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第9話 祝いたい
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4月16日 火曜日 テスト当日
1週間という日々が流れて、海野と寝ることにも慣れてきた頃合い。残念ながら昨日は徹夜だったので、俺は丸机に突っ伏して寝ていたらしい。
腰を摩りながら立ち上がり、ベッドの傍らに置いてある目覚まし時計を確認する。6時ちょうどを指していた。
「……頑張ったな」
俺も海野もかなり頑張ったと思う。特に最初の方なんて、基礎の基礎から理解していない海野に何度も呆れた。
それでも一生運命に学ぶ海野に、俺は全てを教えたつもりでいる。
机の上に広げたテキストをカバンにしまい、海野の部屋を出る。1階にある洗面所まで向かい、歯を磨いて顔を洗う。鏡の中の俺にはクマがあった。
「……みーつけたっ」背後から聞き覚えのある、若い女の声が聞こえた。
振り返らずとも、鏡にその女が映る。スーツを着ていて、金髪のロング。ニヤニヤと俺を見つめている。
「探したよー。まさか自分から来てくれるとは思わなかったけどねー」女は後ろから抱きつく。「灯台下暗しってヤツだね」
「なんで、ココにいるんですか……」
女に抱きつかれて、心臓が高鳴る。忘れろと念じても、この人に対する記憶が消えてくれない。あの日、贖罪のために行った行為の記憶が消えない。
「えー? 私の家に私がいたらおかしいかなー。むしろこの状況、優の方が部外者なんだよ?」
スルスルと上半身を触る手が気持ち悪い。この女に心を覗かれているような不快感がある。
それに、ココは海野の家だ。言っていることもチグハグで、この女の信用のできなさが露呈する。
「あっ、そうだー。優に話さないといけないことがあったんだー」
女の声のトーンは日常会話するくらいに上がる。そして片手だけ抱きつくのをやめて、胸ポケットからスマホを取り出す。
「なんですか? 脅迫ですか?」
敵意を出して質問するが、女は気にしない。
「違う違うー。えっと、ほらこれ!」女はスマホの画面を鏡に見せる。画面には、人気のアイドルが映っている。「この子が優の学校にいるって話」
再度おかしなことを言う。酒の匂いはしないので、シラフでイカれているらしい。視線をスマホから外す。
「いませんよ、そんな人」
返事をするのでさえ億劫な話だった。俺は女の手を退かし、洗面所から出て行く。しかしその途中、女に手を掴まれて壁に追いやられる。
ドンッと狭い洗面所に音が響く。いわゆる壁ドンだった。
「まぁまぁ、話くらいは聞きたまえ」
女はスマホを操作して、もう一度俺に画面を見せる。
「この子なら、見覚えあるんじゃないか?」
画面に映っていたのは、麦わら帽子を被っている三つ編みの女子。農業をしているのか、田んぼに何か植えている。
「あー、その人なら。話したことないですけど、俺のクラスにいますよ」うなづいて、そして思考を巡らせる「まさか……」
「そう、この子が……この子って話」
女は画面をスライドし、さっきのアイドルの画像を見せる。たしかに、そう言われてみると似ているような気もする。
「で、だから園芸部に入れってことですか?」
「ご名答」女は笑顔でコクリとうなづく。「話が早くて助かるよ」
ニヤリと口角を上げる女。その表情に胸がときめき、嫌気がさした。
「……報酬は?」
「俺アレルギーの緩和剤を……。うーん、一袋分かな?」
女は人差し指を立てて、俺の頭を撫でた。
一袋には100錠の薬が入っている。つまり、100人の万が一を救えるという計算……。人を殺さずに済むという誘惑には抗えない。
「……分かりました。テストが終わり次第、園芸部に入部します」
「うん、いい子。……あと、私の妹もよろしくね?」
意味深なことを言って女は去る。玄関の方から、ガチャリと鍵の閉まる音が聞こえて、俺の心臓がようやく落ち着いた。
俺が洗面所を出ると、ちょうど海野が階段を降りてきていた。
4月16日 火曜日 テスト
