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二次試験53
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何者が背後に現れたのか――…一同は、それを一瞬で察知する。
アレクシアはすぐさま振り向き、ルカを庇うように剣を構える。その瞬間、まさしくその場所にロストアルフェの斬撃が見舞われた。
――キィン。という、剣と剣がぶつかる硬質な音が鳴り響いた。
「…感がいいのね」
ロストアルフェが囁くように言った。だが、その時にはアレクシア以外の4人もすでに動き出している。まずは安鶴沙。最短最速、かつ下に注意が向けられていないと回避が不可能な攻撃…前蹴りを放つ。だが、ロストアルフェはアレクシアの剣をはね上げつつ後ろへ下がりそれを回避――。しかし、わずかに体勢が崩れる。
(よし…っ!)
安鶴沙は内心で歓喜の声を上げる。ロストアルフェの体勢を僅かでも崩させたのなら、それで十分だ。何しろこちらは5人…この隙を他の仲間が見逃すはずはない。事実、シルヴィがランサラト流修伝体技『霞足で』ロストアルフェの背後に回り、そのまま担当で横薙ぎの一撃を放った。ロストアルフェは身を沈める事でこれを回避。
まるで後ろに目がついているかの如き動き。だが、これでロストアルフェの体勢は完全に崩れた。身を屈めてしまえば、次の動きに移る際に僅かに時間がかかる。そしてその僅かの隙を見逃すフーベルトではない。かの奥伝槍使いの槍がロストアルフェ目掛けて放たれる――と思われたその時、しかしフーベルトは突きを放たなかった。
(なぜ…!?)
訝しむシルヴィ。だが、フーベルトが動かないとしてもまだルカがいる。少年はすでに、魔術の詠唱を終えていた。
「――ッ。『ウィンド・ショック…!』」
一瞬の躊躇の後に放たれたルカの魔術。しかしそれは、ロストアルフェに命中する事はなかった。少年は、彼女のいる場所とは真逆…自身の後方に向けて『ウィンド・ショック』を放っていた。
アレクシアはすぐさま振り向き、ルカを庇うように剣を構える。その瞬間、まさしくその場所にロストアルフェの斬撃が見舞われた。
――キィン。という、剣と剣がぶつかる硬質な音が鳴り響いた。
「…感がいいのね」
ロストアルフェが囁くように言った。だが、その時にはアレクシア以外の4人もすでに動き出している。まずは安鶴沙。最短最速、かつ下に注意が向けられていないと回避が不可能な攻撃…前蹴りを放つ。だが、ロストアルフェはアレクシアの剣をはね上げつつ後ろへ下がりそれを回避――。しかし、わずかに体勢が崩れる。
(よし…っ!)
安鶴沙は内心で歓喜の声を上げる。ロストアルフェの体勢を僅かでも崩させたのなら、それで十分だ。何しろこちらは5人…この隙を他の仲間が見逃すはずはない。事実、シルヴィがランサラト流修伝体技『霞足で』ロストアルフェの背後に回り、そのまま担当で横薙ぎの一撃を放った。ロストアルフェは身を沈める事でこれを回避。
まるで後ろに目がついているかの如き動き。だが、これでロストアルフェの体勢は完全に崩れた。身を屈めてしまえば、次の動きに移る際に僅かに時間がかかる。そしてその僅かの隙を見逃すフーベルトではない。かの奥伝槍使いの槍がロストアルフェ目掛けて放たれる――と思われたその時、しかしフーベルトは突きを放たなかった。
(なぜ…!?)
訝しむシルヴィ。だが、フーベルトが動かないとしてもまだルカがいる。少年はすでに、魔術の詠唱を終えていた。
「――ッ。『ウィンド・ショック…!』」
一瞬の躊躇の後に放たれたルカの魔術。しかしそれは、ロストアルフェに命中する事はなかった。少年は、彼女のいる場所とは真逆…自身の後方に向けて『ウィンド・ショック』を放っていた。
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