続・君につづく道

びぅむ

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第16部 合コン大作戦 後編

5

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トイレ近くの細い通路で、雪子は邑田に壁ドンされていた。通りがかる人たちも、振り向いて2人を見て、

「イケメンがきれいな女の子に壁ドンて、漫画みたい」

「絵になるぅ」

と冷やかして去っていく。私はため息をついて、邑田さんを睨みつけた。

「ほらな。みんな、俺と雪子ちゃんはお似合いだって」

「だから?そういうの関係ないでしょ」

「なんでそんなに坂井がいいんだよっ!」

壁に当たっている掌は握りしめて拳になり、壁を殴りつけた。ゴンッと強い音がして、私は少しビクッとして邑田を見つめた。

「あなたには、わからないわよ」

「そんなことない!さっき雪子ちゃんが言ってたように、俺だってちゃんと恋愛したいんだ。恋愛するなら、雪子ちゃんがいい」

邑田さんはそう言って私の肩を強く掴むと、

「だからね。そういうことじゃないの。私は、恋愛するなら坂井さんがいい、なんて思ったことはない。そういう風に坂井さんを好きになったんじゃないわ」

と言うと、邑田さんは眉をしかめた。

「気がついた時には、もう坂井さんのことが好きになってた。それだけよ」

私が真顔で言うと、邑田さんは私の腕を掴んで引き寄せると、

「ほんっとに…うるさい!坂井、坂井ってよ!みんなして…!俺だって雪子ちゃんのこと」

と言いながら唇を近づけてくると、私は邑田さんをきつく睨みつけた。
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