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ひねくれもの18
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二日目は雨が降っていた。
雨と言っても強いものではない。
山の上にいるのだから何も不思議なことではない。
どうやら私が一番初めに目を覚ましたようだ。
勿論眠れなかったという訳ではない。
雨の音がうるさかったということもない。
多少気が張っていたのは事実だがなんとなく起きただけだ。
他のみんなを起こさないようにシャワー室へ行くとそのうち後から起きたメンバーが合流した。
それから15分も経たないうちに全員が揃った。
朝食をとると予め用意しておいたレインコートを身に着け外へ出た。
この日は車でもう少し近づいてから歩くことになっていた。
私は計画を何も聞かされていなかったため、のんびり過ごしていた。
目的地は湖のようだった。
湖への道のりは湿地であった。
水芭蕉くらい生えていてくれてもいいと思いながら雨で余計にじめじめした道を車で進んだ。
湖に到着するとみんなで回りを歩いた。
私たちが歩くための砂利道の他に、草むらには獣が進んだ跡があった。
そういえばここに来てからあまり野生動物を見ていない。
山小屋の近くで鹿を見たが、それ以外は特に目立ったものは見ていない。
少なからず期待が高まる。
茂みの方を注意深く観察しながら歩いていると、そのうち雨があがった。
レインコートが熱をため込んでかなり暑かったため、早々に脱いで鞄にしまった。
靴もかなり湿っていて歩きにくかったが、それはどうしようもなかった。
それから私たちは湖から少し離れた場所に移動した。
湖の水の源流の方である。
顔をあげると絵ハガキのような景色が広がっていた。
山の形と言い、植物の育ち方と言い、日本では見たこともないような雰囲気であった。
私が上を見てその風景を目に焼き付けているとメンバーの一人が声を上げた。
何かが足元で動いたらしい。
先ほどの獣道の主であろうか。
仄かに期待が戻る。
するとまた足元を行く影がある。
想像よりも早いため目が追い付かない。
そのうち止まるとようやくそれの正体を知る。
小さく素早いそれはどうやら鳥だったようだ。
はじめはウサギか何かかと思ったのだが、地面を進む鳥類のようだ。
一度目撃すると不思議なもので、その後何回か見ることができた。
多分探している時が一番楽しいのだ。
時刻は午後三時過ぎ、鳥と出会った場所は車のある場所からかなり離れていたためそろそろ戻ることにした。
山小屋で軽く何か食べ、帰路に着かなければならない。
明日も明日で仕事だ。
残念だが体に疲れも出ていたためそうせざるを得なかった。
軽食をとると荷物をまとめ、再び車に乗り込んだ。
帰り道は晴れていた。
行きの景色は雲しか見えなかったのに対し、帰りは絶景であった。
雲海のような景色だ。
西日が雲の上を照らし、白よりも白い光が反射していた。
多分その景色が今までで一番美しい景色だろう。
私はそれだけでも来る価値があるものだと確信していた。
残りの道中は、牛に道を塞がれたり、馬を引いて歩くものに道を尋ねたりとの珍道中であったが、夜の八時を回るころに家に到着することができた。
山の上から見るボゴタの夜景は、それは素晴らしいものだったが、山の上の空気を吸った後の街の空気はどこか有害にも感じてしまうものがあった。
家に帰ってからは早く寝てしまいたかったが、洗濯だけはしてから眠った。
そうしてまた翌日からの変わらない、必要以上に忙しいだけの日常に戻った。
雨と言っても強いものではない。
山の上にいるのだから何も不思議なことではない。
どうやら私が一番初めに目を覚ましたようだ。
勿論眠れなかったという訳ではない。
雨の音がうるさかったということもない。
多少気が張っていたのは事実だがなんとなく起きただけだ。
他のみんなを起こさないようにシャワー室へ行くとそのうち後から起きたメンバーが合流した。
それから15分も経たないうちに全員が揃った。
朝食をとると予め用意しておいたレインコートを身に着け外へ出た。
この日は車でもう少し近づいてから歩くことになっていた。
私は計画を何も聞かされていなかったため、のんびり過ごしていた。
目的地は湖のようだった。
湖への道のりは湿地であった。
水芭蕉くらい生えていてくれてもいいと思いながら雨で余計にじめじめした道を車で進んだ。
湖に到着するとみんなで回りを歩いた。
私たちが歩くための砂利道の他に、草むらには獣が進んだ跡があった。
そういえばここに来てからあまり野生動物を見ていない。
山小屋の近くで鹿を見たが、それ以外は特に目立ったものは見ていない。
少なからず期待が高まる。
茂みの方を注意深く観察しながら歩いていると、そのうち雨があがった。
レインコートが熱をため込んでかなり暑かったため、早々に脱いで鞄にしまった。
靴もかなり湿っていて歩きにくかったが、それはどうしようもなかった。
それから私たちは湖から少し離れた場所に移動した。
湖の水の源流の方である。
顔をあげると絵ハガキのような景色が広がっていた。
山の形と言い、植物の育ち方と言い、日本では見たこともないような雰囲気であった。
私が上を見てその風景を目に焼き付けているとメンバーの一人が声を上げた。
何かが足元で動いたらしい。
先ほどの獣道の主であろうか。
仄かに期待が戻る。
するとまた足元を行く影がある。
想像よりも早いため目が追い付かない。
そのうち止まるとようやくそれの正体を知る。
小さく素早いそれはどうやら鳥だったようだ。
はじめはウサギか何かかと思ったのだが、地面を進む鳥類のようだ。
一度目撃すると不思議なもので、その後何回か見ることができた。
多分探している時が一番楽しいのだ。
時刻は午後三時過ぎ、鳥と出会った場所は車のある場所からかなり離れていたためそろそろ戻ることにした。
山小屋で軽く何か食べ、帰路に着かなければならない。
明日も明日で仕事だ。
残念だが体に疲れも出ていたためそうせざるを得なかった。
軽食をとると荷物をまとめ、再び車に乗り込んだ。
帰り道は晴れていた。
行きの景色は雲しか見えなかったのに対し、帰りは絶景であった。
雲海のような景色だ。
西日が雲の上を照らし、白よりも白い光が反射していた。
多分その景色が今までで一番美しい景色だろう。
私はそれだけでも来る価値があるものだと確信していた。
残りの道中は、牛に道を塞がれたり、馬を引いて歩くものに道を尋ねたりとの珍道中であったが、夜の八時を回るころに家に到着することができた。
山の上から見るボゴタの夜景は、それは素晴らしいものだったが、山の上の空気を吸った後の街の空気はどこか有害にも感じてしまうものがあった。
家に帰ってからは早く寝てしまいたかったが、洗濯だけはしてから眠った。
そうしてまた翌日からの変わらない、必要以上に忙しいだけの日常に戻った。
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