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23.縦抱っこ
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そんなに驚くことかしら。
「マルティナ様。どうして? 髪が短い。短すぎるわ!」
「私よりも短いわ! 誰がこんな酷いことを。髪は女性の命なのに」
ロレーヌ様は絶望的な表情、シルヴィ様は悲壮感をあらわに悲鳴のような声を上げた。髪が命って……大袈裟よ。命の方が命でしょう。ん? よく分からなくなってきたわ……。
わたくしの髪の長さは顎の下くらいのボブだ。領地の屋敷にいるときは付け毛をしないので気楽なのだが、さすがに王都ではこの国の貴族令嬢の体面とやらを重んじてちゃんと付け毛を付けて生活している。この付け毛は自分の髪で作ったものなので違和感なし。動きやすいし洗髪が楽! 面倒な毎日の付け毛のお手入れは侍女のサラがしてくれている。感謝、感謝~。
「楽でいいですよ? わたくしはこの長さが似合っていると自負しています……お二人ともそんなに驚かなくても」
二人とも瞬きもせずにわたくしの頭をじっと見ている。それほどの衝撃を与えたつもりはないのに。わたくしはとても気に入っている。トリスに不満を言われたこともない。密かに流行して欲しいと思っているが難しいだろうなあ。
「だって美しい銀髪が……誰がこんな酷いことをしたのですか?」
シルヴィ様が怒りに声を震わせる。酷いと言われても……。
「髪は自分で切りました」
得意げに顔を揺らしサラサラと髪の短さをアピールする。
「えっ?!」
「えっ?!」
二人は動揺のあまり絶句している。これは説明した方がよさそうね。
「トリスに婚約を申し込んだときに切りました」
「婚約を結ぶために髪を切る必要があったのですか? まさか婚約者の方が切るようにと脅されたのですか? マルティナ様を独り占めしようとか監禁しようとか考えて?」
シルヴァ様が眉根を寄せながら体をずいっとわたくしの方に乗り出してきた。シルヴァ様の中では変な想像が働いているので、誤解を解いたほうがいいだろう。
「違います。トリスに婚約して欲しいと頼んだら無言になったので、勢いのまま髪を切ってしまいました。そうしたらトリスが呆れ……いえ、頷いてくれたのです!」
わたくしは胸を張った。婚約を迫った時のわたくしは十五歳、トリスは二十歳。この年頃の五歳差は大きい。完全に子供扱いされていた。でもわたくしは自分がトリスを好きだと気付いてしまった。だから他の人と結婚したくないと思うのも当然でしょう? 我儘だと思われるかしら。もちろんトリスに婚約を申し込む前に「わたくしのこと嫌い?」と問いかけ「嫌いではない」と確認した。さすがに嫌われていたらプロポーズはできない。「好き?」と聞く勇気はまだなかった。
あれ……? これってもしかして脅迫? あの時は必死で婚約できて浮かれていたけど、わたくしの家はトリスの家より家格が高い。権力を使って脅したことになる。今頃気付いた!!
