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Episode② 港区ラプソディ
第9章|弱肉強食の世界 <25>顧問弁護士さんに助けてもらう
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<25>
『株式会社E・M・A』の会議室に、私、トモコ、吉田弁護士、産業医の荒巻先生、副社長の高根さんが揃った。
吉田弁護士は、小柄なお年寄りの男性だった。薄くなった白髪交じりの髪をオールバックに整えていて、年齢は70代くらいに見えた。
ただ、リラックスしたような微笑とは裏腹に、きりりとした眉、はっきり刻まれた眉間の皺、矢印型の鼻、一文字の口元、そして眼鏡の奥の黒々とした瞳から、百戦錬磨の武闘家のような雰囲気も漂わせていた。
吉田先生は、『株式会社E・M・A』顧問としてのご縁があるからと、今回の件は初回相談無料で引き受けて下さったそうだ。ありがたい……。
私達が待っていると、ドアがノックされた。先輩保健師の持野さんに案内されて、南野鷹志さんが部屋に入ってくる。
「あっ……“タカさん”! 本当にIT社長だったんだ」トモコが言う。
「ども」
南野さんは憮然とした表情で、軽く会釈をした。
今日の集まりが、楽しいものではないことは皆分かっている。
南野さんが席に着くと、吉田先生が切り出した。
「……はじめまして。弁護士の吉田です。さて、今回お越し頂きました件ですが、『株式会社E・M・A』所属の保健師、足立里菜さんのご友人である、こちら、看護師の紺野トモコさんが……
『株式会社TAU-KAPPA』の南野鷹志さんが参加されていた×月×日の会合にて知り合った、通称“カラス”という男性に、金銭をだまし取られたと話しておられます」
弁護士の先生の話し方って、産業医とは少し違うなぁ、と思った。
穏やかだけど、ハッキリと聞き取れる、張りと芯がある声だった。
「へぇ。それは災難でしたね」棒読みのような無関心なイントネーションで、南野さんが言う。
「南野さんと、“カラス”さんとは、どういったご関係ですか」
「ただの飲み仲間ですよ。あいつ金持ってて、顔もいいんで、飲み会に参加してもらうと女の子に喜ばれるから、何回か一緒に飲みましたけど。詳しいことは知りません」
「しかしこちらにいる足立さんが、×月×日、南野さんより『カラスには金を出すな』とのアドバイスを受けたと話しています。これは、南野さんが、“カラス”の詐欺行為を認知していたためのご発言ではありませんか」
「認知も何も、詳しくは知りませんよ。でも仲間内の噂で、アイツヤバいんじゃないか、ってのを聞いたことはありました」
南野さんは目を逸らした。
「……南野さん。あなたが、“カラス”が詐欺師だと知っていたにもかかわらず、ご相談者の紺野トモコさんに彼を紹介したということであれば、責任の一端は否定できませんよ」
「は!? あれはただの飲み会ですよ? しかも、確かに、俺はそちらの足立さんに、当日言いましたよ。“カラスには金出すな”って。でもそれは、親切のアドバイスをしてやっただけで、それを聞かずに金出したヤツが悪いんです」
「ま、まぁまぁ……吉田先生、南野さん、落ち着いてください」高根さんが場をいさめる。
荒巻先生は眉間に皺を寄せて腕組みをしたまま、目を閉じて黙っていた。
吉田先生がさらに追及した。
「南野さん。当日の集まりには、国会議員を名乗る男も参加していたようですが。足立さんや紺野さんは、彼が名乗っていた“イシダ”という名前で、該当する議員を探したものの、見つけられなかったようです。その人物についても教えて下さい、いかがですか」
「……答えたくありません。本件とは関係ないので」
「関係ないわけが、ありません! 」
突然、吉田先生がドスの聞いた声を出した。ビクっとして声の主を見ると、先ほどの穏やかな老人が、憤怒の表情を浮かべて眼鏡の奥から南野さんを見据えていた。
吉田先生の気迫で波動が起きて、部屋の空気がピリピリと震えたような気がした。
「あなたが長年苦労して築き上げてきたものが、一瞬にして崩れ落ちるかもしれませんよ……。国会議員を名乗る詐欺師に、ポンジ・スキームの詐欺師……そんな二人の詐欺師と徒党を組んで、あの日、南野社長は何をしていたのか、と……」
