続・君につづく道

第6部 酔っ払いには要注意

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「坂井さん、ほんとに雪子さんのこと、好きなんですね」

千春さんがニコニコ笑いながら言うと、理は大きく頷いた。

「こいつ、普段こんなにクールなのに、夜はめっちゃ」

「何言うつもり？理。やめて」

私は冷静に言うと、理はピタッと動きを止めて、千春さんも苦笑いになった。

「やっぱり、坂井さんも雪子さんの毒には逆らえないんですね」

「…大丈夫。対処法はいくつかある。弱点は太腿の」

「理…！！」

理はヘラヘラ笑いながらも、私が冷たく言い放つと、ピタッと動きを止める。千春さんはクスクス笑いながらもハイボールを飲み干した。

「…なんか、仲良いですね。羨ましい」

「千春さん。…そう言うことなので、もう合コンは」

「はいはい。坂井さんに恨まれたくないもん。そのかわり」

千春さんはキラリと瞳を煌めかせて理を見た。

「坂井さん。合コンセッティングしてください」

「え？」

「え？」

千春さんはニコニコ笑いながら、みんなが刑事たちと一緒に飲んでいる個室へと行ってしまった。上司たちは構わず向こうで飲んでいるし、私と理は広い個室の壁際で肩を並べて座り、一緒にお酒を飲むことにした。今度は、日本酒の温燗をオーダー。こうしてお酒を飲むのは、初めてだった。