両親もわたくしの婚約者がトリスなら安心すると賛成してくれたので深く考えなかった。わたくしが頭をフル回転して考えていると、茫然としたままのシルヴィ様が呟いた。
「マサカ……ジブンデ?」
トリスのことは一旦置いておく。今はシルヴィ様に前を向いてもらうために頑張ろう。ことさら明るい声で返事をした。
「ええ、そうです。似合っているでしょう?」
「そうね。似合っていると思うわ」
「ありがとうございます。ロレーヌ様」
さすがロレーヌ様は立ち直りが早い。
「あの……。私も違和感のない付け毛を作ることができますか?」
「ええ、もちろん! 職人を領地から呼び寄せましょうか? 秘密厳守は徹底していますからご安心を」
「ぜひ、お願いします!」
シルヴィ様の笑顔にわたくしはホッとした。お見舞いに来たかいがあった。和やかな空気のままわたくしとロレーヌ様はヴァンサン伯爵家を辞去した。
城に戻るために再び王家の馬車に乗るとわたくしは反省した。「髪なら伸びる」その考えは傲慢だった。これではロベールと同じではないか。
シルヴィ様にとっては自分自身の存在価値を示すほど大切なことを軽んじてしまった。もし、わたくしが「腹筋なんて必要ない」と言われたら? 日々の鍛錬で維持している腹筋を否定されたら悲しくて泣いてしまうかもしれない。
結果的にシルヴィ様は前向きな返事を下さったが、下手をすればより深い悲しみを与えていた。人の気持ちを察するのが苦手などとは言い訳にもならない。いつまでも苦手なことから逃げずに今こそ向き合って克服しなければ! これ以上、無意識に人を傷つけるようなことを二度としないと心に誓った。
沈んだ空気を醸し出すわたくしに、ロレーヌ様は雰囲気を明るくしようと声をかけてくれた。
「私、マルティナ様の髪が短いことに全然気が付きませんでした。見事な付け毛ですわね」
「はい。我が領地の職人は自慢です。この付け毛はわたくしが髪を切ってしまったことを悲しんだ職人が総力を挙げて作ってくれました。劣化を防ぐためのオイルなどもどんどん開発してくれて、それが領地の産業にもなっています」
「そうなのですね」
城に戻るとロレーヌ様とお茶をして休憩を取り、今後のシルヴィ様のサポートについて話し合った。
そろそろ帰る時間だ。
「ではまた明日伺いますね」
「ええ。待っていますね」
ロレーヌ様に挨拶をすると馬車乗り場に向かう。
一緒にいたサラが忘れ物をしたと言って引き返したので、先に一人で行って待つことにした。歩いていると後ろに気配を感じた。咄嗟に振り向くとそこには坊主頭のロベールがいた。すぐにお腹に衝撃を感じわたくしは蹲った。
「ぎゃっ!」
思わず悲鳴を上げた。さほど痛くはないがお腹を押さえる。この男、女性を殴るなんて許せない。
「い、痛い! 何だ?!」
ロベールが困惑して手を庇うように押さえている。それはそうでしょう。お腹側のコルセットの間に薄くて軽くて硬い特殊な鉄板を防御用に入れてある。その下には自慢の鍛えた腹筋がいますからね。
「うああ!」
変な声をあげてロベールが二メートルほど吹っ飛んだ。目の前にはトリスがわたくしを庇うように立っていた。
「マルティナ。大丈夫か? すまない。まさか殴るとは思わなかった」
「ということはわたくし囮だったのね?」
「……すまない」
王宮の騎士がバタバタと現れロベールを捕縛した。
「いいのよ。わたくし役に立てた?」
「ああ、助かった。ジョルジュ、あとは任せた」
「はい」
見えなかったけどジョルジュがいたらしい。蹲るわたくしを縦抱っこするとトリスは馬車に向かった。
(え、まだ縦抱っこ? そろそろお姫様抱っこに昇格してもいい頃だと思うのだけど)
でも縦抱っこも好きなので不満は口に出さない。そのまま馬車に乗り込んだ。
「トリス。これでボワイエ公爵家は潰せる?」
「ああ。マルティナのおかげだ」
「それならよかったわ」
「それより腹は大丈夫か?」
トリスが心配そうにわたくしのお腹をじっと見る。普通の令嬢なら具合を悪くしていたでしょうけど、わたくしは日々の鍛錬のおかげで衝撃と少しの痛みを感じただけで済んだ。腹筋ありがとう!