「は? 俺を脅す気かよ!? 」
「いいえ、あなたを脅すだなんて、とんでもない。私の弁護士としての信条は、『依頼者利益の最大化』。よって、あなたが当日、会合に同席していたことは、私にとっては、どうでもいい。しかし」
「なんだよ」
「このままでは、窮鼠猫を噛む、といった事態になりかねません。もし南野さんが、“カラス”の本名、住所、勤め先、メールアドレスなど……。手がかりを出してくださるようなら、あとは全てこちらで処理いたします。弁護士バッジを賭けて、あなたから情報をお聞きしたことは、一切他言しないことを誓います、どうですか」
「……チッ。取引かよ。わかったよ。知ってることは、話す。その代わり、俺は詐欺事件には一切関係ない」
「承知いたしました。では、“カラス”の本名は?」
「ハタケナカ……、ラスオウ」
「……………………はァ? 」吉田先生が、耳に手を当てて聞き返した。
南野さんが、苛立った様子でペンを取り出して……、
――――【畑中 最男】
と、メモに書いた。
「だからさぁ。これで、ハタケナカ、ラスオウ、って読むんだよ。“カラス”の本名だよ」
「ハタケナ“カ・ラス”オウ……確かに……たしかに、“カラス”さんだわ……偽名じゃなかったんだ……」トモコが呟いた。
「お名前、難しい読み方ですね」高根さんが言う。
「カラスの親は名付けの時、“最男”って名前の読み方を“ラスダン”にするか“ラスオウ”にするかって、夫婦で相当モメたらしいんですよ。その話題で、飲み会の時に、カラスが知り合いにイジられてて、財布の中の運転免許証を、抜かれて皆に晒されてたの見たから、間違いない。それが、カラスの本名」
カラスさんの本名が分かって、少しだけ緊張した場が和んだ。
「なるほど。ほかにご存知の事はありませんか」吉田先生が言う。
「自宅住所は知らないけど、港区六本木の××ビルに入ってるレンタルオフィス、使ってるはずだよ。よく出没するのは秋葉原の××××っていうメイドカフェ。推しがいるから…………あと高級時計『ルシャール・ピリ』のブラックフェイス総ダイヤ入りモデル買ったのは×××……」
南野さんの供述は、続いた。
『株式会社E・M・A』の会議室に、私、トモコ、吉田弁護士、産業医の荒巻先生、副社長の高根さんが揃った。
吉田弁護士は、小柄なお年寄りの男性だった。薄くなった白髪交じりの髪をオールバックに整えていて、年齢は70代くらいに見えた。
ただ、リラックスしたような微笑とは裏腹に、きりりとした眉、はっきり刻まれた眉間の皺、矢印型の鼻、一文字の口元、そして眼鏡の奥の黒々とした瞳から、百戦錬磨の武闘家のような雰囲気も漂わせていた。
吉田先生は、『株式会社E・M・A』顧問としてのご縁があるからと、今回の件は初回相談無料で引き受けて下さったそうだ。ありがたい……。
私達が待っていると、ドアがノックされた。先輩保健師の持野さんに案内されて、南野鷹志さんが部屋に入ってくる。
「あっ……“タカさん”! 本当にIT社長だったんだ」トモコが言う。
「ども」
南野さんは憮然とした表情で、軽く会釈をした。
今日の集まりが、楽しいものではないことは皆分かっている。
南野さんが席に着くと、吉田先生が切り出した。
「……はじめまして。弁護士の吉田です。さて、今回お越し頂きました件ですが、『株式会社E・M・A』所属の保健師、足立里菜さんのご友人である、こちら、看護師の紺野トモコさんが……
『株式会社TAU-KAPPA』の南野鷹志さんが参加されていた×月×日の会合にて知り合った、通称“カラス”という男性に、金銭をだまし取られたと話しておられます」
弁護士の先生の話し方って、産業医とは少し違うなぁ、と思った。
穏やかだけど、ハッキリと聞き取れる、張りと芯がある声だった。
「へぇ。それは災難でしたね」棒読みのような無関心なイントネーションで、南野さんが言う。
「南野さんと、“カラス”さんとは、どういったご関係ですか」
「ただの飲み仲間ですよ。あいつ金持ってて、顔もいいんで、飲み会に参加してもらうと女の子に喜ばれるから、何回か一緒に飲みましたけど。詳しいことは知りません」