1限は国語
テストの傾向としては、漢文多めの難しい問題ばかり。先生から『ちゃんとやってんな?』という確認の念を感じる。
海野の苦手分野である漢文が多いのは心配だな。まぁ、国語は比較的得意って言ってたし、アイツを信じることにする。
全問解き終わり、暇な時間で模範解答を問題用紙に書き込む。後で海野と答え合わせをするためだ。
2限は数学
基礎から応用まで、幅広く出題されている。
海野には、『解ける問題だけ完璧にしろ』とだけ言っておいた。応用問題には、100点阻止問題が含まれているため、そのような言い回しだ。
俺は件の100点阻止問題に多少の呆れを感じながら、模範解答を作る。
先生、それはダメだよ。難しすぎる。
3限は英語
最低限の単語を覚えていれば、ある程度は戦えた。だが、自由英作に関しては別だった。まさかの意見を述べる系問題。
暗記を得意とする生徒は手こずりそうだ。
……海野もその一人。
一抹の不安を抱えつつも、俺は模範解答を制作する。
テストが終わり、皆んなが家路に着く。今日は午前で終わるので、昼ごはんの話が聞こえてきた。
「……アダム殿、拙者は第二の闘いに臨まなくてはならない」
「おう、補修頑張ってな」
自分の席で萎れているルシファーを励まして、海野の席まで向かう。海野は俺に気づくと席を立って、問題用紙を見せにきた。
「……ウチ、頑張ったけど」自信のなさそうに問題用紙を見せる海野。
国語、数学、英語の順に解答を見てゆき、作成した模範解答と照らし合わせる。
時間にして数分。
ひどい出来。だが、数学の応用問題にまで挑戦した跡が残っている。子供の成長を実感する、親の気持ちが分かった気がした。
「どう、かな?」
海野と目が合う。今にも泣き出しそうだった。俺はゆっくりと親指を立てた。
「……最高だ。赤点は余裕で回避してる。それにココ、かなりの部分点が貰えそうだな。あとは──」
「やった!」海野が抱きついてくる。
柔らかい感触と、優しい香りに包まれた。肩を震わせる海野の背中をさすると、海野は啜り泣く。
ゆっくり、二人だけの時間が流れる。周りの視線や、ざわつく教室内の雑音は、俺に見えないし聞こえない。
「ウチ、頑張ったよね? 全部は解けなかったけど、頑張ったよね?」
「……ああ、頑張ったな」
1週間の成果としては、想定していたよりも大きかった。赤点回避がギリギリかと思っていたが、まさか応用問題にまで肉薄していたとは。
「……ぅぅ」海野は話さなくなった。
海野が泣き止んだ時には、すでに2人だけの教室になっていた。俺はスマホを取り出して、今朝あの女に見せられた画像を海野にも見せる。
「えっと、この子と仲良くなってどうするの?」
「俺にも分からん。けど多分、政府の方から随時連絡が来ると思う」
画面をスライドして、アイドルの画像から田んぼの女子の画像に変える。海野は驚いていた。
とりあえず、今課せられているミッションは園芸部に入部するだけだ。それからのことは話してもらっていない。まぁ、いつものことだな。
「たしかに、似てなくもないってカンジ? でもあの子、ウチも話したことないんだよなー」
スマホをカバンにしまって、机の上にカバンを置く。
「明日、とりあえず見学に行ってみる。海野もついてくるか?」
「もち!」
海野の意見を聞いたのち、俺はカバンを持って教室を出る。後ろから海野がついてくる。
俺はふいにポケットに手を突っ込み、財布がないことに気づく。階段の手前で突然止まった俺に、不思議そうな顔をして海野が聞いてくる。
「あれ? 行かないの? 忘れ物した?」
「財布忘れたかも。先帰ってて」
海野は一瞬、嫌そうな顔をしたがその直後に笑顔で「分かった!」と言って階段を降りていった。
俺はクルリと進行方向を変えて、教室へ戻る。教室のドアを開けると、中に女子がいた。
「ワン、ツー、さんしっ、ごーろくしちはち……」
彼女はダンスの練習をしているらしい。動きのキレが良く上手だった。
「後ろに回って、くるりんぱっ!」
彼女は半回転し、俺の方を向いてしまった。
教室内、空気が凍る。
