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Episode⑤ 女の勝ち組/女の負け組
第32章|ストレスチェックってなあに <7>ストレスチェック面接の記録を書いてください
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<7>
「・・・・・・ということで、足立さん。本日の砂見礼子さんとの医師面接の記録を、あなたなりにまとめて、後日、僕に見せてください」
「えっ? あ、はい・・・・・・。でも、いつもは面談記録、鈴木先生がご自分で書いていますよね? 私が書くのでいいんでしょうか? 」
「ええ。今回も僕のほうで面談記録と顧客用の報告書を作ります。ただ足立さんには、僕との研修の集大成として、自力で面談記録のまとめを作ってみてほしいのです」
「集大成・・・・・・? ・・・・・・あっ・・・・・・・・・」
――――――鈴木先生のその言葉を聞いて、突然思い出した。
ああ、そうだ。私、ずっと鈴木先生のペアでいられるわけじゃなかったんだよね・・・・・・・・・
鈴木先生に同行しての研修は、『2ヶ月限定』だと、最初にそう言われていたんだった。
数えてみれば、そろそろ鈴木先生との研修は、終わりの時期が近づいている。
なんか勝手に、ずっとこれからも一緒に働けるような気でいたけど・・・・・・
鈴木先生は、これまで私に教えてきたことがちゃんと身についているかを確認するために、最後に砂見礼子さんの面談記録を作って見せてみるように、って、私に卒業の課題を出してくれたんだ・・・・・・・・・。
「わ、わかりました。これまでは鈴木先生が作った面談記録を読ませてもらっていましたが、今回は先生の記録を見ずに、私になりにまとめてみます! 」
そう答えながら、心の奥に、すごく寂しい気持ちがわき上がってきた。
――――――もう、一緒に働けないのかなぁ・・・・・・。私、もうちょっと鈴木先生のペアとして、仕事がしたいんだけど・・・・・・でも、やっぱりだめかな・・・・・・・・・。
「よろしくお願いします。では、僕はそろそろ帰りますので」鈴木先生が立ち上がった。
「あ、あっ。お、お、お疲れ様です!!! 」
・・・・・・・・・挨拶と同時に、バタン、とドアが閉まった。
「・・・・・・・・・そう、だよね・・・・・・・・・」
――――――別に、私がペアじゃなくても、鈴木先生は困らない。
そう思うと、『もうちょっと一緒に働かせてください』と、口に出して言えなかった。
「・・・・・・ということで、足立さん。本日の砂見礼子さんとの医師面接の記録を、あなたなりにまとめて、後日、僕に見せてください」
「えっ? あ、はい・・・・・・。でも、いつもは面談記録、鈴木先生がご自分で書いていますよね? 私が書くのでいいんでしょうか? 」
「ええ。今回も僕のほうで面談記録と顧客用の報告書を作ります。ただ足立さんには、僕との研修の集大成として、自力で面談記録のまとめを作ってみてほしいのです」
「集大成・・・・・・? ・・・・・・あっ・・・・・・・・・」
――――――鈴木先生のその言葉を聞いて、突然思い出した。
ああ、そうだ。私、ずっと鈴木先生のペアでいられるわけじゃなかったんだよね・・・・・・・・・
鈴木先生に同行しての研修は、『2ヶ月限定』だと、最初にそう言われていたんだった。
数えてみれば、そろそろ鈴木先生との研修は、終わりの時期が近づいている。
なんか勝手に、ずっとこれからも一緒に働けるような気でいたけど・・・・・・
鈴木先生は、これまで私に教えてきたことがちゃんと身についているかを確認するために、最後に砂見礼子さんの面談記録を作って見せてみるように、って、私に卒業の課題を出してくれたんだ・・・・・・・・・。
「わ、わかりました。これまでは鈴木先生が作った面談記録を読ませてもらっていましたが、今回は先生の記録を見ずに、私になりにまとめてみます! 」
そう答えながら、心の奥に、すごく寂しい気持ちがわき上がってきた。
――――――もう、一緒に働けないのかなぁ・・・・・・。私、もうちょっと鈴木先生のペアとして、仕事がしたいんだけど・・・・・・でも、やっぱりだめかな・・・・・・・・・。
「よろしくお願いします。では、僕はそろそろ帰りますので」鈴木先生が立ち上がった。
「あ、あっ。お、お、お疲れ様です!!! 」
・・・・・・・・・挨拶と同時に、バタン、とドアが閉まった。
「・・・・・・・・・そう、だよね・・・・・・・・・」
――――――別に、私がペアじゃなくても、鈴木先生は困らない。
そう思うと、『もうちょっと一緒に働かせてください』と、口に出して言えなかった。
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