51 / 54
51話 大切な仲間
しおりを挟む
シーミナは溢れる涙を拭き、今から救うべき者の下へ足を急がせた。
僕は何を泣いているんだ。
まだ何も出来ていないじゃないか。
僕はフネアスに救ってもらったように、今度は僕がフネアスを救うんだ。
そして見慣れた光景が広がっていき、まだ拘束されたままでいたフネアスの姿を目で捉えた。
もうすでにリリル達の姿はない。
無事に避難出来たってことかな。
だったらもう何も気にせずに、フネアスを救うことができる。
シーミナは反射の力を使い、内側から力を加えてフネアスの拘束を解いた。
今頃気がついたけど、僕が自然に力が使えるようになってる……。
これもライのおかげだね。
きっと僕がしてこなかった努力を沢山したんだろうな……。
「どうして私の封印を解いた」
突然拘束を解かれたフネアスは、殺気を肌で感じるほど放ちながらも、シーミナに向かって質問した。
「君を助けるためだよ」
「私は助けなど求めていない」
「でも僕には君が助けを求めているように感じるよ」
フネアスの瞳が微かに揺れて、少し苦しむような表情を見せた。
「ねえフネアス。戻って来なよ。本当はそんなことしたくないんでしょ?」
「……」
「フネアス。僕が必ず君を助け――」
「黙れっ!」
鋭い声と共に、漆黒の斬撃が周りを襲っていく。
シーミナは瞬時に力を発動して、自分の身をなんとか守った。
「私はフネアスなのではない! 私は……私は……!」
地面に膝をついて頭を抱えながら苦しみ始め、まるで自分の中にいる誰かと戦っているようだ。
だがその苦しみに抵抗するように、鋭い目でシーミナを捉えると飛び掛かるようにして襲いかかった。
「フネアス! 目を覚ますんだ!」
反射の力を使ってフネアスの攻撃を全て弾き飛ばす。
しかし、フネアスの攻撃の手が止まることはない。
両手の中で闇の力で塊を作り、それを地面に向けて打ち付ける。
地面にぶつかると同時に、凄まじい衝撃波と闇の力が侵食していく。
僕の力では反撃をする事が出来ない……!
いつまでも守っているだけでは無駄――。
『シーミナ、私が必ずお前を助けてやるからな』
今の記憶は……。
そうだ……僕が聞いたフネアスの最期の言葉だ。
あの時フネアスは、自分の身を犠牲にしてでも僕を救おうとしてくれた。
力が暴走してしまった僕に触れれば、どうなるかなんて分かっていたはずなのに……。
今自分がすべき事をシーミナは理解した。
誰かと会話するのに反射の力は必要か?
誰かに触れるのに反射の力は必要か?
誰かを抱きしめるのに反射の力は必要か?
「いや、いらないよね」
そしてシーミナは、自分の身を守るために使っていた反射の力を解除した。
それと同時に、衝撃波と闇の力が全身を襲った。
闇の力に触れた瞬間、体中に傷を負い少しでも気を抜けば倒れてしまいそうになる。
それでもシーミナはあの時のことを思い浮かべて、目の前で苦しむフネアスに足を進める。
一歩、また一歩、ゆっくりと近づいていく。
近づけば近づくほど、闇の力は強くなり体に大きな傷を負っていく。
だがそれでも止まりはしない。
そして――。
「なっ……!? 貴様何を――」
誰も近くにいないと思っていたのにも関わらず、それも傷だらけで立っていたシーミナに、フネアスは目を見開いて声を出した。
そして立ちあがろうと足を上げた直後、倒れ込むようにしてシーミナはフネアスを抱きしめた。
「やっと……ここまで来れた……」
「何をしている! 離せ!」
突然の出来事に混乱しながらも、シーミナを振り解こうと必死に体を動かした。
だがそれでも、シーミナが離れることはなかった。
「絶対に離さない……! フネアスはあの時、最期まで抱きしめるのをやめなかった! だから僕だって絶対に離れない!」
「私はフネアスなのではない! 私は――」
「君はフネアスだよ! それ以外の他の誰でもない! 君は闇の神フネアスだ!」
シーミナの必死な声が、闇の力と共に空中に広がっていく。
しかしそれでも、フネアスの頭の中にその声が響き続けた。
フネアスに何かしらの影響を与えることができたのか、放出されていた闇の力は次第に弱まり始めた。
「私は……私は……」
