22 / 44
第22話「間諜報告書第5報」
しおりを挟む
拝啓、魔王様。
第五報を送ります。
さて、
本日は勇者パーティ先鋒とした、大陸における魔王軍拠点の殲滅のための任務に参加。
不本意なれども、魔王様よりの任務を優先し、勇者パーティに対する支援を実施。
基本命令を遵守しつつ、勇者パーティの信頼大きく獲得しました。(後述)
また、じ後報告になりますが、与えられた権限内で情報を勇者パーティに意図的に漏洩したことをお伝えします。
(漏洩情報:補給処の位置、守備兵力、補給処内の詳細地図───)
この際、魔王軍の侵攻部隊の最大補給処をやむを得ず破壊。
しかしながら、
最悪の事態を割けるため、物資鹵獲を防ぐ目的で勇者パーティ側の殲滅魔法を補給処に意図的に着弾させ、物資の焼却に成功しましたので、ご安心ください。
このため、鹵獲品の流出は最低限に抑えられるだろうと思料しております。
詳報は以上になります。
【重要】
勇者パーティの情報について続報
・勇者ナナミ、
戦闘力は未知数。
聖剣による一撃はアンデッドを一瞬で薙ぎ払うも、波状攻撃には対処困難であることを確認。
また、危急時の判断には乏しく、本作戦間は一時的に部隊指揮を放棄していたことを確認。
・剣聖オーディ、
小部隊の作戦指揮能力を確認。勇者ナナミが指揮困難に陥った場合、実質的なリーダーを務めることもあると思料。
・魔術師長サオリ、
古代魔法、浮遊術の使用を確認。
また、浮遊魔法からの殲滅魔法の多重発動を確認。殲滅魔法は古代魔法『巨星落下』と思料。
発動後は術士本人にもキャンセル不可───及び発動方向の調整には多大な魔力を必要とする模様。
・大僧正クリスティ、
本作戦中に異常行動を確認。
本人聞き取りによると、幼少時の精神的外傷から来る、死霊恐怖症に罹患していることを示唆。
本作戦における我の行動に支障ありと判断、対象に対し精神的聞き取り治療を実施し、トラウマの克服に成功───じ後の信頼関係構築に成功しました。
また、このことにより、対象のアンデッドに対する恐怖心を完全に払拭。
その際に見せた神聖魔法の浄化の威力は抜群なり。
「聖なる御唄」の威力は、半径2km以上を浄化せしめ、かつその地のおけるアンデッドの気配を予防することにより死霊の気配を完全除去することを確認しました。
補給処の上級死霊のリッチは一瞬で浄化されたことからも、その威力は範囲のみならず浄化力も高位であると思料。
今後は魔王軍におけるアンデッド運用に著しい制約を与えるものと思料します。
現段階で確認できた情報です。
【追記】
作戦地域の過去資料の閲覧許可を申請します。
申請理由:本作戦地域は古戦場跡につき、未確認戦力による諜報活動の妨害が確認。
(偶然にも、我が軍が200年前に殲滅した人類軍の師団級規模の兵力であったため、当時の記憶を思い出し事なきを得ました)
現命令の確認
〇いかなる理由があっても勇者パーティのメンバーであると偽れ
〇例え、魔王軍と戦うことがあっても味方と思うな、勇者に協力し信用を獲得せよ
〇ホウレンソウ《報告・連絡・相談》を確実に実施せよ
〇勇者を確実に殺せる隙があれば殺せ───
以上を順守しつつ、私は身分を隠して勇者パーティの一員として行動を継続中。
今後も勇者たちの動向を逐次報告します。
では、次の定例報告または随時の報告指示まで、
魔王軍四天王、隠密のヴァイパーより、敬具。
まる
追伸、
報告書を記載にあたり、勇者パーティによって与えられた我の個人天幕の中に、勇者ナナミ及び大僧正クリスティが同時に侵入。
小さな口論のあと、なぜか2人と同衾することになり、報告書作戦の時間が取れず、報告が遅れたことをお詫び申し上げます。
今後、日替わりで我の個人天幕に来るとのこと。このため非常に監視体制が厳しくなっております。
定期報告は不可能。隙を見ての随時報告態勢に以降します。
まる
※ 魔王城にて ※
「まる────じゃねぇぇぇええええ!!」
うがーーーーー!
むがーーーーー!!!
何処かで見たことのある光景の如く唸り声をあげるのは、魔王デスラード。
怒り心頭と言った様子で、玉座の手すりをバンバン叩いている。
叩きすぎて、ヒビが入ってボロボロだ。
ちなみにすでに何度も修理している。
「もーーーーーーーーーーーーーーー!! 何なのコイツぅぅぅうう!!」
バンバンバンバンバン!!
