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53話 何かを得るには
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ジューザラスが殆どの下級悪魔を引きつけてくれているが、それでもまだ完全に倒せたわけではない。
ハーシュは既に動き回っているが、それでも無理はしているはずだ。
全然そうは見えないが。
「きりがないな。倒しても倒しても向かって来る」
「そうだな。だけどここで俺達が倒さないと――え……?」
突然の出来事に、俺は間抜けな声を出してしまった。
だけど仕方がないだろう。
俺達の目の前にいた悪魔達が、灰のように散って一斉に消滅していったのだから。
「やった……!」
「勝ったぞのか……?」
「ああ……! 俺達は勝ったんだぁ!」
「死ななくて良かった……」
消えていく悪魔達を見て、傷を負い血を流す騎士や冒険者達からは、歓喜の声が上がった。
「ライ、これはどういうことだ」
「わからない。もしかしたら、グラデラの仕業かもしれない」
「それはない。余が殺したからな」
突然背後から声を掛けられて振り向くと、そこには足がおぼつかないグラの姿があった。
「その子がフネアスの生まれ変わりか」
「フネアス? 誰だそれは」
ハーシュは首を傾げて、意味がわかっていない顔をしている。
どうやら、自分が闇の神の生まれ変わりだとは知らないらしい。
後で教えてやらないとな。
「それでどうして悪魔は消えたの?」
「グラデラが死ねば他の悪魔も死ぬ。だから死んだんだ。ちなみに余も死ねば、他の神達も死ぬからな」
「え!?」
「冗談だ。というか、ジューザラス達はどこだ?」
「俺はここだ」
「私もいるよー」
ジューザラスは、今までにない程の傷を負っている。
これほどの傷を負うということは、相当強い悪魔だったんだな。
俺だったら確実に負けてたような気がする……。
嫌な事を考えながら、ヘルラレンに目を向けると顔に笑顔を浮かべているものの、疲労が溢れ出ている。
「なんだ。サボっていたのか」
「ふざけんな。俺はぶっ倒れそうになるぐれぇ戦ってたわ!」
「ジューザラスが倒れそうになるぐらいだと? 余計に信じられんな」
「ああ!? なんでそうなるんだよっ!」
倒れそうではいるが、いつも通りのジューザラスで安心した。
「おーい!」
どこからか声が聞こえ、周りを見渡してみるとジェネラル達に支えられながら、俺達の方へ向かって来ているリリル達の姿があった。
俺達はすぐに駆け寄って、ジュネラルの代わりにリリルを支える。
ジェネラル達も相当な傷を負っていた。
これ以上無理をさせるわけにはいかない。
「いやぁ、ジェネラル達に結局助けてもらっちゃったよ。皆を連れて逃げようとしたんだけどさぁ、その途中で下級悪魔に集団でやられちゃって。ハハハッ」
笑い事ではないと思うが。
「それでも皆僕のことを守ってくれてね。支配を解除するから、逃げても良いって言ったのに……」
「置いていけるわけないじゃないですか。な?」
「その通りです」
他のジェネラル以外も同じことを思っているらしい。
もしかしたら、全員根は良いのかもしれないな。
「あ、そうだ」
リリルは手招きをして、ジェネラル達に一人ずつ触れていく。
「これで支配を解いたよ。君達は自由だ」
「え、でも……」
「なんか君達を支配していると、どうしても申し訳なく思えてきちゃってね。だから力を使うのを止める」
五人は顔を見合わせた後、リリルの顔を見て微笑んだ。
「でも、俺達は貴方から離れるつもりはありませんよ」
「え? どうして?」
「俺達が初めて、自分から従いたいと思える人に出会ったんですから。俺達は変わっていますか?」
「そうだね。変わってるよ。本当に」
そう言いつつも、リリルは嬉しそうな表情を、隠さずに浮かべていた。
そういえば、まだルーレルが見当たらないな。
一体どこに行ったんだ?
「誰かルーレルを見たか?」
「余は知らん」
「俺もしらねぇぜ」
「私も」
確か、ルーレルはレレファスって悪魔と戦ってたよな。
それでまだ来てないってことは……。
「……っ!」
その瞬間、俺の体は一気に不安が支配して、いつの間にか駆け出していた。
「ライ!?」
グラが俺を呼んだのは聞こえたが、振り返って立ち止まっている暇はない。
俺は、ルーレルが勝ったと勝手に思い込んでいた。
だけど、もし……もしそうではなかったら。
もし命を落としていたら……!
