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最終試験8

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「勝ちました…っ!」

 観客席に戻った安鶴沙は、ルカとアレクシアに笑顔でそう告げた。

「おめでとうございます」

「おめでとう、アヅサ」

 ルカとアレクシアも笑顔で出迎える。

「えへへ、お二人のおかげです」

「そんな、アヅサさんの実力ですよ」

「いえいえ、わたしが試合に挑む前、応援の言葉をかけてくれたじゃないですかぁ。ああいうのって、本当に力になるんですよぉ」

 にへらぁ、と笑う安鶴沙のその表情は試合前と違い、いつもの彼女らしいものだった。そんな彼女を見て、ルカは何故か心の底で安堵を憶えた。

 そして、そんなルカ達のやり取りをよそに、レームの声が響く。

「さぁて、それじゃぁ第二試合行こうかぁ。ウォルター・ストークス、リキッレ・トトリス…試合場へ」
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