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二次試験18
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「な、なに!?」
「他の試験参加者…?」
突如現れたルカ達の存在に、冒険者達は目を丸くした。
「ひ、ひょっとして助けてくれた、のか…?」
冒険者のひとりが驚きつつも前へ歩み出た。彼は魔術を放った少年に見覚えがあった。確か、ルカという名で一次試験において他の試験参加者の手助けをしていた人物だ。
正直な所、
(他の試験参加者の手助けするなんて馬鹿な奴だ)
と思っていた。しかし、いざ自分が助けられる立場になると――その想いは一変する。
他人の善意というものに対する感謝。それを当たり前のように行う人物に対する尊敬。そんな想いを抱きながら少年たちへ近付いていった彼だが――、
「まだです!」
少年が叫ぶ。その視線は広大な洞窟の上方。そこには鍾乳石の氷柱が幾本も垂れ下がる。そしてその中に潜むようにして…いた。全長1.5mほどある鳥…いや、蝙蝠か。それは無論、本物の蝙蝠でなければ魔物でもなかった。蝙蝠型のゴーレムだ。
いや、それだけならば脅威とするには当たらないだろう。少年がその視線を向けて離さないのは――蝙蝠の上に乗る人物。一見すると少女のようにすら見える、幼い容姿のエルフ。
「あははぁ。自分の存在まで見逃さないなんて、さすがは自分の見込んだ人物だねぇ。ルカ・ハークレイ君」
蝙蝠の背に体重を預けつつ、Gランク冒険者、『虹輪』のレームエルヴェフォルクは笑う。
「でもこうして相対したからには…容赦はしないよぉ?」
「他の試験参加者…?」
突如現れたルカ達の存在に、冒険者達は目を丸くした。
「ひ、ひょっとして助けてくれた、のか…?」
冒険者のひとりが驚きつつも前へ歩み出た。彼は魔術を放った少年に見覚えがあった。確か、ルカという名で一次試験において他の試験参加者の手助けをしていた人物だ。
正直な所、
(他の試験参加者の手助けするなんて馬鹿な奴だ)
と思っていた。しかし、いざ自分が助けられる立場になると――その想いは一変する。
他人の善意というものに対する感謝。それを当たり前のように行う人物に対する尊敬。そんな想いを抱きながら少年たちへ近付いていった彼だが――、
「まだです!」
少年が叫ぶ。その視線は広大な洞窟の上方。そこには鍾乳石の氷柱が幾本も垂れ下がる。そしてその中に潜むようにして…いた。全長1.5mほどある鳥…いや、蝙蝠か。それは無論、本物の蝙蝠でなければ魔物でもなかった。蝙蝠型のゴーレムだ。
いや、それだけならば脅威とするには当たらないだろう。少年がその視線を向けて離さないのは――蝙蝠の上に乗る人物。一見すると少女のようにすら見える、幼い容姿のエルフ。
「あははぁ。自分の存在まで見逃さないなんて、さすがは自分の見込んだ人物だねぇ。ルカ・ハークレイ君」
蝙蝠の背に体重を預けつつ、Gランク冒険者、『虹輪』のレームエルヴェフォルクは笑う。
「でもこうして相対したからには…容赦はしないよぉ?」
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