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序章
2.魔術と記憶
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村長は大きな白い本を持ってきて、俺の目の前に置いた。
「さて、まずは自己紹介をしよう、この村の村長と薬師をしておる、ブラウド・フィクスだ、どうぞよろしく」
「キョウジ・ササキです」
俺と村長はそこで軽い握手を交わす、村長の手は思ったより大きくてたくましい手だった。
「まず、魔術について説明しようかのう」
「魔術、と言うのは我々の生活する上で欠かせない魔力を利用した特殊な力の事を言う」
「君は魔術に関する記憶は全く無いと言ったね?」
「はい……確かに無いです」
「今の御時世で魔術の教養が全く無いなんて言うのはおかしな話なんだよ、どうやら生きる上での一般常識は忘れていないようだし、それなら何か一つくらいは覚えて無いと不自然じゃ」
俺は頭をおさえて記憶を探る素振りをしながら答える。
「魔術の教養どころか存在すらも疑うくらい記憶にないです」
「ならばなおさら、誰かに意図的に、特に魔術に関する記憶を抜かれたと考えるべきじゃろう」
「魔術はそのほとんどを旧文明の技術に依存しておる、そのため、高度な魔術になると旧文明の言語を解読する必要がある、だから我々一般の者が使える魔術は既に解読され一般公開されている本と現代になって新しく作られた本の魔術だけなのじゃ」
俺は本と言う単語に違和感を覚える。
「本……ですか?」
「ああ、本の説明を忘れておった、すまんのお」
村長はヒゲを擦る
「要は魔術書のことじゃ、この世界で魔術を使うには絶対必要なもので、呪文や儀式の方法や契約の方法などが書かれている魔力の篭った本なのじゃ」
すると村長は机の上に置いた白い本を指さして説明を始めた。
「この本は世界で最も読まれている魔術書じゃ、名前はないが白本と呼ばれておる。大体の人はこの一冊を読んでれば生活は出来るじゃろう」
「少々面倒じゃが、とりあえずこれは勉強してもらう」
村長は暖炉に掛けてあったポットを取りお茶らしき飲み物を入れて俺の前に出す。
「あ、ありがとうございます。それで白本の勉強にはどれくらいかかりますかね?」
「真面目に毎日勉強すれば二ヶ月から三ヶ月くらいで終わるじゃろう」
「問題は白本の勉強をした後なのじゃ、キョウジよ、白本の勉強が終わったらどうする気なのじゃ?」
俺は少し考える、正直そこまで前の記憶に執着がある訳ではない、むしろここでの生活が気に入ればそのままここで暮らすのもありだと思っていた、しかし、この時は外の世界を知りたい思いと記憶に関する単純な興味があった。
「記憶を取り戻したいです、でも、意図的に抜かれた記憶を取り戻す事って出来るのですか……?」
「答えは出来るじゃ、もし意図的に記憶を抜かれているのならキョウジの記憶は本になって何処かにあるはずじゃ、それは簡単燃やすことなど出来ない、記憶を抜いた魔術師が持っているか隠しているはずじゃ」
「それなら、俺は外の世界に行きたいです」
俺は力強く言葉にする。
「そうかならばやる事は決まった、白本の勉強と、旧文明文字の勉強じゃな、それと金も必要じゃろう、君を弟子にしてやるから暇な時に手伝いに来なさい、給料も出すし、外の世界に出るなら薬学も役に立つじゃろう」
「ありがとうございます、本当にもう何から何まで至れり尽くせりで、いつかこの御恩はお返し致します」
村長が大きな口を開けて笑い始めた。
「がっはっは!そんなに改まらなくてもよい、頑張るのじゃぞ?」
そんなやり取りをしてふと外を見るともうすっかり夜になっていた。
「今日はもう遅い、帰り道は覚えているかい?」
「大丈夫です」
「ならば後日また来なさい、ワシはいつでもここで待っているぞ」
「わかりました」