「……見た?」
その声と彼女の表情は、到底、女の子が出せないような覇気を放っていた。
1週間という日々が流れて、海野と寝ることにも慣れてきた頃合い。残念ながら昨日は徹夜だったので、俺は丸机に突っ伏して寝ていたらしい。
腰を摩りながら立ち上がり、ベッドの傍らに置いてある目覚まし時計を確認する。6時ちょうどを指していた。
「……頑張ったな」
俺も海野もかなり頑張ったと思う。特に最初の方なんて、基礎の基礎から理解していない海野に何度も呆れた。
それでも一生運命に学ぶ海野に、俺は全てを教えたつもりでいる。
机の上に広げたテキストをカバンにしまい、海野の部屋を出る。1階にある洗面所まで向かい、歯を磨いて顔を洗う。鏡の中の俺にはクマがあった。
「……みーつけたっ」背後から聞き覚えのある、若い女の声が聞こえた。
振り返らずとも、鏡にその女が映る。スーツを着ていて、金髪のロング。ニヤニヤと俺を見つめている。
「探したよー。まさか自分から来てくれるとは思わなかったけどねー」女は後ろから抱きつく。「灯台下暗しってヤツだね」
「なんで、ココにいるんですか……」
女に抱きつかれて、心臓が高鳴る。忘れろと念じても、この人に対する記憶が消えてくれない。あの日、贖罪のために行った行為の記憶が消えない。
「えー? 私の家に私がいたらおかしいかなー。むしろこの状況、優の方が部外者なんだよ?」
スルスルと上半身を触る手が気持ち悪い。この女に心を覗かれているような不快感がある。
それに、ココは海野の家だ。言っていることもチグハグで、この女の信用のできなさが露呈する。
「あっ、そうだー。優に話さないといけないことがあったんだー」
女の声のトーンは日常会話するくらいに上がる。そして片手だけ抱きつくのをやめて、胸ポケットからスマホを取り出す。
「なんですか? 脅迫ですか?」
敵意を出して質問するが、女は気にしない。
「違う違うー。えっと、ほらこれ!」女はスマホの画面を鏡に見せる。画面には、人気のアイドルが映っている。「この子が優の学校にいるって話」
再度おかしなことを言う。酒の匂いはしないので、シラフでイカれているらしい。視線をスマホから外す。
「いませんよ、そんな人」
返事をするのでさえ億劫な話だった。俺は女の手を退かし、洗面所から出て行く。しかしその途中、女に手を掴まれて壁に追いやられる。
ドンッと狭い洗面所に音が響く。いわゆる壁ドンだった。
「まぁまぁ、話くらいは聞きたまえ」
女はスマホを操作して、もう一度俺に画面を見せる。
「この子なら、見覚えあるんじゃないか?」
画面に映っていたのは、麦わら帽子を被っている三つ編みの女子。農業をしているのか、田んぼに何か植えている。
「あー、その人なら。話したことないですけど、俺のクラスにいますよ」うなづいて、そして思考を巡らせる「まさか……」
「そう、この子が……この子って話」
女は画面をスライドし、さっきのアイドルの画像を見せる。たしかに、そう言われてみると似ているような気もする。
「で、だから園芸部に入れってことですか?」
「ご名答」女は笑顔でコクリとうなづく。「話が早くて助かるよ」
ニヤリと口角を上げる女。その表情に胸がときめき、嫌気がさした。
「……報酬は?」
「俺アレルギーの緩和剤を……。うーん、一袋分かな?」
女は人差し指を立てて、俺の頭を撫でた。
一袋には100錠の薬が入っている。つまり、100人の万が一を救えるという計算……。人を殺さずに済むという誘惑には抗えない。
「……分かりました。テストが終わり次第、園芸部に入部します」
「うん、いい子。……あと、私の妹もよろしくね?」
意味深なことを言って女は去る。玄関の方から、ガチャリと鍵の閉まる音が聞こえて、俺の心臓がようやく落ち着いた。
俺が洗面所を出ると、ちょうど海野が階段を降りてきていた。
4月16日 火曜日 テスト
1限は国語
テストの傾向としては、漢文多めの難しい問題ばかり。先生から『ちゃんとやってんな?』という確認の念を感じる。
海野の苦手分野である漢文が多いのは心配だな。まぁ、国語は比較的得意って言ってたし、アイツを信じることにする。
