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第10部 恋に落ちる前から好きでした
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ご飯を炊いて、料理を作っている間に、掃除もしたい。寝ているから掃除機はやめとこうか。洗濯機を見ると、洗濯物が溜め込んである。
だめだ、こいつは…!
私はムズムズしてくる手をグッと握りしめて、早足で部屋の中を歩き回った。
一時間後。
「うおおおぉ!」
と呻き声が聞こえて、私はビクッとして振り向いた。ちゃぶ台でまたネットをしていたので、ちょっと驚いてしまった。すると理がベッドから起きてきて、あくびをしながら歩み寄ってきた。
「起きました?ぐっすりでしたね」
「お陰でね。ん?なんか、すげぇいい匂いしてるんだけど!」
理は瞳をキラキラさせてキッチンに駆け込んだ。私はゆっくり立ち上がってキッチンに向かうと、
「すみません。勝手にキッチン使っちゃいました。彼女とかいたら、謝っといてください。食材も、期限危ない肉と野菜も使ってシチューです。食べれます?」
と訊ねると、理は私の隣でシチューの鍋を覗き込んだ。
「シチュー?!クリームシチュー!!好き好き!ビーフシチューもカレーも好きだ。」
好きを連発する理は、なんだか子供みたいだ。
「ご飯炊いときました。洋食ですけど、一応お味噌汁も」
だめだ、こいつは…!
私はムズムズしてくる手をグッと握りしめて、早足で部屋の中を歩き回った。
一時間後。
「うおおおぉ!」
と呻き声が聞こえて、私はビクッとして振り向いた。ちゃぶ台でまたネットをしていたので、ちょっと驚いてしまった。すると理がベッドから起きてきて、あくびをしながら歩み寄ってきた。
「起きました?ぐっすりでしたね」
「お陰でね。ん?なんか、すげぇいい匂いしてるんだけど!」
理は瞳をキラキラさせてキッチンに駆け込んだ。私はゆっくり立ち上がってキッチンに向かうと、
「すみません。勝手にキッチン使っちゃいました。彼女とかいたら、謝っといてください。食材も、期限危ない肉と野菜も使ってシチューです。食べれます?」
と訊ねると、理は私の隣でシチューの鍋を覗き込んだ。
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