異世界に召喚されて失明したけど幸せです。

失明してるんだって……

まだ誰だか分からないけど僕を抱えてくれている人は、何だかずっと歩いているみたい

あと僕、何かに覆われてる……
もともと包まれてるのに、また包むって
あっっっっついんだけど！

｢うぁ～ぅ！あぅぅ｣

伝わらないかなー
うん、ホントに喋れないの不便！

｢こら、動かない。もう少し我慢してください｣

む、怒られた
しょうがないなぁ、我慢するかぁ



ぺちぺち

｢んんぅ……｣

ぺちぺち 

叩かないでよぉ……眠いんだよ～
んん？僕寝てたのかな

ぺち

｢あぅっ！｣

｢わ、いきなり止めて下さい｣

ふんっ、そっちが起きろって言ったんでしょーが！
知らん知らん！

｢ほら、膨れないで下さい。……元気そうで良かったです｣

……この人は撫でるのが好きなのかな
さっきから何かと撫でられてるぞ？

｢あれ？何処を見てるんです？私は此方ですよ｣

え、どこって真っ直ぐ見てるつもりだけど
あ、そういえば視界が真っ暗なんだよね
何でだろ

｢……、失礼しますね｣

｢う？｣

触られてる
何してんのかな、擽ったい……ふへへ

しばらく顔を触られる

｢あぁ、やっぱり。貴方は失明してしまっているようですね……｣

失明？目が見えなくなるやつ？
え、わざわざ転生したのに!?嘘でしょ??

｢うぅ……｣

有り得ない!!!!! ٩( `^´ )۶ﾌﾟﾝｽｺ

｢そんなに落ち込まないで下さい。私が守りますから｣

うぇ？めっさイケボが聴こえた気がする
一瞬、お花が舞った気がしたよ？
見えないけど、きっとイケメンだね！

｢あぅ！｣

イケメン爆発しろ!!!!!

｢ふふ、貴方は天使のようですねぇ｣

僕は今、怒っtなでなで

なでなで

(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)ふへへ

∑(ºωº｀*)はっ

なでなで

(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)ふへ……