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16 一件落着です
しおりを挟む俺とレオンハルトは、社交界、また色んな人がいる場ではいつも通りにしよう、と決めた
さて。
俺は一応は伯爵家の息子ということで。
レオンハルト以外にもゴマをすりすりする必要がある。
要はほかの友達も作らなきゃいかんということだ。
まず隣の席の人に挨拶をしよう
そう思い、隣を見ると
「............?!」
2度見した。
座っていたのは少し癖がある茶髪な男だった
そこまでは良い
こいつの顔面だ。顔が良すぎる
まだ中等部の学生ということもあり顔に少し幼っぽさも残っているが、立派な“イケメン”である
ルアナ様といいこの学校は顔が良いやつしか居ないのか。
俺もかなり整っているが、こいつは俺よりも多分、顔が良い
レオンハルトとこの茶髪はあまらにも顔の系統が違うので比べられないが、多分互角だろう。
まあ?俺はレオンハルトの顔面の方が好きだし。
そう思いながら俺はこいつが誰だか脳内検索した。
(思い出した....)
こいつは俺の家と同じ爵位を持っている、リヴァーユ家の長男・ロイドだ。
リヴァーユ家か...
まあ、良いか
「こんにちは。急に話しかけてごめんね。
ロイド・リヴァーユさんであっているかい?」
俺は比較的フランクに話した
ロイドは俺の方に振り返ってから何故か俺の顔面をまじまじとみた
「君は...レドモンド家の子かい?」
「ええ。ずっと前から貴方と話してみたくて。機会を伺っていたんだ。」
「そうなの?それはとても嬉しいなあ。
それとレドモンド君、とても丁寧な喋り方だねえ。びっくりしちゃったよ」
にこっと笑った時、口から犬歯が覗いた。
「? 何故ですか?」
「だって君の噂ってとても悪かったんだよねえ。ずっと暴言吐いてたり、子爵に養子に入った子をずっといじめてたりとか。
でも、さっきの様子じゃあかなり仲良い雰囲気だし、デマだったのかな?」
「あー...ははは」
どうやら自分の悪行はかなり噂になってたらしい。
しかも誰を虐めていたのかバレているし
「まあ、見たところ君がそんな柄じゃないっていうのは分かったよ。それより僕になにか用?」
言葉だけでは厳しく聞こえるかもしれないが、間延びした口調のおかげでそれが緩和されている
それにしてもフランクなお方だ。
「いや、実は君と友人になりたくてね..」
ところで俺は、前世でも今世でも誰かに友達になろう!!と言ったことは片手で数える位しかない。理由は俺が恥ずかしいからだ。なので俺と友達になって!!と言うのは本当に久しぶりなのだ。
そのおかげで俺は弱気に出てしまった
ロイドは、目を少し開いてから
「驚いたよ。まさかとは思ったけど僕と友達になりたいなんて!」
その顔は本当に驚いている様だった。
それもそうだろう。
ヴァニーユ一族と言えば良い噂を聞かない
そしてその一族はこう言われている
吸血鬼一族だと。
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