夏休み、隣の席の可愛いオバケと恋をしました。

みっちゃん

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夏休み

8月5日  夏休み、隣の席の女の子と勉強をしました。

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「おっ。おはよぉ~。今日はいつもより早いね。どうしたの?」

俺が起きてリビングに向かうと既に起きて、朝ごはんを作っている和奏が聞いてきた。
この姿も最近は違和感を感じなくなった。

「おはよう。今日はちょっと課題をしようと思って。ほら、明日登校日だからちょっとはしとかないと怒られるかもだから。」
「そっか~。それじゃあ、今日も明日も遊べないのか~。」
「明後日は暇だから、2人で遊ぼうね。」
「本当?!わかった!」

2日間遊べないと知り一度は不機嫌そうな顔をしたが、俺の提案により一瞬で笑顔に戻った。

それから、朝ごはんを食べ俺は早速机に着き勉強を始める。
何故か目の前には和奏が座っている。

「別に一緒にしなくても、漫画でも読んでていいよ。、」
「いや、ここで見てる。」

集中出来ないんだけどなと思いながらも断ったら機嫌が悪くなるのは目に見えているので俺はそのままシャーペンを持った。

しばらく真剣に問題を解いていると数学で分からない問題が出てきた。

「それはメネラウスの定理ってやつを使うんだよ。」

俺が分からずに手を止めて考えているのに気がついたのか、今まで黙って見ていた和奏が声をかけてきた。

「和奏、分かるの?」
「分かるよ!」
「数学以外も分かる?」
「当たり前でしょ!私を誰だと思ってるの?神様だよ!」

そう言って彼女は胸を張ってドヤ顔をした。
俺はこの世で最強の家庭教師を味方にしたのかもしれない。

「じゃあ、この問題も教えて。」

それから、和奏講師の家庭教師の時間が始まった。
自慢するだけあって、彼女の教え方はとても分かりやすかった。
どこで俺がつまづいているのか、何が分からないのかを的確に理解し教えてくれた。

和奏の教えの甲斐と、課題の量も相まってお昼を回る頃には殆ど課題が終わりかけていた。

そして、昼食を済ませ俺はラストスパートをかけた。






「ん~、終わった~。」

俺は両腕を高くに伸ばし、今まで座ったままで凝り固まった体を解した。

ふと、和奏の方に目を向けると机にうつ伏せになって眠っていた。

俺はゆっくりと立ち上がり、毛布を取ってくると和奏を起こさないようにそっと彼女に掛けてあげた。

眠っている彼女の顔は何だか幼く、可愛らしく感じた。



「好きだなぁ。」




その顔を眺めて、俺は自分でも驚く、そんな言葉を漏らしていた。
俺は自分でも驚いたが、同時に俺の心は既に和奏で溢れていることを実感した。

この時和奏の頬が少し赤らんでいることに俺は気づくことはなかった。


――――――――――――――――


残り26日。
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