そうして俺は村長の家を後にした、大きな煙突の村長の家は来た時よりも何故かずっと頼りがいがあるように思えた。
この村の夜空はひときは綺麗だった。この村以外の夜空は知らないが。
宿に帰るとマルタさんがいいタイミングで待ち構えていた。
「やっと帰って来たね!ダイニングに来な、うちの家族兼従業員を紹介するよ」
マルタさんは俺の手を引っ張りダイニングまで連れていく。マルタさん力強いな。
ダイニングまで行くと二人の若い男女が席に着いて待っていた。
「この男の子は村の孤児だったカイン・ルーズ。うちで引き取ったのさ、だから血は繋がってないけど家族だよ」
マルタさんは右側に座っていた爽やかで少し髪が長めの若い男を指さして言った。
「カインです、よろしくねキョウジくん」
「こちらこそ、よろしく」
「こっちの女の子はわたしの実の娘、エリナ・ルーズよ」
今度は左側に座っていた活発そうなショートカットの女の子を指さして言った。
「キョウジくんよろしくね!」
「よろしく」
一通り自己紹介が終わった後にマルタさんが喋り始める。
「さあ、今日はもう遅いから夕飯を食べて早く寝て早く起きるわよ!やる事はいっぱいあるからね!」
そう言うとマルタさんは皿にシチューを盛って三人の前に出す。すぐに全員分出揃い、みんなで手を合わせる。
「いただきます」
マルタさんのシチューは流石宿屋の女将と言うべきかとても美味しかった。
食事を始めてすぐに、エリナが話掛けてきた。
「キョウジくんって東の国の出身なんでしょ?」
「ああ、そうらしいね、自分でもよくわかんないけどね」
俺は苦笑いをする。
「私、キョウジくんの綺麗な黒髪はやっぱり東の国の物だと思うんだ!」
何故か妙にエリナ言葉には力が篭っていた、と言うか興奮している。何なんだこの子は、なんか怖いぞ……。
「私ね、黒髪って憧れなんだよねー、黒髪の美人さんってすごくかっこいいんだよ!」
なるほど、エリナが興奮してたのはそういう事だったのか。一人で納得していると横からカインが口を挟んだ。
「確かに綺麗だよね、黒髪の美人さんは、美人さんはね?」
「うるさいわねカイン!」
「こら!喧嘩してんじゃないよ!」
マルタさんが二人を叱る。すると二人は黙ってシチューを食べ始める。
「俺、エリナに言われるまで自分が黒髪だってわかんなかった」
場の空気を和ませるために笑いながらそんな事を言ってみる。
「そう言えば記憶がないんだっけ?鏡とか見なかったの?風呂場とかにもあったよね?」
「すっごい曇ってて見れなかったしあんまり見ようとも思わなかったんだよ」
「おかしいね、そんな曇るほど風呂は熱くしてなかったはずだけど……」
マルタさんが怪訝な顔をする。すると即座にカインが答える。
「エリナが面倒くさがって薪を一気に沢山燃やしたんだよ、魔術も使ってね」
すぐにエリナの顔を伺って見ると顔にやっちまったと書いてあった。わかりやすい子だ、どうりで風呂があんなに熱かった訳だ。
「エリナ、後で寝る前にわたしの所に来なさい」
マルタさんが低い声で脅すようにエリナに告げる。一方エリナはこの世の終わりみたいな顔をしている。そんなにヤバイのか。
そして全員がシチューを食べ終わり、みんなで手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
「さて、キョウジ、部屋に案内するからついておいで」
そう言うとマルタさんは階段を上って三階に移動する、俺はそれについていく。
「さあ、ここがキョウジの部屋だよ。好きに使っていいからね、ベッドはあるから今日はもうここで寝なさい」
「はい、ありがとうございます」
案内された部屋は三階の廊下の突き当たりの部屋だった。部屋はまだ殺風景だが、部屋から見える景色はなかなか綺麗だった。
「それじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