「生きていてくれよ、ルーレル……!」
ルーレルが戦っていた場所に来てみたが、大勢の騎士や冒険者達がいるせいで、まだ見つけることが出来ていない。
絶対にこの辺りで戦っていたはずだ。
戦闘中に移動してしまったのかもしれない。
「急の走り出してどうしたんだよ!」
グラは俺の肩を掴んで、俺はそこで初めて振り返った。
ジューザラス達も追いかけて来ていたらしく、不思議がる表情をしている。
「この辺でルーレルが戦っていたんだ! それに上級悪魔の一番強い奴と!」
「はぁ!? あいつが俺の戦っていた野郎よりも強い悪魔と戦っていやがったのか!?」
「それは大変だね。早く見つけないと、取り返しがつかないことになるかもしれない」
ヘルラレンのその言葉で、俺達の間に更なる不安が押し寄せて、散らばって捜索をすることになった。
頼むから、絶対に無事でいてくれ……。
心の中で何度そう願っただろうか。
胸の中は、ハーシュを取り戻せた喜びから、ルーレルを見つけられない不安に完全に置き換わっていた。
首を何度も左右に動かし、体を何度も回転させて、そして――。
「ルーレル……っ!」
だが、決して良い再会ではなかった。
ルーレルは、地面に全身傷だらけで横たわり、意識が朦朧としている。
「おい、ルーレル! 大丈夫か!」
俺はすぐに抱き抱えて、グラ達の下へ連れて行こうとした時、初めて気が付いた。
ルーレルの両腕がないことに。
「この腕……何があったんだ!?」
「わからない……。けど……力の使いすぎのせい……だと思う……」
「そんな……! グラにすぐ治してもらおう!」
「多分無理だよ……」
「え?」
「だってこれは――」
「ルーレル!」
後ろから突然声が聞こえて振り返ってみると、グラが焦った表情をしながら向かって来ていた。
良かった……。
これでルーレルの腕が治せれる。
「ライの声が聞こえたから急いで来てみたんだが……。それで怪我の様子はどうだ」
「それが……」
グラもしゃがみ込んで、服を捲って腕の様子を見た。
「これは酷いな……。ほんの僅かだが、力は回復した。腕くらいすぐに治してやるからな」
グラは安心させるように微笑んで、ルーレルの肩に手を当てる。
力が使われると同時に、無くなった腕が元のように戻っていく――ことはなかった。
「どうしてだ……? どうして腕が戻らない……!」
「戻らないって、どういうことだよ!?」
「分からない。だが何故か戻らない。創造の力を使えば、作れないものなど無いはずなのに……」
「多分……これが代償……」
多分と言いながらも、その顔には確信を持っているような様子だった。
「私の力は……限界に達していたはずなのに……限界を超えて……悪魔と戦った……」
「限界を超えた……?」
「うん……。その代償がきっとこれ……。だから私の腕が……戻ることは無い……」
そんな……。
じゃあこれからルーレルは、両腕を失ったまま生活をしなくてはいけないのか……?
俺はもう二度と、ルーレルと剣を交える事は出来ないのか。
「そうか。だからなのか」
グラは突然納得したように小さく頷くと、創造の力を止めてルーレルの頭を軽く撫でた。
少し強張っていた表情が、頭を撫でられたことにより、安堵へと変わっていく。
「余の創造の力は、この世界にあるものなら力がある限り作り出すことが出来る。だが逆に、元から無いものを作り出すことは出来ない」
「だけど、さっきまでルーレルは、腕があったじゃないか」
「確かにそうだな。だがルーレルは、腕を光の力として変えた。それによって、ルーレルの腕は最・初・か・ら・存・在・し・な・か・っ・た・、ということになってしまった」
「だから、もうルーレルの腕を治せないってことか……?」
「残念だが……そういうことだ」
なんでだよ……。
なんでこうなるんだよ!
悪魔を全員倒して、国を無事守ることが出来た。
それなのに、どうしてルーレルがこんな目に遭わなければいけないんだ!