「めーーーーーーーーーーーー! めーーーーなのぉぉおおお!! 激おこプンプンなのぉぉおお!!」
バンバンバンバンバン!! メリィ……!
「もう、バッカ!! アイツ馬鹿なの?! ねぇぇぇえ!? ちょっとぉぉぉおお!!」
バンバンバン───バキ……。
「おうゴラ。それ以上、玉座壊したら会計監査に通報すっからな……」
バンバンと玉座を叩く魔王デスラードに向かって絶対零度の視線を送るのはやはりこの人──四天王が一人サキュバスのシェイラだった。
「あんだとごらぁ!? 会計監査がなんぼのもんじゃい!!」
口が過ぎるとばかりにシェイラの胸倉をつかむ魔王だったが、
「んんだとごらぁ……。やんのか、あ゛あ゛ん?!」
思った以上にシェイラさんブチ切れでした。
っていうか、目の下の隈がクッキリ───顔色は真っ青というよりも土気色だ。心なしか頬もこけている。
「………………切れんなよ。メンゴメンゴ」
優秀な部下に嫌われるほど仕事がやりづらいことはないので、「えへへ」と愛想笑いで誤魔化す魔王さま。
「っち……」
うわ、舌打ちしたよね?
「今、舌打ちしたよね?」
「ペッ!!」
ぺちゃ……。
魔王の玉座前に反吐をはくシェイラさん。
何やらブチ切れ気味です。
「すんません……」
さすがに形勢が悪いと思ったのかシュンとして謝る魔王さま……。
「テメェが玉座いくつも壊すから、余計な仕事増えるんだっつの!! 会計監査、舐めんなよ?」
魔王軍会計監査局───。
泣く子も黙る会計検査の鬼だ。
羊皮紙1枚の無駄すら見落とさず、サインのずれには目くじらを立てる。
特に最近は魔王府の金遣いが荒いとかで、会計監査局の密偵がウロチョロしているらしい。
既に魔王府にもスパイが潜り込んでいるとか……。
あれ?
コイツ等を勇者パーティに送り込んだ方がよくない?
「んで、今日はなによ? 何にそんな癇癪たててんの?」
もはや威厳もクソもない。
シェイラに至っては完全にタメ口で魔王に接しているし……。
第五報を送ります。
さて、
本日は勇者パーティ先鋒とした、大陸における魔王軍拠点の殲滅のための任務に参加。
不本意なれども、魔王様よりの任務を優先し、勇者パーティに対する支援を実施。
基本命令を遵守しつつ、勇者パーティの信頼大きく獲得しました。(後述)
また、じ後報告になりますが、与えられた権限内で情報を勇者パーティに意図的に漏洩したことをお伝えします。
(漏洩情報:補給処の位置、守備兵力、補給処内の詳細地図───)
この際、魔王軍の侵攻部隊の最大補給処をやむを得ず破壊。
しかしながら、
最悪の事態を割けるため、物資鹵獲を防ぐ目的で勇者パーティ側の殲滅魔法を補給処に意図的に着弾させ、物資の焼却に成功しましたので、ご安心ください。
このため、鹵獲品の流出は最低限に抑えられるだろうと思料しております。
詳報は以上になります。
【重要】
勇者パーティの情報について続報
・勇者ナナミ、
戦闘力は未知数。
聖剣による一撃はアンデッドを一瞬で薙ぎ払うも、波状攻撃には対処困難であることを確認。
また、危急時の判断には乏しく、本作戦間は一時的に部隊指揮を放棄していたことを確認。
・剣聖オーディ、
小部隊の作戦指揮能力を確認。勇者ナナミが指揮困難に陥った場合、実質的なリーダーを務めることもあると思料。
・魔術師長サオリ、
古代魔法、浮遊術の使用を確認。
また、浮遊魔法からの殲滅魔法の多重発動を確認。殲滅魔法は古代魔法『巨星落下』と思料。
発動後は術士本人にもキャンセル不可───及び発動方向の調整には多大な魔力を必要とする模様。
・大僧正クリスティ、
本作戦中に異常行動を確認。
本人聞き取りによると、幼少時の精神的外傷から来る、死霊恐怖症に罹患していることを示唆。
本作戦における我の行動に支障ありと判断、対象に対し精神的聞き取り治療を実施し、トラウマの克服に成功───じ後の信頼関係構築に成功しました。
また、このことにより、対象のアンデッドに対する恐怖心を完全に払拭。
その際に見せた神聖魔法の浄化の威力は抜群なり。
「聖なる御唄」の威力は、半径2km以上を浄化せしめ、かつその地のおけるアンデッドの気配を予防することにより死霊の気配を完全除去することを確認しました。