「たいしたことないわよ」
「だが……」
珍しくトリスが暗い顔をしている。囮にしたことを後悔しているのだろう。でもわたくしはトリスの妻になる。これくらいで怯えたり音を上げたりしない。でもこれを理由におねだりをしようかしら。
「トリスがわたくしの愛称を呼んでくれたらとっても元気になると思うの。もう考えてくれているのよね?」
「うぐっ」
「教えて?」
わたくしは期待に目を輝かせる。トリスは眉をぎゅっと寄せるととっても小さな声でぽつりと言った。
「ルウ」
「ルウ? ルウ! いいわね。嬉しい。じゃあ、今日のお詫びで今からルウと呼んでね」
「ぁぁ」
トリスが小さな返事をすると口を引き結んだ。一瞬呼ぶのが嫌なのかと思ったが耳が真っ赤になっていたので照れているだけみたい。
わたくしは何だか楽しくなってくすくす笑いながらトリスの体にもたれかかった。トリスは黙ったままわたくしの肩を優しく抱く。
ああ、幸せだわ。
「マルティナ様。どうして? 髪が短い。短すぎるわ!」
「私よりも短いわ! 誰がこんな酷いことを。髪は女性の命なのに」
ロレーヌ様は絶望的な表情、シルヴィ様は悲壮感をあらわに悲鳴のような声を上げた。髪が命って……大袈裟よ。命の方が命でしょう。ん? よく分からなくなってきたわ……。
わたくしの髪の長さは顎の下くらいのボブだ。領地の屋敷にいるときは付け毛をしないので気楽なのだが、さすがに王都ではこの国の貴族令嬢の体面とやらを重んじてちゃんと付け毛を付けて生活している。この付け毛は自分の髪で作ったものなので違和感なし。動きやすいし洗髪が楽! 面倒な毎日の付け毛のお手入れは侍女のサラがしてくれている。感謝、感謝~。
「楽でいいですよ? わたくしはこの長さが似合っていると自負しています……お二人ともそんなに驚かなくても」
二人とも瞬きもせずにわたくしの頭をじっと見ている。それほどの衝撃を与えたつもりはないのに。わたくしはとても気に入っている。トリスに不満を言われたこともない。密かに流行して欲しいと思っているが難しいだろうなあ。
「だって美しい銀髪が……誰がこんな酷いことをしたのですか?」
シルヴィ様が怒りに声を震わせる。酷いと言われても……。
「髪は自分で切りました」
得意げに顔を揺らしサラサラと髪の短さをアピールする。
「えっ?!」
「えっ?!」
二人は動揺のあまり絶句している。これは説明した方がよさそうね。
「トリスに婚約を申し込んだときに切りました」
「婚約を結ぶために髪を切る必要があったのですか? まさか婚約者の方が切るようにと脅されたのですか? マルティナ様を独り占めしようとか監禁しようとか考えて?」
シルヴァ様が眉根を寄せながら体をずいっとわたくしの方に乗り出してきた。シルヴァ様の中では変な想像が働いているので、誤解を解いたほうがいいだろう。
「違います。トリスに婚約して欲しいと頼んだら無言になったので、勢いのまま髪を切ってしまいました。そうしたらトリスが呆れ……いえ、頷いてくれたのです!」
わたくしは胸を張った。婚約を迫った時のわたくしは十五歳、トリスは二十歳。この年頃の五歳差は大きい。完全に子供扱いされていた。でもわたくしは自分がトリスを好きだと気付いてしまった。だから他の人と結婚したくないと思うのも当然でしょう? 我儘だと思われるかしら。もちろんトリスに婚約を申し込む前に「わたくしのこと嫌い?」と問いかけ「嫌いではない」と確認した。さすがに嫌われていたらプロポーズはできない。「好き?」と聞く勇気はまだなかった。
あれ……? これってもしかして脅迫? あの時は必死で婚約できて浮かれていたけど、わたくしの家はトリスの家より家格が高い。権力を使って脅したことになる。今頃気付いた!!
両親もわたくしの婚約者がトリスなら安心すると賛成してくれたので深く考えなかった。わたくしが頭をフル回転して考えていると、茫然としたままのシルヴィ様が呟いた。
「マサカ……ジブンデ?」
トリスのことは一旦置いておく。今はシルヴィ様に前を向いてもらうために頑張ろう。ことさら明るい声で返事をした。
「ええ、そうです。似合っているでしょう?」
「そうね。似合っていると思うわ」
「ありがとうございます。ロレーヌ様」
さすがロレーヌ様は立ち直りが早い。
「あの……。私も違和感のない付け毛を作ることができますか?」
「ええ、もちろん! 職人を領地から呼び寄せましょうか? 秘密厳守は徹底していますからご安心を」
