続・君につづく道

第26部 スパは癒し処です

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俺は立ち上がり、

「風呂はいってくるワ」

と江藤たちに言ってサウナを出ていった。大浴場は、小さな露天風呂もついている。前に露天風呂でヤッたときも、興奮したよな。めっちゃ色っぽくて、エロくて、雪子が可愛くて仕方なかった。

「今夜、エッチなし…って、なんの試練？忍耐？…生殺しだよ」

俺はため息をついて露天風呂に出るドアを開けて、少し混み合う露天風呂の湯船に浸かった。ここじゃ仮眠室はあっても個室じゃないし。泊まる部屋はあるけど、さっき見たら満室になってたし。部屋に戻っても…。

俺はため息をついて、湯船に肩まで浸かって頭の中で他のことを考えようと必死に思考を巡らせることにした。


＊

「にしても、雪子ちゃん、可愛すぎるんだけど！」

「ほんとだよ。あの時の可愛い喘ぎ声。今夜も聞けるのかな。やばい。興奮する！」

「江藤、お前、雪子ちゃんを奪っちゃえば？」

「は？」

中島たちがひそひそと言うと、江藤はサウナで汗を大量にかきながら、眉をひそめて中島を見た。

「何言ってるんだよ。無理だよ。雪子ちゃん、坂井さんにぞっこんだもん」

「え？」

「俺らの方が年は近いし、イケメンじゃん」

中島と日暮が笑いながら言うと、江藤は頭を横に振った。

「あの子はね、顔じゃないんだ。多分俺らがどんなにアピールしても、あの子は振り向かない。そんな気がする」

江藤はそういって、ニッコリと微笑んだ。男たちは顔を見合わせて、

「江藤、イケメンなのに、早くも白旗かぁ」

「まぁ、確かに、ベタ惚れな感じだよな、あのおっさん」

「ま、あれだけかわいいと、あぁなるか」

とみんなは呟いて肩を落とし、同時にため息をついた。