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#0098 夕暮れの海岸
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海岸も夕暮れも嫌いだ。
双子の妹と最期のお別れをさせてもらえなかった海岸の、涙に滲んだ夕暮れを思い出すから。
姿を消してから一週間経っていた。変わり果てた姿だからと私は近寄らせてももらえなかった。
そのせいか彼女は毎晩、夢枕に立つ。おそらく私が会わせてもらえなかったその姿で。
双子の妹と最期のお別れをさせてもらえなかった海岸の、涙に滲んだ夕暮れを思い出すから。
姿を消してから一週間経っていた。変わり果てた姿だからと私は近寄らせてももらえなかった。
そのせいか彼女は毎晩、夢枕に立つ。おそらく私が会わせてもらえなかったその姿で。
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