40 / 416
第3章 動き出す陰謀
第40話 出立
しおりを挟む
「ええっ、この街を出る!?」
「ああ。店主には世話になったから、挨拶に来た。今までありがとう。といっても、もしかしたら、すぐに戻ってくるかもしれないけどな」
「そうですか…………。街の救世主様ということを抜きにしても寂しくなりますね。こちらこそ、カグヤとイヴを引き取って頂いて、ありがとうございます。これからも2人のこと、よろしくお願い致します」
「ああ。悪いな、急に居なくなって…………そっちも困るだろ。なんせ、上に報告ができなくなるんだからな」
「ほ、報告!?い、一体、何のこと……」
「落ち着け。大丈夫だ、店主には手を出さない。なぜなら、俺があんたを気に入っているからだ。だから、今まで見逃してやっていた…………きっと何か理由があるんだろ?」
「す、すみません…………」
「まぁ、いいさ。それは今度会った時にでも聞かせてくれ」
「……………」
「そう暗い顔をするな。店主が罪悪感に苛まれる必要はないし、俺が勝手にそう思ったってだけだ。だから、上へもシンヤ一行は何にも気が付くことなく、街を出ていったと報告してくれればいい。そうすれば、店主がしくじったと思われずに済むだろ?」
「ほ、本当によろしいんですか?わ、私にそこまで」
「気にすんな。あと覚えておけ。俺は店主の………ミーム・トリセルの味方だ」
「ありがとうございます…………では行ってらっしゃいませ。皆様のご無事を心の底から祈っております」
「ああ、行ってくる」
――――――――――――――――――――
「よろしいんですか?見逃して」
「ああ…………不思議とあの男は嫌いになれないんだ」
「では組織の方を?」
「いや、それは向こうが本格的にこちらに何かしてきた時だな…………だから、お前らも常に警戒は怠るなよ?」
「かしこまりました!」
「襲ってきたら、魔物の餌にしてやりますわ」
「遂にアタシも組織壊滅デビューか?」
「そんな、デビューは、ない」
「…………っていうか、サラさんもサラッととんでもないこと言ってますよね?」
「ププッ………こほんっ。ダジャレのレベルが低すぎるのじゃ」
「今、軽く笑っていただろう」
「もし、戦いなんてことになったら、相手に同情するわ」
「覚えてやがれデス!」
「それ、悪役の台詞なの」
――――――――――――――――――――
「そうか…………やはり、行くんじゃな?」
「ああ。今までありがとう。どうやら、随分と俺達のことを気にかけてくれてたみたいだな」
「な、何のことか分からんのぅ………ってニヤニヤするでない!お主らもその生暖かい目はやめるのじゃ!」
「ジジイの照れ顔とか、めっちゃキショいな」
「ふんっ!ワシもお主のようなガキんちょが居なくなって、せいせいするわ」
「おい、くだらんことで話を脱線させるな」
「それはお主も一緒じゃ!」
「同レベル………」
「ツッコむ方がいらっしゃらないと収拾がつかなくなりますわ」
「とにかく、これの更新はここではできないんだろ?」
「そうじゃな、残念ながら…………じゃが、今すぐでなくとも。ま、まぁ別にワシはどうでもいいんじゃが」
「いや、実は迷宮都市での目的はもう1つあってな………何らかのトラブルに巻き込まれた場合などを考えると今から余裕を持って出発しておいた方がいいと思ってな」
「もう1つの目的?なんじゃ、それは」
「ずばり、オークションだ」
――――――――――――――――――――
「あ、シンヤさん!おかえりなさい!マスターとのお別れは済みました?」
「ああ。お前らも今までありがとう。俺達の相手は大変だっただろ?」
「そうですね………色々なことがありましたね。でも、シンヤさん達がいらしてから、間違いなく何かが変わりました!こちらこそ、今までありがとうございました!」
「どういたしまして」
「それにしても一番寂しく感じているのはやっぱり、マスターでしょうね」
「ん?どういうことだ?」
「あれ?もしかして、知らないんですか?」
「何をだ?」
「いえ、実はマスターには昔、シンヤさんぐらいの歳の息子さんがいらっしゃったんです。すごく溺愛していたらしいのですが、それを直接、態度で本人に示すことはなかったそうで当時は今ほどの余裕もなく、毎日仕事ばかりしていたみたいです。そのせいか、相手にされていないと感じた息子さんが冒険者になって、復讐と称して身の丈に合わないクエストをわざわざ受注したんです。これをクリアして見返してやると………。ですが、息子さんはそのまま行ったきり、帰ってこなかったのです。マスターは深く悲しみ、己の不甲斐なさ、そして息子さんが感じていたものに全く気が付いていなかったことを激しく後悔しました。そこからです。マスターが冒険者に対して、熱心に指導を行い、依頼を失敗した時の罰則を設けたのは。今後、こういったことがあってはならない、自分がまだ生きている内はしっかりと見張っていようと決めたんです」
「……………」
「もしかしたら、息子さんもただ見返したいだけでそんな行動に出た訳じゃないんじゃないでしょうか。普段、仕事で冒険者のことばかり考えている父親に自分のことももっと見て欲しい、認めてもらいたいと思って冒険者になったとか………」
「…………俺に対して、特に世話を焼く理由は?」
「ああ、それはですね……………」
――――――――――――――――――――
「おい、この世話焼きジジイ!」
「うおっ、な、何じゃ、シンヤか。驚かすでないぞよ。いきなり、ギルドマスター室を開けて入ってくるから、何事かと思ったわい。人がせっかく、これから休憩を………」
「何を勘違いしてるのか知らないが、言っておくけどな………」
「ど、どうしたというんじゃ。一旦、落ち着け」
「今生の別れじゃねぇんだぞ!約束してやるよ!俺達は必ず、ここに戻ってくる!それが一体、いつになるのかはまだ分からないが…………そうじゃなくても何か困ったことがあれば、いつでも言え!」
「………………」
「ここに通信の魔道具を置いていく。忘れるな。助けが欲しければ、いつでも呼べ………すぐに駆けつけるから」
「な、何なのじゃ、お主は………こ、こんな老いぼれごときにそんなことを…………わざわざ大声を出してまで言うことか?」
「もう一つだけ言っておくことがある」
「?」
「いいか?一度しか言わないから、よく聞いとけよ」
「う、うむ」
「俺もお前のことを本当の父親のように思っている」
「…………お、お主…………一体、どこでそれを」
「じゃあ、元気でな」
「ち、ちょっと待っとくれ!おい、シンヤ!」
――――――――――――――――――――
「ああ、それはですね…………なんでもシンヤさんがその息子さんにそっくりだそうですよ?といっても髪色とか性格は全然似てないみたいなんですが、顔と雰囲気は息子さんそのものらしいんです」
「ああ。店主には世話になったから、挨拶に来た。今までありがとう。といっても、もしかしたら、すぐに戻ってくるかもしれないけどな」
「そうですか…………。街の救世主様ということを抜きにしても寂しくなりますね。こちらこそ、カグヤとイヴを引き取って頂いて、ありがとうございます。これからも2人のこと、よろしくお願い致します」
「ああ。悪いな、急に居なくなって…………そっちも困るだろ。なんせ、上に報告ができなくなるんだからな」
「ほ、報告!?い、一体、何のこと……」
「落ち着け。大丈夫だ、店主には手を出さない。なぜなら、俺があんたを気に入っているからだ。だから、今まで見逃してやっていた…………きっと何か理由があるんだろ?」
「す、すみません…………」
「まぁ、いいさ。それは今度会った時にでも聞かせてくれ」
「……………」
「そう暗い顔をするな。店主が罪悪感に苛まれる必要はないし、俺が勝手にそう思ったってだけだ。だから、上へもシンヤ一行は何にも気が付くことなく、街を出ていったと報告してくれればいい。そうすれば、店主がしくじったと思われずに済むだろ?」
「ほ、本当によろしいんですか?わ、私にそこまで」
「気にすんな。あと覚えておけ。俺は店主の………ミーム・トリセルの味方だ」
「ありがとうございます…………では行ってらっしゃいませ。皆様のご無事を心の底から祈っております」
「ああ、行ってくる」
――――――――――――――――――――
「よろしいんですか?見逃して」
「ああ…………不思議とあの男は嫌いになれないんだ」
「では組織の方を?」
「いや、それは向こうが本格的にこちらに何かしてきた時だな…………だから、お前らも常に警戒は怠るなよ?」
「かしこまりました!」
「襲ってきたら、魔物の餌にしてやりますわ」
「遂にアタシも組織壊滅デビューか?」
「そんな、デビューは、ない」
「…………っていうか、サラさんもサラッととんでもないこと言ってますよね?」
「ププッ………こほんっ。ダジャレのレベルが低すぎるのじゃ」
「今、軽く笑っていただろう」
「もし、戦いなんてことになったら、相手に同情するわ」
「覚えてやがれデス!」
「それ、悪役の台詞なの」
――――――――――――――――――――
「そうか…………やはり、行くんじゃな?」
「ああ。今までありがとう。どうやら、随分と俺達のことを気にかけてくれてたみたいだな」