「ぜひ、お願いします!」
シルヴィ様の笑顔にわたくしはホッとした。お見舞いに来たかいがあった。和やかな空気のままわたくしとロレーヌ様はヴァンサン伯爵家を辞去した。
城に戻るために再び王家の馬車に乗るとわたくしは反省した。「髪なら伸びる」その考えは傲慢だった。これではロベールと同じではないか。
シルヴィ様にとっては自分自身の存在価値を示すほど大切なことを軽んじてしまった。もし、わたくしが「腹筋なんて必要ない」と言われたら? 日々の鍛錬で維持している腹筋を否定されたら悲しくて泣いてしまうかもしれない。
結果的にシルヴィ様は前向きな返事を下さったが、下手をすればより深い悲しみを与えていた。人の気持ちを察するのが苦手などとは言い訳にもならない。いつまでも苦手なことから逃げずに今こそ向き合って克服しなければ! これ以上、無意識に人を傷つけるようなことを二度としないと心に誓った。
沈んだ空気を醸し出すわたくしに、ロレーヌ様は雰囲気を明るくしようと声をかけてくれた。
「私、マルティナ様の髪が短いことに全然気が付きませんでした。見事な付け毛ですわね」
「はい。我が領地の職人は自慢です。この付け毛はわたくしが髪を切ってしまったことを悲しんだ職人が総力を挙げて作ってくれました。劣化を防ぐためのオイルなどもどんどん開発してくれて、それが領地の産業にもなっています」
「そうなのですね」
城に戻るとロレーヌ様とお茶をして休憩を取り、今後のシルヴィ様のサポートについて話し合った。
そろそろ帰る時間だ。
「ではまた明日伺いますね」
「ええ。待っていますね」
ロレーヌ様に挨拶をすると馬車乗り場に向かう。
一緒にいたサラが忘れ物をしたと言って引き返したので、先に一人で行って待つことにした。歩いていると後ろに気配を感じた。咄嗟に振り向くとそこには坊主頭のロベールがいた。すぐにお腹に衝撃を感じわたくしは蹲った。
「ぎゃっ!」
思わず悲鳴を上げた。さほど痛くはないがお腹を押さえる。この男、女性を殴るなんて許せない。
「い、痛い! 何だ?!」
ロベールが困惑して手を庇うように押さえている。それはそうでしょう。お腹側のコルセットの間に薄くて軽くて硬い特殊な鉄板を防御用に入れてある。その下には自慢の鍛えた腹筋がいますからね。
「うああ!」
変な声をあげてロベールが二メートルほど吹っ飛んだ。目の前にはトリスがわたくしを庇うように立っていた。
「マルティナ。大丈夫か? すまない。まさか殴るとは思わなかった」
「ということはわたくし囮だったのね?」
「……すまない」
王宮の騎士がバタバタと現れロベールを捕縛した。
「いいのよ。わたくし役に立てた?」
「ああ、助かった。ジョルジュ、あとは任せた」
「はい」
見えなかったけどジョルジュがいたらしい。蹲るわたくしを縦抱っこするとトリスは馬車に向かった。
(え、まだ縦抱っこ? そろそろお姫様抱っこに昇格してもいい頃だと思うのだけど)
でも縦抱っこも好きなので不満は口に出さない。そのまま馬車に乗り込んだ。
「トリス。これでボワイエ公爵家は潰せる?」
「ああ。マルティナのおかげだ」
「それならよかったわ」
「それより腹は大丈夫か?」
トリスが心配そうにわたくしのお腹をじっと見る。普通の令嬢なら具合を悪くしていたでしょうけど、わたくしは日々の鍛錬のおかげで衝撃と少しの痛みを感じただけで済んだ。腹筋ありがとう!
「たいしたことないわよ」
「だが……」
珍しくトリスが暗い顔をしている。囮にしたことを後悔しているのだろう。でもわたくしはトリスの妻になる。これくらいで怯えたり音を上げたりしない。でもこれを理由におねだりをしようかしら。
「トリスがわたくしの愛称を呼んでくれたらとっても元気になると思うの。もう考えてくれているのよね?」
「うぐっ」
「教えて?」
わたくしは期待に目を輝かせる。トリスは眉をぎゅっと寄せるととっても小さな声でぽつりと言った。
「ルウ」
「ルウ? ルウ! いいわね。嬉しい。じゃあ、今日のお詫びで今からルウと呼んでね」
「ぁぁ」
トリスが小さな返事をすると口を引き結んだ。一瞬呼ぶのが嫌なのかと思ったが耳が真っ赤になっていたので照れているだけみたい。
わたくしは何だか楽しくなってくすくす笑いながらトリスの体にもたれかかった。トリスは黙ったままわたくしの肩を優しく抱く。
ああ、幸せだわ。
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