「こうなるのも……仕方がない……」
「仕方なくないだろ! お前は正しい事をしたんだぞ!」
「ライが納得出来ないのもわかる。だが、これはどうしようもない事だ。何かを得れば、何かを失う。失わずに得ることは、不可能な事だ。神でさえも」
ハーシュは既に動き回っているが、それでも無理はしているはずだ。
全然そうは見えないが。
「きりがないな。倒しても倒しても向かって来る」
「そうだな。だけどここで俺達が倒さないと――え……?」
突然の出来事に、俺は間抜けな声を出してしまった。
だけど仕方がないだろう。
俺達の目の前にいた悪魔達が、灰のように散って一斉に消滅していったのだから。
「やった……!」
「勝ったぞのか……?」
「ああ……! 俺達は勝ったんだぁ!」
「死ななくて良かった……」
消えていく悪魔達を見て、傷を負い血を流す騎士や冒険者達からは、歓喜の声が上がった。
「ライ、これはどういうことだ」
「わからない。もしかしたら、グラデラの仕業かもしれない」
「それはない。余が殺したからな」
突然背後から声を掛けられて振り向くと、そこには足がおぼつかないグラの姿があった。
「その子がフネアスの生まれ変わりか」
「フネアス? 誰だそれは」
ハーシュは首を傾げて、意味がわかっていない顔をしている。
どうやら、自分が闇の神の生まれ変わりだとは知らないらしい。
後で教えてやらないとな。
「それでどうして悪魔は消えたの?」
「グラデラが死ねば他の悪魔も死ぬ。だから死んだんだ。ちなみに余も死ねば、他の神達も死ぬからな」
「え!?」
「冗談だ。というか、ジューザラス達はどこだ?」
「俺はここだ」
「私もいるよー」
ジューザラスは、今までにない程の傷を負っている。
これほどの傷を負うということは、相当強い悪魔だったんだな。
俺だったら確実に負けてたような気がする……。
嫌な事を考えながら、ヘルラレンに目を向けると顔に笑顔を浮かべているものの、疲労が溢れ出ている。
「なんだ。サボっていたのか」
「ふざけんな。俺はぶっ倒れそうになるぐれぇ戦ってたわ!」
「ジューザラスが倒れそうになるぐらいだと? 余計に信じられんな」
「ああ!? なんでそうなるんだよっ!」
倒れそうではいるが、いつも通りのジューザラスで安心した。
「おーい!」
どこからか声が聞こえ、周りを見渡してみるとジェネラル達に支えられながら、俺達の方へ向かって来ているリリル達の姿があった。
俺達はすぐに駆け寄って、ジュネラルの代わりにリリルを支える。
ジェネラル達も相当な傷を負っていた。
これ以上無理をさせるわけにはいかない。
「いやぁ、ジェネラル達に結局助けてもらっちゃったよ。皆を連れて逃げようとしたんだけどさぁ、その途中で下級悪魔に集団でやられちゃって。ハハハッ」
笑い事ではないと思うが。
「それでも皆僕のことを守ってくれてね。支配を解除するから、逃げても良いって言ったのに……」
「置いていけるわけないじゃないですか。な?」
「その通りです」
他のジェネラル以外も同じことを思っているらしい。
もしかしたら、全員根は良いのかもしれないな。
「あ、そうだ」
リリルは手招きをして、ジェネラル達に一人ずつ触れていく。
「これで支配を解いたよ。君達は自由だ」
「え、でも……」
「なんか君達を支配していると、どうしても申し訳なく思えてきちゃってね。だから力を使うのを止める」
五人は顔を見合わせた後、リリルの顔を見て微笑んだ。
「でも、俺達は貴方から離れるつもりはありませんよ」
「え? どうして?」
「俺達が初めて、自分から従いたいと思える人に出会ったんですから。俺達は変わっていますか?」
「そうだね。変わってるよ。本当に」
そう言いつつも、リリルは嬉しそうな表情を、隠さずに浮かべていた。
そういえば、まだルーレルが見当たらないな。
一体どこに行ったんだ?
「誰かルーレルを見たか?」
「余は知らん」
「俺もしらねぇぜ」
「私も」
確か、ルーレルはレレファスって悪魔と戦ってたよな。
それでまだ来てないってことは……。
「……っ!」
その瞬間、俺の体は一気に不安が支配して、いつの間にか駆け出していた。
「ライ!?」
グラが俺を呼んだのは聞こえたが、振り返って立ち止まっている暇はない。
俺は、ルーレルが勝ったと勝手に思い込んでいた。
だけど、もし……もしそうではなかったら。
もし命を落としていたら……!