混乱しているように、何度も何度も同じ言葉を繰り返して顔を手で押さえた。
だがそんなフネアスを安心させるように、シーミナは笑顔を浮かべながら抱きしめ続ける。
そしてゆっくりと、穏やかな口調で言葉を発した。
「大丈夫だよ。僕は君が帰って来るのを待ってる。だから戻っておいで。フネアス」
「……っ!」
ああ……いつぶりだろうか。
この懐かしい声を聞くのは。
もう何十年も聞いていなかったが、久しぶりに聞くことが出来た。
それに私を呼んでいるではないか。
だが戻っておいでとはなんだ。
私は子供ではないぞ。
だがまあ、私を呼んでいることだし、行ってやるとするか。
待っていろよ、シーミナ。
「……お帰り。フネアス」
ちゃんと戻ることが出来たんだね……。
良かったよ……。
今シーミナが体を両腕で支えているのは、フネアスの気配を失ったハーシュだった。
気を失っていて、少しでもシーミナが力を緩めれば……頭から倒れてしまう。
僕の役割はこれで終わりだね……。
じゃあ僕もそろそろ戻るとするよ。
次はライ、君の番だよ。
他の皆を、そしてこの子を……よろしくね。
「……ああ。任せてくれ」
「……うぅ……。ライ……?」
「久しぶり。ハー――」
俺の顔を見て呆然としていたハーシュは、段々涙を浮かび始めたと思ったら、勢いよく飛びついてきた。
長い間ハーシュと共に過ごしたが、涙を見たのは初めてかもしれない。
「よかった……! 生きていてくれたんだな……!」
「ある人が助けてくれたからな」
俺に何があったかは、また後で話をするとしよう。
この場で話をするには長すぎるからな。
「ハーシュ立てるか?」
フネアスがあれだけ闇の力を使ってしまったんだから、体に相当な負担がかかってしまっている。
と、思っていたが。
「ああ、問題ない」
装備に付いた汚れを払いながら、特に傷を気にすることなく立ち上がった。
やっぱりハーシュは凄いな。
俺がどれだけ強くなろうと、ハーシュには到底敵いそうにない。
「私のせいでこうなってしまったのか」
目の前で広がる戦場を見ながら、ハーシュは静かに口を開いた。
「……え? 違うだろ。これは悪魔が――」
「何も違わないさ。私が強ければ、もっと抵抗していれば、あの時連れ去られなければ、こんなことにはならなかった……!」
歯を噛み締めて、右手からは爪が食い込み出血している。
「ずっと少しだけ意識はあった。まるで夢の中にいるかのような感じだった。だが記憶はある。命を踏み躙った記憶も、何もかも。
私は数えきれない程の命を奪った。
人として最低な行いをしながら、今、私は生きている。
私はあの夢の中にいる感覚のまま……死ぬべきだったのでは――」
「それは違うぞ」
俺は自然とその言葉が出てしまった。
さっきまで何と返せばいいのか分からなかったというのに、今は自然と流れるように出ていった。
「消えた命が戻ることはない。それは神でさえ同じだ。だけど、まだ消えていない命は救うことが出来る」
ハーシュがしてしまった事は消えない。
命だって戻らない。
だがそれでもハーシュは、数え切れない程の命を救ってきて、そしてこれからも救い続ける。
それに――。
「皆がハーシュが戻るのを待っている。君を必要としている。君が生きて、奪ってしまった命以上に、これから多くの命を救っていくんだ」
「……死ぬべきだったなんて思ってすまなかった。私が間違っていた。奪ってしまった命を胸で思い出し続け、勇者として私はこれからも生きる」
俺がハーシュに伝えたことは、他の人からしたら間違ったことを言っていると思われるかもしれない。
全てはハーシュの責任だ。
奪った命を償うために死ぬべきだ。
勇者としてふさわしくない。
こう思う人もきっといるだろう。
だけど俺は、ハーシュに伝えたことが間違っていたかもしれないなんて、絶対に思うことはない。
「ライ。こうして共に戦うのは久しぶりだな」
「そうだな。俺も特訓で強くなったし、もう足は引っ張らないぞ?」
嘘を言ったと思ったのか、ハーシュは笑みを浮かべた。
「そうか。それは楽しみだな」
「本当のことだからな」
俺はハーシュを信じ続ける。
これからも多くの命を救うと。
同じ勇者として。
そして、大切な仲間の一人として。
僕は何を泣いているんだ。