俺は綺麗な夜空を見ながらこれからの生活に胸を踊らせてた。
「さて、まずは自己紹介をしよう、この村の村長と薬師をしておる、ブラウド・フィクスだ、どうぞよろしく」
「キョウジ・ササキです」
俺と村長はそこで軽い握手を交わす、村長の手は思ったより大きくてたくましい手だった。
「まず、魔術について説明しようかのう」
「魔術、と言うのは我々の生活する上で欠かせない魔力を利用した特殊な力の事を言う」
「君は魔術に関する記憶は全く無いと言ったね?」
「はい……確かに無いです」
「今の御時世で魔術の教養が全く無いなんて言うのはおかしな話なんだよ、どうやら生きる上での一般常識は忘れていないようだし、それなら何か一つくらいは覚えて無いと不自然じゃ」
俺は頭をおさえて記憶を探る素振りをしながら答える。
「魔術の教養どころか存在すらも疑うくらい記憶にないです」
「ならばなおさら、誰かに意図的に、特に魔術に関する記憶を抜かれたと考えるべきじゃろう」
「魔術はそのほとんどを旧文明の技術に依存しておる、そのため、高度な魔術になると旧文明の言語を解読する必要がある、だから我々一般の者が使える魔術は既に解読され一般公開されている本と現代になって新しく作られた本の魔術だけなのじゃ」
俺は本と言う単語に違和感を覚える。
「本……ですか?」
「ああ、本の説明を忘れておった、すまんのお」
村長はヒゲを擦る
「要は魔術書のことじゃ、この世界で魔術を使うには絶対必要なもので、呪文や儀式の方法や契約の方法などが書かれている魔力の篭った本なのじゃ」
すると村長は机の上に置いた白い本を指さして説明を始めた。
「この本は世界で最も読まれている魔術書じゃ、名前はないが白本と呼ばれておる。大体の人はこの一冊を読んでれば生活は出来るじゃろう」
「少々面倒じゃが、とりあえずこれは勉強してもらう」
村長は暖炉に掛けてあったポットを取りお茶らしき飲み物を入れて俺の前に出す。
「あ、ありがとうございます。それで白本の勉強にはどれくらいかかりますかね?」
「真面目に毎日勉強すれば二ヶ月から三ヶ月くらいで終わるじゃろう」
「問題は白本の勉強をした後なのじゃ、キョウジよ、白本の勉強が終わったらどうする気なのじゃ?」
俺は少し考える、正直そこまで前の記憶に執着がある訳ではない、むしろここでの生活が気に入ればそのままここで暮らすのもありだと思っていた、しかし、この時は外の世界を知りたい思いと記憶に関する単純な興味があった。
「記憶を取り戻したいです、でも、意図的に抜かれた記憶を取り戻す事って出来るのですか……?」
「答えは出来るじゃ、もし意図的に記憶を抜かれているのならキョウジの記憶は本になって何処かにあるはずじゃ、それは簡単燃やすことなど出来ない、記憶を抜いた魔術師が持っているか隠しているはずじゃ」
「それなら、俺は外の世界に行きたいです」
俺は力強く言葉にする。
「そうかならばやる事は決まった、白本の勉強と、旧文明文字の勉強じゃな、それと金も必要じゃろう、君を弟子にしてやるから暇な時に手伝いに来なさい、給料も出すし、外の世界に出るなら薬学も役に立つじゃろう」
「ありがとうございます、本当にもう何から何まで至れり尽くせりで、いつかこの御恩はお返し致します」
村長が大きな口を開けて笑い始めた。
「がっはっは!そんなに改まらなくてもよい、頑張るのじゃぞ?」
そんなやり取りをしてふと外を見るともうすっかり夜になっていた。
「今日はもう遅い、帰り道は覚えているかい?」
「大丈夫です」
「ならば後日また来なさい、ワシはいつでもここで待っているぞ」
「わかりました」
そうして俺は村長の家を後にした、大きな煙突の村長の家は来た時よりも何故かずっと頼りがいがあるように思えた。
この村の夜空はひときは綺麗だった。この村以外の夜空は知らないが。
宿に帰るとマルタさんがいいタイミングで待ち構えていた。
