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一難去って17
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「あの…ルカさんとは、どうやってお知り合いになったのですか?」
「私がルカ君と会ったのは、街道で――」
アレクシアとクラリスの会話が弾む。だが、普段なら真っ先に話に加わって来るであろう安鶴沙は俯き加減で黙っているのみだった。その様子を気にかけ、アレクシアが声をかける。
「どうしたんだい、アヅサ。なんだか君らしくないね」
安鶴沙は顔を上げ、アレクシアとクラリスの方へと向き直る。
「アレクシアさん、クラリスさん…ごめんなさい」
頭を下げる安鶴沙。アレクシアは、心配そうに顔を覗き込んだ。
「どうしたんだい、急に。私はアヅサに謝ってもらう事なんて思い当たらないけれど」
「だって、わたしを助けるために…アレクシアさんはレオンゼーレさんを倒したんですよね?クラリスさんの師匠のオイフェさんという方も…消滅してしまって。それに、レイミアさんも」
自分を助ける道中でレオンゼーレとレイミアが倒され、オイフェもまた世界から消えた。その事実を安鶴沙が知ったのは、先ほどの事だ。それ以来ずっと、安鶴沙は考えていた。
「ごめんなさい、それを知らずに…わたし、はしゃいじゃって。わたしを助けるために…犠牲になった人たちの事を、知らずに…」
俯く安鶴沙の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた。
「私がルカ君と会ったのは、街道で――」
アレクシアとクラリスの会話が弾む。だが、普段なら真っ先に話に加わって来るであろう安鶴沙は俯き加減で黙っているのみだった。その様子を気にかけ、アレクシアが声をかける。
「どうしたんだい、アヅサ。なんだか君らしくないね」
安鶴沙は顔を上げ、アレクシアとクラリスの方へと向き直る。
「アレクシアさん、クラリスさん…ごめんなさい」
頭を下げる安鶴沙。アレクシアは、心配そうに顔を覗き込んだ。
「どうしたんだい、急に。私はアヅサに謝ってもらう事なんて思い当たらないけれど」
「だって、わたしを助けるために…アレクシアさんはレオンゼーレさんを倒したんですよね?クラリスさんの師匠のオイフェさんという方も…消滅してしまって。それに、レイミアさんも」
自分を助ける道中でレオンゼーレとレイミアが倒され、オイフェもまた世界から消えた。その事実を安鶴沙が知ったのは、先ほどの事だ。それ以来ずっと、安鶴沙は考えていた。
「ごめんなさい、それを知らずに…わたし、はしゃいじゃって。わたしを助けるために…犠牲になった人たちの事を、知らずに…」
俯く安鶴沙の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた。
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