続・君につづく道

びぅむ

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第22部 ひとり寝は寂しいです

7

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「示談?!そんなバカな!」

祐さんの部屋に来て、私はこの件を報告していた。そこには松林さんと滋もいる。私はソファに座って、コーヒーを飲んでいると、隣に祐さんが腰を下ろして私の肩にそっと手を置いた。

「それでいいのかい?雪子ちゃん」

「祐さん…。分からないわ。でも、向こうの言うことも…一理ある。そう思うと、このまま告訴し続けて裁判を起こしても、確かに私たち側は、再就職は難しいかもしれない」

私がそう言うと、滋は腕を組んで眉をしかめ、松林さんと顔を見合わせた。

「ひでぇな。汚い…。やり方が汚い!こんな風に泣き寝入りかよ。訴えを取り消して、金で解決しようってか?!」

「うん。でも、そういう企業は確かに多いんだって。大体は示談にされて、金で片付けられる。セクハラなんて、特に…」

「そうなんすよ。セクハラで訴えても、不利なのは女性です。勝訴しても、その後のことは、女性には生きにくくなる。それが、現実なんですよね」

松林さんもそう言って、きつく目を閉じる。

「ムカつくなぁ…!」

滋はムッとしてイライラして地団駄を踏んでいる。
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