「しかしこちらにいる足立さんが、×月×日、南野さんより『カラスには金を出すな』とのアドバイスを受けたと話しています。これは、南野さんが、“カラス”の詐欺行為を認知していたためのご発言ではありませんか」
「認知も何も、詳しくは知りませんよ。でも仲間内の噂で、アイツヤバいんじゃないか、ってのを聞いたことはありました」
南野さんは目を逸らした。
「……南野さん。あなたが、“カラス”が詐欺師だと知っていたにもかかわらず、ご相談者の紺野トモコさんに彼を紹介したということであれば、責任の一端は否定できませんよ」
「は!? あれはただの飲み会ですよ? しかも、確かに、俺はそちらの足立さんに、当日言いましたよ。“カラスには金出すな”って。でもそれは、親切のアドバイスをしてやっただけで、それを聞かずに金出したヤツが悪いんです」
「ま、まぁまぁ……吉田先生、南野さん、落ち着いてください」高根さんが場をいさめる。
荒巻先生は眉間に皺を寄せて腕組みをしたまま、目を閉じて黙っていた。
吉田先生がさらに追及した。
「南野さん。当日の集まりには、国会議員を名乗る男も参加していたようですが。足立さんや紺野さんは、彼が名乗っていた“イシダ”という名前で、該当する議員を探したものの、見つけられなかったようです。その人物についても教えて下さい、いかがですか」
「……答えたくありません。本件とは関係ないので」
「関係ないわけが、ありません! 」
突然、吉田先生がドスの聞いた声を出した。ビクっとして声の主を見ると、先ほどの穏やかな老人が、憤怒の表情を浮かべて眼鏡の奥から南野さんを見据えていた。
吉田先生の気迫で波動が起きて、部屋の空気がピリピリと震えたような気がした。
「あなたが長年苦労して築き上げてきたものが、一瞬にして崩れ落ちるかもしれませんよ……。国会議員を名乗る詐欺師に、ポンジ・スキームの詐欺師……そんな二人の詐欺師と徒党を組んで、あの日、南野社長は何をしていたのか、と……」
「は? 俺を脅す気かよ!? 」
「いいえ、あなたを脅すだなんて、とんでもない。私の弁護士としての信条は、『依頼者利益の最大化』。よって、あなたが当日、会合に同席していたことは、私にとっては、どうでもいい。しかし」
「なんだよ」
「このままでは、窮鼠猫を噛む、といった事態になりかねません。もし南野さんが、“カラス”の本名、住所、勤め先、メールアドレスなど……。手がかりを出してくださるようなら、あとは全てこちらで処理いたします。弁護士バッジを賭けて、あなたから情報をお聞きしたことは、一切他言しないことを誓います、どうですか」
「……チッ。取引かよ。わかったよ。知ってることは、話す。その代わり、俺は詐欺事件には一切関係ない」
「承知いたしました。では、“カラス”の本名は?」
「ハタケナカ……、ラスオウ」
「……………………はァ? 」吉田先生が、耳に手を当てて聞き返した。
南野さんが、苛立った様子でペンを取り出して……、
――――【畑中 最男】
と、メモに書いた。
「だからさぁ。これで、ハタケナカ、ラスオウ、って読むんだよ。“カラス”の本名だよ」
「ハタケナ“カ・ラス”オウ……確かに……たしかに、“カラス”さんだわ……偽名じゃなかったんだ……」トモコが呟いた。
「お名前、難しい読み方ですね」高根さんが言う。
「カラスの親は名付けの時、“最男”って名前の読み方を“ラスダン”にするか“ラスオウ”にするかって、夫婦で相当モメたらしいんですよ。その話題で、飲み会の時に、カラスが知り合いにイジられてて、財布の中の運転免許証を、抜かれて皆に晒されてたの見たから、間違いない。それが、カラスの本名」
カラスさんの本名が分かって、少しだけ緊張した場が和んだ。
「なるほど。ほかにご存知の事はありませんか」吉田先生が言う。
「自宅住所は知らないけど、港区六本木の××ビルに入ってるレンタルオフィス、使ってるはずだよ。よく出没するのは秋葉原の××××っていうメイドカフェ。推しがいるから…………あと高級時計『ルシャール・ピリ』のブラックフェイス総ダイヤ入りモデル買ったのは×××……」
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