全問解き終わり、暇な時間で模範解答を問題用紙に書き込む。後で海野と答え合わせをするためだ。
2限は数学
基礎から応用まで、幅広く出題されている。
海野には、『解ける問題だけ完璧にしろ』とだけ言っておいた。応用問題には、100点阻止問題が含まれているため、そのような言い回しだ。
俺は件の100点阻止問題に多少の呆れを感じながら、模範解答を作る。
先生、それはダメだよ。難しすぎる。
3限は英語
最低限の単語を覚えていれば、ある程度は戦えた。だが、自由英作に関しては別だった。まさかの意見を述べる系問題。
暗記を得意とする生徒は手こずりそうだ。
……海野もその一人。
一抹の不安を抱えつつも、俺は模範解答を制作する。
テストが終わり、皆んなが家路に着く。今日は午前で終わるので、昼ごはんの話が聞こえてきた。
「……アダム殿、拙者は第二の闘いに臨まなくてはならない」
「おう、補修頑張ってな」
自分の席で萎れているルシファーを励まして、海野の席まで向かう。海野は俺に気づくと席を立って、問題用紙を見せにきた。
「……ウチ、頑張ったけど」自信のなさそうに問題用紙を見せる海野。
国語、数学、英語の順に解答を見てゆき、作成した模範解答と照らし合わせる。
時間にして数分。
ひどい出来。だが、数学の応用問題にまで挑戦した跡が残っている。子供の成長を実感する、親の気持ちが分かった気がした。
「どう、かな?」
海野と目が合う。今にも泣き出しそうだった。俺はゆっくりと親指を立てた。
「……最高だ。赤点は余裕で回避してる。それにココ、かなりの部分点が貰えそうだな。あとは──」
「やった!」海野が抱きついてくる。
柔らかい感触と、優しい香りに包まれた。肩を震わせる海野の背中をさすると、海野は啜り泣く。
ゆっくり、二人だけの時間が流れる。周りの視線や、ざわつく教室内の雑音は、俺に見えないし聞こえない。
「ウチ、頑張ったよね? 全部は解けなかったけど、頑張ったよね?」
「……ああ、頑張ったな」
1週間の成果としては、想定していたよりも大きかった。赤点回避がギリギリかと思っていたが、まさか応用問題にまで肉薄していたとは。
「……ぅぅ」海野は話さなくなった。
海野が泣き止んだ時には、すでに2人だけの教室になっていた。俺はスマホを取り出して、今朝あの女に見せられた画像を海野にも見せる。
「えっと、この子と仲良くなってどうするの?」
「俺にも分からん。けど多分、政府の方から随時連絡が来ると思う」
画面をスライドして、アイドルの画像から田んぼの女子の画像に変える。海野は驚いていた。
とりあえず、今課せられているミッションは園芸部に入部するだけだ。それからのことは話してもらっていない。まぁ、いつものことだな。
「たしかに、似てなくもないってカンジ? でもあの子、ウチも話したことないんだよなー」
スマホをカバンにしまって、机の上にカバンを置く。
「明日、とりあえず見学に行ってみる。海野もついてくるか?」
「もち!」
海野の意見を聞いたのち、俺はカバンを持って教室を出る。後ろから海野がついてくる。
俺はふいにポケットに手を突っ込み、財布がないことに気づく。階段の手前で突然止まった俺に、不思議そうな顔をして海野が聞いてくる。
「あれ? 行かないの? 忘れ物した?」
「財布忘れたかも。先帰ってて」
海野は一瞬、嫌そうな顔をしたがその直後に笑顔で「分かった!」と言って階段を降りていった。
俺はクルリと進行方向を変えて、教室へ戻る。教室のドアを開けると、中に女子がいた。
「ワン、ツー、さんしっ、ごーろくしちはち……」
彼女はダンスの練習をしているらしい。動きのキレが良く上手だった。
「後ろに回って、くるりんぱっ!」
彼女は半回転し、俺の方を向いてしまった。
教室内、空気が凍る。
「……見た?」
その声と彼女の表情は、到底、女の子が出せないような覇気を放っていた。
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