補給処の上級死霊のリッチは一瞬で浄化されたことからも、その威力は範囲のみならず浄化力も高位であると思料。
今後は魔王軍におけるアンデッド運用に著しい制約を与えるものと思料します。
現段階で確認できた情報です。
【追記】
作戦地域の過去資料の閲覧許可を申請します。
申請理由:本作戦地域は古戦場跡につき、未確認戦力による諜報活動の妨害が確認。
(偶然にも、我が軍が200年前に殲滅した人類軍の師団級規模の兵力であったため、当時の記憶を思い出し事なきを得ました)
現命令の確認
〇いかなる理由があっても勇者パーティのメンバーであると偽れ
〇例え、魔王軍と戦うことがあっても味方と思うな、勇者に協力し信用を獲得せよ
〇ホウレンソウ《報告・連絡・相談》を確実に実施せよ
〇勇者を確実に殺せる隙があれば殺せ───
以上を順守しつつ、私は身分を隠して勇者パーティの一員として行動を継続中。
今後も勇者たちの動向を逐次報告します。
では、次の定例報告または随時の報告指示まで、
魔王軍四天王、隠密のヴァイパーより、敬具。
まる
追伸、
報告書を記載にあたり、勇者パーティによって与えられた我の個人天幕の中に、勇者ナナミ及び大僧正クリスティが同時に侵入。
小さな口論のあと、なぜか2人と同衾することになり、報告書作戦の時間が取れず、報告が遅れたことをお詫び申し上げます。
今後、日替わりで我の個人天幕に来るとのこと。このため非常に監視体制が厳しくなっております。
定期報告は不可能。隙を見ての随時報告態勢に以降します。
まる
※ 魔王城にて ※
「まる────じゃねぇぇぇええええ!!」
うがーーーーー!
むがーーーーー!!!
何処かで見たことのある光景の如く唸り声をあげるのは、魔王デスラード。
怒り心頭と言った様子で、玉座の手すりをバンバン叩いている。
叩きすぎて、ヒビが入ってボロボロだ。
ちなみにすでに何度も修理している。
「もーーーーーーーーーーーーーーー!! 何なのコイツぅぅぅうう!!」
バンバンバンバンバン!!
「めーーーーーーーーーーーー! めーーーーなのぉぉおおお!! 激おこプンプンなのぉぉおお!!」
バンバンバンバンバン!! メリィ……!
「もう、バッカ!! アイツ馬鹿なの?! ねぇぇぇえ!? ちょっとぉぉぉおお!!」
バンバンバン───バキ……。
「おうゴラ。それ以上、玉座壊したら会計監査に通報すっからな……」
バンバンと玉座を叩く魔王デスラードに向かって絶対零度の視線を送るのはやはりこの人──四天王が一人サキュバスのシェイラだった。
「あんだとごらぁ!? 会計監査がなんぼのもんじゃい!!」
口が過ぎるとばかりにシェイラの胸倉をつかむ魔王だったが、
「んんだとごらぁ……。やんのか、あ゛あ゛ん?!」
思った以上にシェイラさんブチ切れでした。
っていうか、目の下の隈がクッキリ───顔色は真っ青というよりも土気色だ。心なしか頬もこけている。
「………………切れんなよ。メンゴメンゴ」
優秀な部下に嫌われるほど仕事がやりづらいことはないので、「えへへ」と愛想笑いで誤魔化す魔王さま。
「っち……」
うわ、舌打ちしたよね?
「今、舌打ちしたよね?」
「ペッ!!」
ぺちゃ……。
魔王の玉座前に反吐をはくシェイラさん。
何やらブチ切れ気味です。
「すんません……」
さすがに形勢が悪いと思ったのかシュンとして謝る魔王さま……。
「テメェが玉座いくつも壊すから、余計な仕事増えるんだっつの!! 会計監査、舐めんなよ?」
魔王軍会計監査局───。
泣く子も黙る会計検査の鬼だ。
羊皮紙1枚の無駄すら見落とさず、サインのずれには目くじらを立てる。
特に最近は魔王府の金遣いが荒いとかで、会計監査局の密偵がウロチョロしているらしい。
既に魔王府にもスパイが潜り込んでいるとか……。
あれ?
コイツ等を勇者パーティに送り込んだ方がよくない?
「んで、今日はなによ? 何にそんな癇癪たててんの?」
もはや威厳もクソもない。
シェイラに至っては完全にタメ口で魔王に接しているし……。
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる