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旅立ち
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宿を出たルカは、まずは市場へ向かった。街を出立する前に買い込んでおくべきものがあるからだ。
朝の市場は人でごったがえしていた。今朝川で取れたばかりの魚を売る魚売り、生みたての卵を売る卵売りに取れたての野菜を売る野菜売り、それらを買い求める人々。
しかし、ルカはそういった新鮮な食料を入手するつもりはない。彼が買ったのは、燻製肉、乾燥果実、ナッツ、堅パンなどの保存食だ。
「残ったお金は…2万Krとちょっとか…」
Krというのはこの地域で用いられる通過単位である。安宿に宿泊するのが一泊千Kr、食堂での食事が500Krというのが相場だ。食費を切りつめて一日2千Krで暮らしたとして、十日間ほど生活できる計算になる。あまり懐に余裕がある状況とはいえない。
もっとも、ルカは冒険者だ。依頼を達成すればすぐに現金が手に入るし、いざとなれば狩りや採取で自分の食べ物くらいは調達できる。野垂れ死ぬ事はまずないだろう。
(とはいえ、倹約しておくに越した事はないはず…)
現在のルカは、単独冒険者だ。何かあってもパーティメンバーに頼る事はできない。いざという時のために現金を持っておいた方がいい。
「よし、それじゃあ節約していく方向で…次は商隊を見つけよう」
ルカは方針を決め、街の入り口へ向けて歩き出した。
冒険者が街から街へと移動する際の方法は主に二通りある。冒険者同士でパーティを組んで移動する方法と、商隊に随行するという方法だ。
現在ソロで行動しているルカに、パーティを組んで移動するという方法は使えない。必然的に商隊に随行する方法を取る事になる。
商隊とは、街と街を渡り歩いて交易を行う商人の集まりだ。その規模は数人程度から時には数百人にも及ぶ。彼らは商人であるため、自衛の手段は持っていない。魔物や盗賊に襲われてしまっても、戦う事ができないのだ。それゆえ、冒険者を護衛として雇い入れて街と街の間の移動を行う。ちなみに、巡礼者や旅人の集団も、商人ではないにも関わらず商隊と呼称される事が多い。
どこかの街へ行く商隊の護衛に雇ってもらう事ができれば、他の護衛と共に移動できるため安全が確保でき、その上護衛代金まで得る事ができる。一石二鳥という訳だ。もっとも、今回ルカは護衛代金まで得られるとは思ってはいない。
捕捉すると、街から街への移動方法は他にも存在しない訳ではない。例えば、単独で移動するという方法だ。しかし、よほど自分の能力に自信がない限りそれは危険度が高すぎる。寝込みを襲われた際に対処するのが難しいからだ。街から街への移動にしても迷宮攻略にしても、最低二人。通常は三人以上で行うというのが冒険者の鉄則だ。
商隊はすぐ見つかった。街外れで、3人程の行商人が荷馬車に乗せる積み荷のチェックをしている。
「こんにちは」
ルカは、荷馬車の近くに腰かけているキャラバンのリーダーらしき男に声をかけた。少し腹の出ている初老の男性だ。
「ん?なんだい、坊や」
「この商隊はどこへ行くんですか?」
「ああ、ルフェールの街だよ」
ルフェール。ここから一週間程度で移動できる距離にある街だ。近すぎず遠すぎず…心機一転を図るにはちょうどいい場所と言える。
「あの、良ければ僕も同行させてもらえませんか?」
「ん?坊やをかい?」
老人は訝し気にルカを見た。
「はい、一応これでも冒険者なんで…警護のお役に立てると思うんです」
ルカは左手にはめた腕輪を差し出す。これは冒険者の証だ。冒険者ギルドから支給されるもので、名称はそのまま『冒険者の腕輪』という。
「ほう、冒険者かね」
老人は驚いた。ルカと同年代の冒険者というのはそれなりに見た経験がある。だが、基本は年上のパーティメンバーと行動を共にしている。ルカの年齢で単独の冒険者というのは出会った事がなかった。
「護衛の代金はいりません」
ルカはそう言った。護衛代金が目当てではない。とにかく移動できればいいのだ。さらに言葉を続ける。
「それに、野営の際の炊事なんかもお手伝いできると思います。もし良かったら…」
「そんな奴を同行させんのはやめとけよ、ジイさん」
ルカの言葉を遮るように、声が聞こえた。そちらへ顔を向ければ、褐色の肌をした男女の二人連れがこちらへ近付いてきていた。声は、男の方から発せられたものだ。
「こんな弱そうな奴を同行させて何になるんだよ」
男は、ルカを見下すように言い捨てた。
「護衛は俺たちだけで十分だ。…おい、お前」
男の視線がルカに向かう。
「冒険者って事だが、ランクは?」
「…Fランクです」
そう。ルカの冒険者ランクは、最低のF。かつて所属していたパーティ、『グレイウォルフ』のパーティランクはBだったが、ルカ本人はFランクでしかないのだ。その理由は、『貢献度』という冒険者ギルドのシステムが深く関わってくる。
「はっ!Fランク冒険者如きが護衛に加わった所で役に立つかよ!一応聞いとくが、剣術と魔術のランクは?」
「剣術はアルトゥース流の初伝、魔術は攻撃、回復、補助が初伝です」
「やっぱ初伝かよ、使えねえな。てめえの出る幕はねえよ!」
「しかしのう…」
と、商隊の老人が会話に割って入る。
「タダでいいと言っとるんだし、ワシとしては同行してもらって差し支えないと思うんだがのう」
老人は、男とルカを交互に見比べながら言った。
「ワシは商人だ、それゆえに物事は損得で考える。この子が同行した所で損はないなら…拒む理由はない」
「おいおいジイさん、本気か?こんな奴……あー、いや、まあいい」
男は承服しかねた様子だったが、突然引き下がった。
この男は護衛、老人は雇い主という立場のはずだ。あまり雇い主の意向に逆らって機嫌を損ねるのも良くないと判断したのだろう。
「なんにしても、俺らの邪魔だけはすんじゃねえぞ、ガキ」
そう言い捨てて男は離れていった。男の隣にいた女は、黙ったまま一言も声を発する事はなかった。
朝の市場は人でごったがえしていた。今朝川で取れたばかりの魚を売る魚売り、生みたての卵を売る卵売りに取れたての野菜を売る野菜売り、それらを買い求める人々。
しかし、ルカはそういった新鮮な食料を入手するつもりはない。彼が買ったのは、燻製肉、乾燥果実、ナッツ、堅パンなどの保存食だ。
「残ったお金は…2万Krとちょっとか…」
Krというのはこの地域で用いられる通過単位である。安宿に宿泊するのが一泊千Kr、食堂での食事が500Krというのが相場だ。食費を切りつめて一日2千Krで暮らしたとして、十日間ほど生活できる計算になる。あまり懐に余裕がある状況とはいえない。
もっとも、ルカは冒険者だ。依頼を達成すればすぐに現金が手に入るし、いざとなれば狩りや採取で自分の食べ物くらいは調達できる。野垂れ死ぬ事はまずないだろう。
(とはいえ、倹約しておくに越した事はないはず…)
現在のルカは、単独冒険者だ。何かあってもパーティメンバーに頼る事はできない。いざという時のために現金を持っておいた方がいい。
「よし、それじゃあ節約していく方向で…次は商隊を見つけよう」
ルカは方針を決め、街の入り口へ向けて歩き出した。
冒険者が街から街へと移動する際の方法は主に二通りある。冒険者同士でパーティを組んで移動する方法と、商隊に随行するという方法だ。
現在ソロで行動しているルカに、パーティを組んで移動するという方法は使えない。必然的に商隊に随行する方法を取る事になる。
商隊とは、街と街を渡り歩いて交易を行う商人の集まりだ。その規模は数人程度から時には数百人にも及ぶ。彼らは商人であるため、自衛の手段は持っていない。魔物や盗賊に襲われてしまっても、戦う事ができないのだ。それゆえ、冒険者を護衛として雇い入れて街と街の間の移動を行う。ちなみに、巡礼者や旅人の集団も、商人ではないにも関わらず商隊と呼称される事が多い。