「な、何のことか分からんのぅ………ってニヤニヤするでない!お主らもその生暖かい目はやめるのじゃ!」
「ジジイの照れ顔とか、めっちゃキショいな」
「ふんっ!ワシもお主のようなガキんちょが居なくなって、せいせいするわ」
「おい、くだらんことで話を脱線させるな」
「それはお主も一緒じゃ!」
「同レベル………」
「ツッコむ方がいらっしゃらないと収拾がつかなくなりますわ」
「とにかく、これの更新はここではできないんだろ?」
「そうじゃな、残念ながら…………じゃが、今すぐでなくとも。ま、まぁ別にワシはどうでもいいんじゃが」
「いや、実は迷宮都市での目的はもう1つあってな………何らかのトラブルに巻き込まれた場合などを考えると今から余裕を持って出発しておいた方がいいと思ってな」
「もう1つの目的?なんじゃ、それは」
「ずばり、オークションだ」
――――――――――――――――――――
「あ、シンヤさん!おかえりなさい!マスターとのお別れは済みました?」
「ああ。お前らも今までありがとう。俺達の相手は大変だっただろ?」
「そうですね………色々なことがありましたね。でも、シンヤさん達がいらしてから、間違いなく何かが変わりました!こちらこそ、今までありがとうございました!」
「どういたしまして」
「それにしても一番寂しく感じているのはやっぱり、マスターでしょうね」
「ん?どういうことだ?」
「あれ?もしかして、知らないんですか?」
「何をだ?」
「いえ、実はマスターには昔、シンヤさんぐらいの歳の息子さんがいらっしゃったんです。すごく溺愛していたらしいのですが、それを直接、態度で本人に示すことはなかったそうで当時は今ほどの余裕もなく、毎日仕事ばかりしていたみたいです。そのせいか、相手にされていないと感じた息子さんが冒険者になって、復讐と称して身の丈に合わないクエストをわざわざ受注したんです。これをクリアして見返してやると………。ですが、息子さんはそのまま行ったきり、帰ってこなかったのです。マスターは深く悲しみ、己の不甲斐なさ、そして息子さんが感じていたものに全く気が付いていなかったことを激しく後悔しました。そこからです。マスターが冒険者に対して、熱心に指導を行い、依頼を失敗した時の罰則を設けたのは。今後、こういったことがあってはならない、自分がまだ生きている内はしっかりと見張っていようと決めたんです」
「……………」
「もしかしたら、息子さんもただ見返したいだけでそんな行動に出た訳じゃないんじゃないでしょうか。普段、仕事で冒険者のことばかり考えている父親に自分のことももっと見て欲しい、認めてもらいたいと思って冒険者になったとか………」
「…………俺に対して、特に世話を焼く理由は?」
「ああ、それはですね……………」
――――――――――――――――――――
「おい、この世話焼きジジイ!」
「うおっ、な、何じゃ、シンヤか。驚かすでないぞよ。いきなり、ギルドマスター室を開けて入ってくるから、何事かと思ったわい。人がせっかく、これから休憩を………」
「何を勘違いしてるのか知らないが、言っておくけどな………」
「ど、どうしたというんじゃ。一旦、落ち着け」
「今生の別れじゃねぇんだぞ!約束してやるよ!俺達は必ず、ここに戻ってくる!それが一体、いつになるのかはまだ分からないが…………そうじゃなくても何か困ったことがあれば、いつでも言え!」
「………………」
「ここに通信の魔道具を置いていく。忘れるな。助けが欲しければ、いつでも呼べ………すぐに駆けつけるから」
「な、何なのじゃ、お主は………こ、こんな老いぼれごときにそんなことを…………わざわざ大声を出してまで言うことか?」
「もう一つだけ言っておくことがある」
「?」
「いいか?一度しか言わないから、よく聞いとけよ」
「う、うむ」
「俺もお前のことを本当の父親のように思っている」
「…………お、お主…………一体、どこでそれを」
「じゃあ、元気でな」
「ち、ちょっと待っとくれ!おい、シンヤ!」
――――――――――――――――――――
「ああ、それはですね…………なんでもシンヤさんがその息子さんにそっくりだそうですよ?といっても髪色とか性格は全然似てないみたいなんですが、顔と雰囲気は息子さんそのものらしいんです」
27
お気に入りに追加
621
あなたにおすすめの小説
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。

クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる