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 修道騎士団は、ローエングリン達の襲撃を行うにあたって最強の戦力を用意した。

 準二級以下の修道騎士1000名。第二級修道騎士300名。準一級修道騎士100名。第一級修道騎士30名。さらに、修道騎士団最高位たる聖騎士パラディン12名。そして、それらを騎士団総長グランドマスター自らが指揮。最強の布陣、完璧な作戦。しかし、ローエングリン達の隠れ家を襲った1時間後には襲撃部隊は壊滅していた。

 まず、ローエングリンが聖騎士パラディン12名を撃破。聖騎士パラディンは全員が奥伝以上の位階を持つ剣士だったが、ローエングリンの敵ではない。続けて、エリュクス、シェムハザイ、ゲオルグが修道騎士達のほぼ全てを無効化。

 そして騎士団総長グランドマスター。彼は剣士としては叡意位階、魔術師としても叡意レベル7。邪神に対する強い憎悪と揺るがぬ信念を持つ彼こそが、『現代最強』だと主張する者は多い。しかし、そんな彼はローエングリンの体に傷一つ付ける事無く、その槍の前に敗北を喫した。

 こうして数百年の歴史を持つ修道騎士団は、僅か1時間で実質的な壊滅に追い込まれる事となった。
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