まだ何も出来ていないじゃないか。
僕はフネアスに救ってもらったように、今度は僕がフネアスを救うんだ。
そして見慣れた光景が広がっていき、まだ拘束されたままでいたフネアスの姿を目で捉えた。
もうすでにリリル達の姿はない。
無事に避難出来たってことかな。
だったらもう何も気にせずに、フネアスを救うことができる。
シーミナは反射の力を使い、内側から力を加えてフネアスの拘束を解いた。
今頃気がついたけど、僕が自然に力が使えるようになってる……。
これもライのおかげだね。
きっと僕がしてこなかった努力を沢山したんだろうな……。
「どうして私の封印を解いた」
突然拘束を解かれたフネアスは、殺気を肌で感じるほど放ちながらも、シーミナに向かって質問した。
「君を助けるためだよ」
「私は助けなど求めていない」
「でも僕には君が助けを求めているように感じるよ」
フネアスの瞳が微かに揺れて、少し苦しむような表情を見せた。
「ねえフネアス。戻って来なよ。本当はそんなことしたくないんでしょ?」
「……」
「フネアス。僕が必ず君を助け――」
「黙れっ!」
鋭い声と共に、漆黒の斬撃が周りを襲っていく。
シーミナは瞬時に力を発動して、自分の身をなんとか守った。
「私はフネアスなのではない! 私は……私は……!」
地面に膝をついて頭を抱えながら苦しみ始め、まるで自分の中にいる誰かと戦っているようだ。
だがその苦しみに抵抗するように、鋭い目でシーミナを捉えると飛び掛かるようにして襲いかかった。
「フネアス! 目を覚ますんだ!」
反射の力を使ってフネアスの攻撃を全て弾き飛ばす。
しかし、フネアスの攻撃の手が止まることはない。
両手の中で闇の力で塊を作り、それを地面に向けて打ち付ける。
地面にぶつかると同時に、凄まじい衝撃波と闇の力が侵食していく。
僕の力では反撃をする事が出来ない……!
いつまでも守っているだけでは無駄――。
『シーミナ、私が必ずお前を助けてやるからな』
今の記憶は……。
そうだ……僕が聞いたフネアスの最期の言葉だ。
あの時フネアスは、自分の身を犠牲にしてでも僕を救おうとしてくれた。
力が暴走してしまった僕に触れれば、どうなるかなんて分かっていたはずなのに……。
今自分がすべき事をシーミナは理解した。
誰かと会話するのに反射の力は必要か?
誰かに触れるのに反射の力は必要か?
誰かを抱きしめるのに反射の力は必要か?
「いや、いらないよね」
そしてシーミナは、自分の身を守るために使っていた反射の力を解除した。
それと同時に、衝撃波と闇の力が全身を襲った。
闇の力に触れた瞬間、体中に傷を負い少しでも気を抜けば倒れてしまいそうになる。
それでもシーミナはあの時のことを思い浮かべて、目の前で苦しむフネアスに足を進める。
一歩、また一歩、ゆっくりと近づいていく。
近づけば近づくほど、闇の力は強くなり体に大きな傷を負っていく。
だがそれでも止まりはしない。
そして――。
「なっ……!? 貴様何を――」
誰も近くにいないと思っていたのにも関わらず、それも傷だらけで立っていたシーミナに、フネアスは目を見開いて声を出した。
そして立ちあがろうと足を上げた直後、倒れ込むようにしてシーミナはフネアスを抱きしめた。
「やっと……ここまで来れた……」
「何をしている! 離せ!」
突然の出来事に混乱しながらも、シーミナを振り解こうと必死に体を動かした。
だがそれでも、シーミナが離れることはなかった。
「絶対に離さない……! フネアスはあの時、最期まで抱きしめるのをやめなかった! だから僕だって絶対に離れない!」
「私はフネアスなのではない! 私は――」
「君はフネアスだよ! それ以外の他の誰でもない! 君は闇の神フネアスだ!」
シーミナの必死な声が、闇の力と共に空中に広がっていく。
しかしそれでも、フネアスの頭の中にその声が響き続けた。
フネアスに何かしらの影響を与えることができたのか、放出されていた闇の力は次第に弱まり始めた。
「私は……私は……」
混乱しているように、何度も何度も同じ言葉を繰り返して顔を手で押さえた。
だがそんなフネアスを安心させるように、シーミナは笑顔を浮かべながら抱きしめ続ける。
