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残り四か月

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 練兵場の中央で剣を交えるのは、まだあどけなさを残す少年と凛とした佇まいの女剣士…ルカとアレクシアだ。戦いは、終始アレクシアが押している。

 今は、毎日行われているルカとアレクシアの実戦稽古の最中だ。

「やっぱり強いねぇ…アレクシアお姉さんは」

 2人の戦いを見守るレームが呟いた。

「『現役最強』たるレオンハルト・ツヴァイクの愛弟子にして、世界に数名しかいない叡意剣士…。まぁ強いのは当たり前だけどさぁ」

「そうね…」

 レームの横で2人の戦いを見守るロストアルフェが頷く。

「ただ…アレクシアちゃんの強さは…そういった肩書を超越した所に…あるわ。邪神と融合したゲルトアルヴスとの戦い…叔父であるレオンゼーレ・ツヴァイクとの死闘…エリュクスとの決戦…いくつもの修羅場を乗り越えて来た彼女に…剣だけで勝てる人間なんて…いないんじゃないかしら…」

「へぇ?それは、ロストアルフェ先輩でも勝てないって事かぁい?」

「そうね…剣術『だけ』なら…私でも…きっと勝てないわ」
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