続・君につづく道

第17部 真夏の北国 ①

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俺は榊原さんに電話をかけると、

「何か情報は？」

と榊原さんに聞かれて、俺は頷いた。

「中学時代の女関係、洗ってみて欲しい。あとは、他にもつるんでそうな友人かな。その辺の情報も欲しい」

「分かった。それとな」

「え？」

「また新たな機密情報があるから、今日中に署に戻れ」

「はあ？！富良野まで来て、これからまだ調べたいこともあるのに、このまま帰れるか！」

「帰れ」

「そんなこといって、飲み会なんか絶対いかねぇからな！」

思わず怒鳴ると、隣で一ノ瀬もため息をついている。

「飲み会は参加しなくていい。ちょっと厄介かもしれないから。大事にして広めると、逆に犯人を刺激しかねない。だから、内密に。とにかく一度戻れ」

そう言って榊原さんは電話を切った。

犯人を刺激するかもしれない機密情報？内密に？一ノ瀬には？

俺は携帯電話を握りながら一ノ瀬をみつめると、一ノ瀬は不思議そうに首を傾げた。

ま、まさか内部犯がいるとか？…一ノ瀬が犯人とか…？！

い、いや。それはいくらなんでも、ないか。