「やっと帰って来たね!ダイニングに来な、うちの家族兼従業員を紹介するよ」
マルタさんは俺の手を引っ張りダイニングまで連れていく。マルタさん力強いな。
ダイニングまで行くと二人の若い男女が席に着いて待っていた。
「この男の子は村の孤児だったカイン・ルーズ。うちで引き取ったのさ、だから血は繋がってないけど家族だよ」
マルタさんは右側に座っていた爽やかで少し髪が長めの若い男を指さして言った。
「カインです、よろしくねキョウジくん」
「こちらこそ、よろしく」
「こっちの女の子はわたしの実の娘、エリナ・ルーズよ」
今度は左側に座っていた活発そうなショートカットの女の子を指さして言った。
「キョウジくんよろしくね!」
「よろしく」
一通り自己紹介が終わった後にマルタさんが喋り始める。
「さあ、今日はもう遅いから夕飯を食べて早く寝て早く起きるわよ!やる事はいっぱいあるからね!」
そう言うとマルタさんは皿にシチューを盛って三人の前に出す。すぐに全員分出揃い、みんなで手を合わせる。
「いただきます」
マルタさんのシチューは流石宿屋の女将と言うべきかとても美味しかった。
食事を始めてすぐに、エリナが話掛けてきた。
「キョウジくんって東の国の出身なんでしょ?」
「ああ、そうらしいね、自分でもよくわかんないけどね」
俺は苦笑いをする。
「私、キョウジくんの綺麗な黒髪はやっぱり東の国の物だと思うんだ!」
何故か妙にエリナ言葉には力が篭っていた、と言うか興奮している。何なんだこの子は、なんか怖いぞ……。
「私ね、黒髪って憧れなんだよねー、黒髪の美人さんってすごくかっこいいんだよ!」
なるほど、エリナが興奮してたのはそういう事だったのか。一人で納得していると横からカインが口を挟んだ。
「確かに綺麗だよね、黒髪の美人さんは、美人さんはね?」
「うるさいわねカイン!」
「こら!喧嘩してんじゃないよ!」
マルタさんが二人を叱る。すると二人は黙ってシチューを食べ始める。
「俺、エリナに言われるまで自分が黒髪だってわかんなかった」
場の空気を和ませるために笑いながらそんな事を言ってみる。
「そう言えば記憶がないんだっけ?鏡とか見なかったの?風呂場とかにもあったよね?」
「すっごい曇ってて見れなかったしあんまり見ようとも思わなかったんだよ」
「おかしいね、そんな曇るほど風呂は熱くしてなかったはずだけど……」
マルタさんが怪訝な顔をする。すると即座にカインが答える。
「エリナが面倒くさがって薪を一気に沢山燃やしたんだよ、魔術も使ってね」
すぐにエリナの顔を伺って見ると顔にやっちまったと書いてあった。わかりやすい子だ、どうりで風呂があんなに熱かった訳だ。
「エリナ、後で寝る前にわたしの所に来なさい」
マルタさんが低い声で脅すようにエリナに告げる。一方エリナはこの世の終わりみたいな顔をしている。そんなにヤバイのか。
そして全員がシチューを食べ終わり、みんなで手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
「さて、キョウジ、部屋に案内するからついておいで」
そう言うとマルタさんは階段を上って三階に移動する、俺はそれについていく。
「さあ、ここがキョウジの部屋だよ。好きに使っていいからね、ベッドはあるから今日はもうここで寝なさい」
「はい、ありがとうございます」
案内された部屋は三階の廊下の突き当たりの部屋だった。部屋はまだ殺風景だが、部屋から見える景色はなかなか綺麗だった。
「それじゃあ、おやすみ」
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俺は綺麗な夜空を見ながらこれからの生活に胸を踊らせてた。
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