そしてゆっくりと、穏やかな口調で言葉を発した。
「大丈夫だよ。僕は君が帰って来るのを待ってる。だから戻っておいで。フネアス」
「……っ!」
ああ……いつぶりだろうか。
この懐かしい声を聞くのは。
もう何十年も聞いていなかったが、久しぶりに聞くことが出来た。
それに私を呼んでいるではないか。
だが戻っておいでとはなんだ。
私は子供ではないぞ。
だがまあ、私を呼んでいることだし、行ってやるとするか。
待っていろよ、シーミナ。
「……お帰り。フネアス」
ちゃんと戻ることが出来たんだね……。
良かったよ……。
今シーミナが体を両腕で支えているのは、フネアスの気配を失ったハーシュだった。
気を失っていて、少しでもシーミナが力を緩めれば……頭から倒れてしまう。
僕の役割はこれで終わりだね……。
じゃあ僕もそろそろ戻るとするよ。
次はライ、君の番だよ。
他の皆を、そしてこの子を……よろしくね。
「……ああ。任せてくれ」
「……うぅ……。ライ……?」
「久しぶり。ハー――」
俺の顔を見て呆然としていたハーシュは、段々涙を浮かび始めたと思ったら、勢いよく飛びついてきた。
長い間ハーシュと共に過ごしたが、涙を見たのは初めてかもしれない。
「よかった……! 生きていてくれたんだな……!」
「ある人が助けてくれたからな」
俺に何があったかは、また後で話をするとしよう。
この場で話をするには長すぎるからな。
「ハーシュ立てるか?」
フネアスがあれだけ闇の力を使ってしまったんだから、体に相当な負担がかかってしまっている。
と、思っていたが。
「ああ、問題ない」
装備に付いた汚れを払いながら、特に傷を気にすることなく立ち上がった。
やっぱりハーシュは凄いな。
俺がどれだけ強くなろうと、ハーシュには到底敵いそうにない。
「私のせいでこうなってしまったのか」
目の前で広がる戦場を見ながら、ハーシュは静かに口を開いた。
「……え? 違うだろ。これは悪魔が――」
「何も違わないさ。私が強ければ、もっと抵抗していれば、あの時連れ去られなければ、こんなことにはならなかった……!」
歯を噛み締めて、右手からは爪が食い込み出血している。
「ずっと少しだけ意識はあった。まるで夢の中にいるかのような感じだった。だが記憶はある。命を踏み躙った記憶も、何もかも。
私は数えきれない程の命を奪った。
人として最低な行いをしながら、今、私は生きている。
私はあの夢の中にいる感覚のまま……死ぬべきだったのでは――」
「それは違うぞ」
俺は自然とその言葉が出てしまった。
さっきまで何と返せばいいのか分からなかったというのに、今は自然と流れるように出ていった。
「消えた命が戻ることはない。それは神でさえ同じだ。だけど、まだ消えていない命は救うことが出来る」
ハーシュがしてしまった事は消えない。
命だって戻らない。
だがそれでもハーシュは、数え切れない程の命を救ってきて、そしてこれからも救い続ける。
それに――。
「皆がハーシュが戻るのを待っている。君を必要としている。君が生きて、奪ってしまった命以上に、これから多くの命を救っていくんだ」
「……死ぬべきだったなんて思ってすまなかった。私が間違っていた。奪ってしまった命を胸で思い出し続け、勇者として私はこれからも生きる」
俺がハーシュに伝えたことは、他の人からしたら間違ったことを言っていると思われるかもしれない。
全てはハーシュの責任だ。
奪った命を償うために死ぬべきだ。
勇者としてふさわしくない。
こう思う人もきっといるだろう。
だけど俺は、ハーシュに伝えたことが間違っていたかもしれないなんて、絶対に思うことはない。
「ライ。こうして共に戦うのは久しぶりだな」
「そうだな。俺も特訓で強くなったし、もう足は引っ張らないぞ?」
嘘を言ったと思ったのか、ハーシュは笑みを浮かべた。
「そうか。それは楽しみだな」
「本当のことだからな」
俺はハーシュを信じ続ける。
これからも多くの命を救うと。
同じ勇者として。
そして、大切な仲間の一人として。
0
お気に入りに追加
965
あなたにおすすめの小説
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる