続・君につづく道

第37部 優しく叱って抱きしめて

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「ゆきねぇ。ほんとにごめんね。妊婦さんの体のこと、ちゃんと、考えてなかった。今度は会いたい時は私から行くからね。もし本当に流産とかなってたら、坂井さんにも真波さんたちにも合わす顔なかったよ。怖かった…。ゆきねぇ。良かったよぉ」

と言いながら涙ぐんでいると、私はそんな美夜を見上げて、頭を横に振った。

「美夜は悪くないよ。もし、そうなっても…私は美夜を悪くなんか思わないわ。今回のことは、私が悪かったのよ。無理してた…。お腹の痛みは、あったのよ。馬鹿だったわ。駄目ね、私…」

「ゆきねぇ」

そこにお母さんが戻ってきて、

「井川課長と話してきたわ。大事を取って一週間休みにしたわ」

と言うと、私は驚いてお母さんを見た。

「1週間？！」

「そうよ。ほんとなら、もっと休んだ方がいいの。でも、あとは坂井さんと話し合って」

お母さんが微笑んで言うと、私はハッとして、

「あ、ねぇ！理に連絡しちゃった？！」

と言うと、お母さんは美夜と顔を見合わせてまた私を見つめた。

「美夜ちゃんから、坂井さん、今名古屋だって聞いたから、どうしたらいいかわからなくて…榊原さんに連絡したの。坂井さん、動揺しちゃいそうだし。結構単純よね、あの人」

お母さんはそう言って微笑んだ。