目に問題を解いているタイプでも、フリーの会話となると、答えがないためできなくなってしまうのだ。
学生の主な課題はそれであり、授業進行の課題に関しては、このような普段から発言しない学生が話せないため会話が止まり、誰も話せない時間ができてしまうことである。
そのため途中からリレー形式を取り入れたところ、その問題はかなり小さくなった。
また、もう一つ気になることがあり、それは相槌や応答の語彙を全然使えないということである。
教科書の会話例には「そうですか」とか「ええ」とか、そういったものがあるものの、実際は聞いて答えて会話が終わってしまう。
オンラインでしてるので尚更難しいのだろうが、できれば違和感を覚えてもらいたい。
教師としては円滑な会話ができるようにアシストしなければならないのだが、うまくいくことといかないことがあり、火曜日も同じようにする予定だが、これを踏まえて準備しなければならない。
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