どこかの街へ行く商隊の護衛に雇ってもらう事ができれば、他の護衛と共に移動できるため安全が確保でき、その上護衛代金まで得る事ができる。一石二鳥という訳だ。もっとも、今回ルカは護衛代金まで得られるとは思ってはいない。
捕捉すると、街から街への移動方法は他にも存在しない訳ではない。例えば、単独で移動するという方法だ。しかし、よほど自分の能力に自信がない限りそれは危険度が高すぎる。寝込みを襲われた際に対処するのが難しいからだ。街から街への移動にしても迷宮攻略にしても、最低二人。通常は三人以上で行うというのが冒険者の鉄則だ。
商隊はすぐ見つかった。街外れで、3人程の行商人が荷馬車に乗せる積み荷のチェックをしている。
「こんにちは」
ルカは、荷馬車の近くに腰かけているキャラバンのリーダーらしき男に声をかけた。少し腹の出ている初老の男性だ。
「ん?なんだい、坊や」
「この商隊はどこへ行くんですか?」
「ああ、ルフェールの街だよ」
ルフェール。ここから一週間程度で移動できる距離にある街だ。近すぎず遠すぎず…心機一転を図るにはちょうどいい場所と言える。
「あの、良ければ僕も同行させてもらえませんか?」
「ん?坊やをかい?」
老人は訝し気にルカを見た。
「はい、一応これでも冒険者なんで…警護のお役に立てると思うんです」
ルカは左手にはめた腕輪を差し出す。これは冒険者の証だ。冒険者ギルドから支給されるもので、名称はそのまま『冒険者の腕輪』という。
「ほう、冒険者かね」
老人は驚いた。ルカと同年代の冒険者というのはそれなりに見た経験がある。だが、基本は年上のパーティメンバーと行動を共にしている。ルカの年齢で単独の冒険者というのは出会った事がなかった。
「護衛の代金はいりません」
ルカはそう言った。護衛代金が目当てではない。とにかく移動できればいいのだ。さらに言葉を続ける。
「それに、野営の際の炊事なんかもお手伝いできると思います。もし良かったら…」
「そんな奴を同行させんのはやめとけよ、ジイさん」
ルカの言葉を遮るように、声が聞こえた。そちらへ顔を向ければ、褐色の肌をした男女の二人連れがこちらへ近付いてきていた。声は、男の方から発せられたものだ。
「こんな弱そうな奴を同行させて何になるんだよ」
男は、ルカを見下すように言い捨てた。
「護衛は俺たちだけで十分だ。…おい、お前」
男の視線がルカに向かう。
「冒険者って事だが、ランクは?」
「…Fランクです」
そう。ルカの冒険者ランクは、最低のF。かつて所属していたパーティ、『グレイウォルフ』のパーティランクはBだったが、ルカ本人はFランクでしかないのだ。その理由は、『貢献度』という冒険者ギルドのシステムが深く関わってくる。
「はっ!Fランク冒険者如きが護衛に加わった所で役に立つかよ!一応聞いとくが、剣術と魔術のランクは?」
「剣術はアルトゥース流の初伝、魔術は攻撃、回復、補助が初伝です」
「やっぱ初伝かよ、使えねえな。てめえの出る幕はねえよ!」
「しかしのう…」
と、商隊の老人が会話に割って入る。
「タダでいいと言っとるんだし、ワシとしては同行してもらって差し支えないと思うんだがのう」
老人は、男とルカを交互に見比べながら言った。
「ワシは商人だ、それゆえに物事は損得で考える。この子が同行した所で損はないなら…拒む理由はない」
「おいおいジイさん、本気か?こんな奴……あー、いや、まあいい」
男は承服しかねた様子だったが、突然引き下がった。
この男は護衛、老人は雇い主という立場のはずだ。あまり雇い主の意向に逆らって機嫌を損ねるのも良くないと判断したのだろう。
「なんにしても、俺らの邪魔だけはすんじゃねえぞ、ガキ」
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