続・君につづく道

びぅむ

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第33部 初夜

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今はまだ彼女がいないみたいだけど、いつか彼女が出来たり、結婚することがあれば、私も何かお祝いしたい。

「結構食べてるな」

理が戻ってきて、私の顔を覗き込んだ。手を洗ってきたのか、ネクタイをほどきながら、手首のカフスを外している。私はそんな理に見惚れてうっとり見つめていると、理はふと私の視線に気づいて、

「ん?なんだ?」

と微笑んで問いかけてきた。

「お湯、入れてきたの?」

「うん。まだ少し時間かかる。そのケーキ、甘さがちょうどいいよな。俺、あんまケーキ好きじゃないけど、それうまい」

理は私の後ろから椅子の手摺りに手をかけて、のし掛かるように私の肩に顎を乗せた。私はフォークでケーキを掬って理の口元に持っていくと、理は口を開けた。そしてパクッと一口で口の中に入れて、

「うん。うまいっ」

と言うと、モグモグと咀嚼している理の頬に私は軽くキスをした。理はケーキを飲み込むと、優しく微笑んで私の手からフォークを取ってテーブルの上に置くと、ゆっくりと私を抱き上げてベッドに運んでくれた。私はベッドに降ろされる前に、自分から理の唇を重ねた。キスをしながらゆっくりとベッドに降ろされると、理は私をうつ伏せにして、背中のファスナーをゆっくり下ろして、ワンピースを丁寧に脱がせてくれた。
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