「生きていてくれよ、ルーレル……!」
ルーレルが戦っていた場所に来てみたが、大勢の騎士や冒険者達がいるせいで、まだ見つけることが出来ていない。
絶対にこの辺りで戦っていたはずだ。
戦闘中に移動してしまったのかもしれない。
「急の走り出してどうしたんだよ!」
グラは俺の肩を掴んで、俺はそこで初めて振り返った。
ジューザラス達も追いかけて来ていたらしく、不思議がる表情をしている。
「この辺でルーレルが戦っていたんだ! それに上級悪魔の一番強い奴と!」
「はぁ!? あいつが俺の戦っていた野郎よりも強い悪魔と戦っていやがったのか!?」
「それは大変だね。早く見つけないと、取り返しがつかないことになるかもしれない」
ヘルラレンのその言葉で、俺達の間に更なる不安が押し寄せて、散らばって捜索をすることになった。
頼むから、絶対に無事でいてくれ……。
心の中で何度そう願っただろうか。
胸の中は、ハーシュを取り戻せた喜びから、ルーレルを見つけられない不安に完全に置き換わっていた。
首を何度も左右に動かし、体を何度も回転させて、そして――。
「ルーレル……っ!」
だが、決して良い再会ではなかった。
ルーレルは、地面に全身傷だらけで横たわり、意識が朦朧としている。
「おい、ルーレル! 大丈夫か!」
俺はすぐに抱き抱えて、グラ達の下へ連れて行こうとした時、初めて気が付いた。
ルーレルの両腕がないことに。
「この腕……何があったんだ!?」
「わからない……。けど……力の使いすぎのせい……だと思う……」
「そんな……! グラにすぐ治してもらおう!」
「多分無理だよ……」
「え?」
「だってこれは――」
「ルーレル!」
後ろから突然声が聞こえて振り返ってみると、グラが焦った表情をしながら向かって来ていた。
良かった……。
これでルーレルの腕が治せれる。
「ライの声が聞こえたから急いで来てみたんだが……。それで怪我の様子はどうだ」
「それが……」
グラもしゃがみ込んで、服を捲って腕の様子を見た。
「これは酷いな……。ほんの僅かだが、力は回復した。腕くらいすぐに治してやるからな」
グラは安心させるように微笑んで、ルーレルの肩に手を当てる。
力が使われると同時に、無くなった腕が元のように戻っていく――ことはなかった。
「どうしてだ……? どうして腕が戻らない……!」
「戻らないって、どういうことだよ!?」
「分からない。だが何故か戻らない。創造の力を使えば、作れないものなど無いはずなのに……」
「多分……これが代償……」
多分と言いながらも、その顔には確信を持っているような様子だった。
「私の力は……限界に達していたはずなのに……限界を超えて……悪魔と戦った……」
「限界を超えた……?」
「うん……。その代償がきっとこれ……。だから私の腕が……戻ることは無い……」
そんな……。
じゃあこれからルーレルは、両腕を失ったまま生活をしなくてはいけないのか……?
俺はもう二度と、ルーレルと剣を交える事は出来ないのか。
「そうか。だからなのか」
グラは突然納得したように小さく頷くと、創造の力を止めてルーレルの頭を軽く撫でた。
少し強張っていた表情が、頭を撫でられたことにより、安堵へと変わっていく。
「余の創造の力は、この世界にあるものなら力がある限り作り出すことが出来る。だが逆に、元から無いものを作り出すことは出来ない」
「だけど、さっきまでルーレルは、腕があったじゃないか」
「確かにそうだな。だがルーレルは、腕を光の力として変えた。それによって、ルーレルの腕は最・初・か・ら・存・在・し・な・か・っ・た・、ということになってしまった」
「だから、もうルーレルの腕を治せないってことか……?」
「残念だが……そういうことだ」
なんでだよ……。
なんでこうなるんだよ!
悪魔を全員倒して、国を無事守ることが出来た。
それなのに、どうしてルーレルがこんな目に遭わなければいけないんだ!
「こうなるのも……仕方がない……」
「仕方なくないだろ! お前は正しい事をしたんだぞ!」
「ライが納得出来ないのもわかる。だが、これはどうしようもない事だ。何かを得れば、何かを失う。失わずに得ることは、不可能な事だ。神でさえも」
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