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(『面倒な事』っていうのはいったい…)
ルカは胸騒ぎを覚えつつ、仲間達と共に玉座の間の前と向かう。練兵場から玉座の間へと直接通じるエレベーター(この呼称は安鶴沙が勝手に呼んでいるもので、正確には『魔導昇降機』という)はないため、ルカ達は階段を使い玉座の間へと通じる扉の前まで移動した。その扉の前には衛兵が数名、そして悩まし気な顔をした中年の男がいた。もっとも、この人物もエルフであるため実際の年齢は分からないが。
「あなたは…大臣殿…?」
アレクシアが問いかける。アレクシアはこの中年男性に見覚えがあった。ルカと共に女王と謁見した際にいた大臣のうちのひとりだ。
「おお、アレクシア王女…。それに、皆様も…」
「いったいどうされたのですか?こんな所で」
「いや、実は女王に部屋から出て行くよう言われましてな。なんでも、『雷剣』のロストアルフェ・ツヴァイク殿と一対一で話がしたいとの事で。…正直、困っておるのです」
「困っている、とは?」
「はい。女王陛下とロストアルフェ殿には浅からぬ因縁があるもので…」
ルカは胸騒ぎを覚えつつ、仲間達と共に玉座の間の前と向かう。練兵場から玉座の間へと直接通じるエレベーター(この呼称は安鶴沙が勝手に呼んでいるもので、正確には『魔導昇降機』という)はないため、ルカ達は階段を使い玉座の間へと通じる扉の前まで移動した。その扉の前には衛兵が数名、そして悩まし気な顔をした中年の男がいた。もっとも、この人物もエルフであるため実際の年齢は分からないが。
「あなたは…大臣殿…?」
アレクシアが問いかける。アレクシアはこの中年男性に見覚えがあった。ルカと共に女王と謁見した際にいた大臣のうちのひとりだ。
「おお、アレクシア王女…。それに、皆様も…」
「いったいどうされたのですか?こんな所で」
「いや、実は女王に部屋から出て行くよう言われましてな。なんでも、『雷剣』のロストアルフェ・ツヴァイク殿と一対一で話がしたいとの事で。…正直、困っておるのです」
「困っている、とは?」
「はい。女王陛下とロストアルフェ殿には浅からぬ因縁があるもので…」
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